カテゴリー「生態・環境」
タイトル:ベラルーシの土壌におけるセシウム137とストロンチウム90の垂直移動の予想
著者:A.N.ペレヴォロツキー、T.V.ペレヴォロツカヤ
所収雑誌名:雑誌“放射能生物学。放射能生態学”、(ロシア語: “РАДИАЦИОННАЯ БИОЛОГИЯ. РАДИОЭКОЛОГИЯ“)52(6), December 2012
ISSN:0869-8031
DOI:10.1134/S0869803112060082
キーワード:放射性核種の垂直移動、土壌、セシウム137、ストロンチウム90、森林
概要:ベラルーシの土壌におけるセシウム137とストロンチウム90の垂直移動を分析。多様な状況を想定:湿度の含有量、森林産物の組成。土壌の表面化における放射性核種の多様な移動を記述。
URL: http://lekarius.ru/external/paper/36946
タイトル:2000年から2005年にかけてベラルーシで行われた農業保護活動の放射能生態学的な評価
著者:A.G.ポドリャク、I.M.ボグデヴィチ、V.Yu.アゲイェツ、S.F.ティモエイェフ
所収雑誌名:雑誌“放射能生物学。放射能生態学”、(ロシア語: “РАДИАЦИОННАЯ БИОЛОГИЯ. РАДИОЭКОЛОГИЯ “), 2007
ISSN:0869-8031
キーワード:ベラルーシ、農業保護活動、セシウム137、ストロンチウム90、2000年〜2005年
概要:チェルノブイリ事故によって汚染された農業地域の保護活動の評価。ストロンチウム90とセシウム137の活動の法則。事故処理の評価。
URL:http://elibrary.ru/item.asp?id=9516611
タイトル:チェルノブイリ事故後のベラルーシの土壌被・植被における放射性核種の移行能力
著者:ソコリクG. A., イヴァノヴァT. G., レイノヴァS. L., オヴシャンニコヴァS. V., キムレンコI. M.
典拠:国際環境、26巻、3号、2001年1月、183-187頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0160-4120(00)00104-5
キーワード:放射性核種、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239、240、アメリシウム241、「ホット」粒子、物理化学的状態、チェルノブイリ事故、移行パラメータ、バイオアクセシビリティ
概要:本報告では、放射能に汚染された自然の生態系の自己修復調査で成し遂げた実験的経験について説明を行う。主な研究対象は以下のとおりである。すなわち、チェルノブイリ事故によるフォールアウト中の「ホット」粒子の含有量および地球化学的安定性、きわめて多様な土壌におけるセシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239、240およびアメリシウム241の物理化学的形態(水溶性、交換性、可動性および固定性)、放射性核種のバイオアクセシビリティおよび土壌細孔溶液中の内容、そして異なる景観条件における放射性核種の垂直再分配のダイナミクスと移行パラメータである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412000001045
タイトル:アリウムセパの染色体異常テストはチェルノブイリ事故によって汚染されたウクライナの居住地域における土壌の遺伝毒性を確実に測定する。
著者:コヴァルチュクO., コヴァルチュクI., アルヒポフA., テリュクP., ホーンB., コヴァルチュクL.
典拠:変異研究/遺伝毒性と環境変異誘発、415巻、1-2号、1998年7月8日、47-57頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S1383-5718(98)00053-9
キーワード:アリウムテスト、遺伝毒性、細胞毒性、チェルノブイリ、放射線
概要:1986年4月のチェルノブイリ原子力発電所第4号炉事故により、膨大な量の放射性物質の生物圏への放出と広大な地域における複雑なパターンから成る核汚染が生じた。その結果、ウクライナの500万km2を超える土壌が1Ci/km以上汚染された(http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1383571898000539#BIB1、http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1383571898000539#BIB2)。核汚染の遺伝的影響の評価は最も重要な問題の一つである。我々はウクライナの居住地域における核汚染の植物染色体への影響を評価するのにアリウムセパテストを適用した。汚染の平均密度が15〜40 Ci/km2の移住義務地域(ゾーン2)、5~15Ci/km2の放射線管理強化地域(ゾーン3)、1〜5Ci/km2のゾーン4の土でテストを行った。その結果、異常な有糸分裂の画分における制御値1.6±0.9%から23.8±5.0%までの線量依存的増加、および35 Ci/km2を超える汚染レベルにおいて対応する分裂指数の49.4±4.8%から制限値22.5±4.0%までの単調な減少(土壌サンプルの放射能はそれぞれ6000Bq/kgを超える)が見られた。土壌サンプルの放射能と染色体異常の割合と分裂指数の強く有意な相関が観察され、アリウムセパの根においてそれぞれr=0.97(P<0.05)、r=-0.93(P<0.05)であった。それらの結果、放射性汚染土壌の高い毒性と遺伝毒性が示され、またチェルノブイリゾーン内における生態や遺伝的リスク評価のための迅速かつ安価な生物学的試験としてのアリウムセパテストの効果が確認された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1383571898000539
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域内における汚染によって誘発された樹木ストレスの検出
著者:ダービッツC., タイラーA. N.
典拠:環境リモートセンシング、85巻、1号、2003年4月25日、30-38頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0034-4257(02)00184-0
キーワード:汚染によって誘発された樹木ストレス、チェルノブイリ原子力発電所、3チャンネル植生指数
概要:1986年のチェルノブイリ原子力発電所(CNPP)事故による放射能汚染によって立入禁止区域内の樹種の豊かさと分布に重大な変化がもたらされた。400haあまりのヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestris)は高レベル汚染によって絶滅し、以来その地域はオウシュウシラカンバ(Betula pendula)によって再び覆われるようになった。 水や栄養不足およびその他の環境による影響の結果としての葉色素(クロロフィルaおよびb、カロチノイド)とバイオマスの変化は葉の分光反射率特性を介して検出することができることは多くの研究によって示されてきた。本レポートでは、分光反射率の測定も同様にチェルノブイリ立入禁止区域における植物に対する放射性核種汚染の影響を検出できることを示した調査研究の結果を報告する。研究室およびin situでのオウシュウシラカンバとヨーロッパアカマツの分光放射測定を通して、クロロフィルのレッドエッジおよび3チャンネル植生指数(TCHVI)と葉中のストロンチウム90とセシウム137の詳細な放射能、γ線量率および土壌中のセシウム137インベントリの相関を実証した。その結果、リモートセンシングが放射性核種汚染の生態系への影響を評価するための価値あるモニタリング技術を提供する可能性を有すことが示された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0034425702001840
タイトル:チェルノブイリ原子力事故地方の土壌サンプルのα粒子軌道調査
著者:カシカロフL. L., カリニナG. V., ペレリギンV. P.
典拠:放射線測定、36巻、1-6号、2003年6号、529-532頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S1350-4487(03)00199-9
キーワード:α軌道、CZプラスチックトラック検出器、高放射性のホットパーティクル、チェルノブイリ事故領域、放射性核種土壌汚染
概要:α粒子の軌道研究(放射線測定、25(1-4)、1995年、413; 環境中の放射性核種と重金属、5巻、2001年、クルーワー学術出版社、ドルドレヒト)の結果示されたのは、チェルノブイリ原発(NPP)事故領域の土壌表面層
は薄く分散した放射性核種と高放射性のホットパーティクル(HPs)で構成されているということである。後者は汚染土壌のα放射能全体の約2/3近くを含んでいる。本レポートでは、続くHPのα放射能の新たな結果が提示されている。主な試みは粒径頻度対10–以下の粒径画分のHPのα放射能分布を調査することであった。∼100–の径のHP集合体においてα放射能核種の不均一性が確立されていた。これはおそらく原発事故処理の第2段階におけるHP凝集体形成の結果である。これらのHPにおいてUおよび「燃料」起源の核分裂生成物の存在のみならず、地上の物質成分も明らかにされる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1350448703001999
タイトル:チェルノブイリ事故後のロシア、ブリャンスク州の乾燥・汚染居住地域における線量評価
著者:アンダーソンK. G., ロードJ.
典拠:環境放射能ジャーナル、85巻、2-3号、2006年、228-240頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2004.08.019
キーワード:放射線量、放射性セシウム、都市、チェルノブイリ、準備、乾性沈着
概要:核を備える際の必須要件とは、主な事故状況で起こりうる結果をしっかりと予測する能力である。これに関して、いかなる線量の寄与が重要であるか、いかなるのもがそう重要でないかを評価することは肝要である。こうした評価タイプの例として、チェルノブイリ後の初めの17年間の間に、ロシアのブリャンスク州の乾燥・汚染居住地域において受けた線量を推定するためのケーススタディが行われてきた。通り、屋根、外壁および景観の汚染を含む9つの異なる経路を介して受けた線量を推定するための方法論が確立されており、最良の推定値が線量の寄与それぞれに与えられた。一般的には、汚染土壌地域は最高線量の寄与がをあると推定されたが、他の線量、たとえば、汚染された屋根から、あるいは汚染されたプルームの通過時における汚染物質の吸入の寄与の数値は同程度の高さだった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X05002183
タイトル:チェルノブイリのセシウム137の放射性降下物データを使用した食物連鎖モデルのテストおよび対策の影響に関する考察
著者:ウルド·ダダZ.
典拠:全体環境科学、301巻、1-3号、2003年1月1日、225-237頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0048-9697(02)00285-1
キーワード:チェルノブイリ、セシウム137、食物連鎖、対策、SPADE、線量評価
概要:ロシアで最も汚染された地域で1986-1996年の期間に得られたチェルノブイリのセシウム137のフォールアウト・データが、放射線評価モデルの信頼性をテストするために、IAEAバイオマスプログラム内で使用された。このモデルテストのシナリオには事故後のテスト領域で使用された対策の情報やデータが含まれていた。本報告で紹介するのは、このモデルテストの練習において使用された地上食物連鎖モデルSPADEの予測である。SPADE予測は、差がそれぞれ50倍、200倍に至った豚や野生の果実を除くテストデータと合致した。テストエリアに住む成人男性と女性によるセシウム137の推定摂取量と摂取線量はテストデータとよく一致した。全体的に、SPADEが農業対策とその効果をシミュレートすることが可能なことが証明された。対策のモデル化とは、その「実際の」実装と有効性に対する大きな不確実性を伴う複雑なプロセスであることが分かった。この課題から学んだ教訓は、改善された成果を伴う対策における線量の評価/再構成を今後作成する際に貴重なものとなるであろう。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969702002851
タイトル:チェルノブイリ原子炉周辺30kmゾーン内の地上に堆積した99Tcの測定、および事故によって大気中に放出された99Tcの推定
著者:内田滋夫、田上恵子、リュームW., ワースE.
典拠:化学圏、39巻、15号、1999年12月、2757-2766頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0045-6535(99)00210-6
キーワード:テクネチウム99、チェルノブイリ事故、森林土壌、堆積、セシウム137、移行
概要:チェルノブイリ原子炉周辺30kmゾーンからのサンプルにおけるテクネチウム99を測定した。3つの森林サイトから採取した土壌サンプルにおける99Tcの濃度は有機質土壌層の乾燥重量で1.1~14.1Bq kg -1、鉱質土壌層の乾燥重量で0.13~0.83Bq kg −1の範囲であった。特に有機質層において測定された99Tc濃度の値は、グローバルフォールアウトによる99Tcのそれより1、2桁高かった。有機および鉱質層で測定された堆積合計に基づく99Tcの堆積(Bq m -2)は、10kmゾーン内の130Bq m -2から30kmゾーンの境界線付近における20Bq m -2までの範囲であった。同様に測定されたセシウム137の堆積を考慮してみると、その放射能比は6 × 10 −5~1.2 × 10 −4であることが分かった。約970GBqの99Tcがチェルノブイリ事故によって放出されたと推定される。その数値は炉心における99Tcの総インベントリの2-3%に相当する。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0045653599002106
タイトル:宇宙線の7Beとチェルノブイリ事故のフォールアウトによる137Csの大気沈着
著者:パパステファノC., イオアンニドゥA., ストロスS., マノロポロM.
典拠:全体環境科学、170巻、1-2号、1995年8月18日、151-156頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)04608-4
キーワード:大気堆積フラックス、宇宙線放射性核種、チェルノブイリ事故
概要:ギリシャのテッサロニキ(40° 38′N, 22° 58′E)で7年間に渡り(1987年1月~1993年12月)、自然発生した宇宙線起源の7Beとチェルノブイリ事故のフォールアウトによる137Csの大気(対流圏)堆積フラックスを測定した。7Beの年間総沈着フラックスは854Bq/m 2(1987年)と1242Bq/m 2(1992年)の間で変化したが、自然除去および放射性崩壊のためと考えられる有意な減少を示し、原子力施設や核兵器のテストからの新しい放出は見られなかった。7Beの年間平均総沈着速度は0.3cm/s(1988年)から0.8cm/s(1991年)までの間で、一方Cs137はより大きな大気粒子と関連していたため、その値ははるかに高いものであった。空気中の高濃度の7Beはきわめてわずかな太陽活動に関連しており(1987–1988年および1993–1994年)、一方、空気中の低濃度の7Beは活発な太陽活動(1989-1991年)に関連していた。空気中での最大の137Cs濃度は、いくらかの成層圏の入力を反映しつつ1991~1992年の春の間に計測された。空気中のセシウム137濃度値の異常な高度上昇(0.25mBg/m 3に達した)は1990年の夏の間観測された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795046084