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河川底質中におけるチェルノブイリ由来の放射性核種の蓄積と溶解の可能性

タイトル:河川底質中におけるチェルノブイリ由来の放射性核種の蓄積と溶解の可能性

著者:真田幸尚、松永武、柳瀬信之、長尾誠也、天野光、高田秀重、トカチェンコYu.

典拠:応用放射能・同位体、56(5)、751-760頁、2002年5月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0969-8043(01)00274-3

キーワード:チェルノブイリ、河川底質、逐次選択的抽出、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239,240、アメリシウム241

概要:チェルノブイリ原子力発電所近くのプリピャチ川内で、チェルノブイリ事故由来の放射性核種で汚染された地域が確認された。深さ0-30㎝における河川底質の中心にはセシウム137( 105– 106 Bq/m2)が含まれ、その濃度は原子力発電所の周辺(立入禁止区域)の土壌における濃度に匹敵する。堆積物の中心には、事故由来のストロンチウム90 ( 105 Bq/m2)、プルトニウム239,240( 104 Bq/m2)、アメリシムム241( 104 Bq/m2)
も蓄積していた。核燃料粒子のいくつかは深さ20〜25㎝部分にあり、それが放射性核種の濃度が最も高い場所である。河床の堆積物中のこれらそれぞれについて、事故時に放出された放射性核種と比較した。選択的な連続抽出法を用いた分析を堆積物中の放射性核種に適応した。底質からのセシウム137、プルトニウム239,240の放出の可能性は、ストロンチウム90と比較すると低いという結果が示された。河川底質からのストロンチウム90の溶解の可能性およびその後の移送については、水生環境対する放射線の長期的影響との関連で考慮すべきである。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969804301002743

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