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チェルノブイリ事故とかかわりのあるベラルーシでのこどもの病気の発生率

タイトル:チェルノブイリ事故とかかわりのあるベラルーシでのこどもの病気の発生率

著者:ロマトL., ガルバートG., クァステルM. R., ポリャコフS., オケアノフA., ロジンS.

典拠:環境健康展望、105、別冊6、1529-32頁、1997年。

キーワード:こども、ベラルーシ

概要:ベラルーシにおける癌および他の疾患の小児期の発症率の研究は、現在の不安定な環境状況ゆえに非常に重要である。チェルノブイリ事故の結果、共和国の約20%の子どもが様々なレベルで被ばくした。1987年以降たいていの種類の病気の発生率の増加が報告され、それには甲状腺がんの発生も含まれていた。1987年から1995年の間424名の子どもたちが甲状腺がんと診断され、その発生率は1995年には0.2から4.0/10(5)まで増加した。1996年の予備データでは81件の小児期のがんが報告されている。1995年においては、内分泌および皮膚科疾患や精神疾患の発生率の増加も見られた。1987年から1995年の間、あらゆる病気の発生率の有意な増加が、チェルノブイリ・レジストリに記載されている子供たちの間で観察された。最も高い発生率は、疎開児童および汚染地域に居住する子どもたちの間で見られた。それらの子どもたちにおいては甲状腺および消化器疾患の発生率増加も見られ、さらに慢性扁桃炎や咽頭炎の有病率の高さも観察された。1990年以降自己免疫性甲状腺炎の増加が観察されている。造血組織疾患の最も高い割合は事故後に被ばくした両親から生まれた子どもたちの間で見られる。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9467077

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