チェルノブイリからの放射性物質の大気分散と沈着
タイトル:チェルノブイリからの放射性物質の大気分散と沈着
著者:D. A. ウィーラー
典拠:大気環境(1967)、22(5)、853-863頁、1988年1月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/0004-6981(88)90262-4
キーワード:チェルノブイリ、移送、分散、放射性降下物
概要:本論文では、チェルノブイリ原子力発電所火災を機に実施された調査の結果を報告した。公開された高層天気図と放射性降下物のモニタリングに従事した科学者の所見が、雲の動きを再構築するために利用された。その結果、放射性降下物の分散、移送、最終的な降下を決定する天気系の諸特徴の役割を明らかにした。最も重要なことは、火災時におけるヨーロッパ上空の状況が、放射性雲をスカンジナビアに至る北方、後に英国に至る西方に分散させており、そうした方向はそれぞれの緯度に支配的な偏西風と逆だったことである。しかし、東への広い分散は火災後の数週間の間に急速に起こった。本論文ではまた、放射性物質の沈着の地理的変異を説明する際の、降雨の重要性についても注目した。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0004698188902624
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