チェルノブイリから15年:甲状腺がんの新たなエビデンス
タイトル:チェルノブイリから15年:甲状腺がんの新たなエビデンス
著者:柴田義貞、山下俊一、V. B. マシャキン、G. D. パナシュク、長滝重信
典拠:ランセット、358(9297)、1965‐1966頁、2001年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0140-6736(01)06971-9
キーワード:
概要:チェルノブイリ原発事故は1986年4月26日に起こった。我々は、チェルノブイリの半径150キロ圏内に住んでいた小児および事故の前後に誕生した小児における甲状腺がんの発症の著しい増加の原因を調査した。1987年から1989年の間に生まれた小児9472名においては甲状腺がんは一切見られなかった一方、1986年4月27日から同年12月31日の間に生まれた2409名の小児においては1件、1983年1月1日から1986年4月26日の間に生まれた9720名においては31件の甲状腺がんがそれぞれ報告された。チェルノブイリ事故に由来する短寿命の放射性降下物がチェルノブイリ周辺に住む小児の甲状腺がんを誘発したと考えられる。
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