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チェルノブイリ原子力事故の水生評価とその修復

タイトル:チェルノブイリ原子力事故の水生評価とその修復

著者:Y. オニシ、S. L. キッヴァ、M. J. ジェレズニャク、O. V. ヴォイツェホヴィチ

典拠:環境工学誌、133巻、11号、1015-1023頁(9頁)、2007年11月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1061/(ASCE)0733-9372(2007)133:11(1015)

キーワード:事故、水生生息地、原子力発電所、放射性物質、是正措置、シミュレーションモデル、輸送現象、ウクライナ

概要:このモデル化研究ではチェルノブイリ原発事故によって影響を受けた水環境および修復努力の効果を検証した。研究結果によれば、チェルノブイリ事故直後、プリピャチ川およびドニエプル川における放射性核種濃度は飲料水の制限をはるかに超えていたが、その後数年間で放出、埋没、減退によって大幅に減少した。水生経路を通って人間の健康に影響を与える、高濃度のストロンチウム90やセシウム137といった主要な放射性核種が流出しないように、プリピャチ川に沿って二つの土の堤防が建設された。左側の堤防のみで川の中のストロンチウム90濃度を半減することに成功した。現在のチェルノブイリのシェルターを覆う予定の、100mの高さの可動式NSC(New Safe Confinement )は、これらの河川や近辺の地下水における放射性核種汚染をさらに減らすであろう。もしもNSCの設置前にチェルノブイリのシェルターが崩壊しても、その結果生じるドニエプル川における放射性核種濃度のピークは、依然として飲料水限界以下に留まると予想される。NSAを通じての地下水への放射性核種の流入は、プリピャチ川中の濃度には一切影響を与えないと思われる。

URL: http://ascelibrary.org/doi/abs/10.1061/(ASCE)0733-9372(2007)133%3A11(1015)

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