宇宙線の7Beとチェルノブイリ事故のフォールアウトによる137Csの大気沈着
タイトル:宇宙線の7Beとチェルノブイリ事故のフォールアウトによる137Csの大気沈着
著者:パパステファノC., イオアンニドゥA., ストロスS., マノロポロM.
典拠:全体環境科学、170巻、1-2号、1995年8月18日、151-156頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)04608-4
キーワード:大気堆積フラックス、宇宙線放射性核種、チェルノブイリ事故
概要:ギリシャのテッサロニキ(40° 38′N, 22° 58′E)で7年間に渡り(1987年1月~1993年12月)、自然発生した宇宙線起源の7Beとチェルノブイリ事故のフォールアウトによる137Csの大気(対流圏)堆積フラックスを測定した。7Beの年間総沈着フラックスは854Bq/m 2(1987年)と1242Bq/m 2(1992年)の間で変化したが、自然除去および放射性崩壊のためと考えられる有意な減少を示し、原子力施設や核兵器のテストからの新しい放出は見られなかった。7Beの年間平均総沈着速度は0.3cm/s(1988年)から0.8cm/s(1991年)までの間で、一方Cs137はより大きな大気粒子と関連していたため、その値ははるかに高いものであった。空気中の高濃度の7Beはきわめてわずかな太陽活動に関連しており(1987–1988年および1993–1994年)、一方、空気中の低濃度の7Beは活発な太陽活動(1989-1991年)に関連していた。空気中での最大の137Cs濃度は、いくらかの成層圏の入力を反映しつつ1991~1992年の春の間に計測された。空気中のセシウム137濃度値の異常な高度上昇(0.25mBg/m 3に達した)は1990年の夏の間観測された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795046084
コメント