カテゴリー「生態・環境」
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所の事故とその結果
著者:ルイスH. W.
典拠:環境、28巻、9号、25頁、3ページ、1986年11月
キーワード:チェルノブイリ原発事故、チェルノブイリ、ウクライナ、1986年、放射能汚染、原子力発電所、事故、原子炉事故
概要:原子力の利用に関するソ連国家委員会による報告書「チェルノブイリ原子力発電所の事故とその結果」のレビュー。チェルノブイリ原子炉の説明およびテスト中にいかに事故が起こったか。住民および環境への被害の推定。放射線。いかに報告書が今までなかったソ連の開放性と率直さを示しているかについての評者の見解。
URL:Academic Search Premier
タイトル:スコットランドのトランセクト中の有機質土壌内における放射性セシウムの下方移行
著者:シャンドC.A., ローゼンK., ソアドK., ウェンドラーR., ヒリアーS.
典拠:環境放射能ジャーナル、115号、124-133頁(10頁)、2013年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.08.003.
キーワード:チェルノブイリ、粘土鉱物、汚染、放射能、X線回折、セシウム137
概要:1986年チェルノブイリ事故によってヨーロッパ中の土壌がセシウム137で汚染された。►2008/2010年にスコットランドのトランセクトの8種の泥炭土壌におけるセシウム137の測定を行った。►セシウム137の放射能は2.8から14.4 kBq m−2の間であり、崩壊は1986年に修正された。►セシウム137の平均移行深度は8.2から17.4cmの間だった。►土壌中の粘土鉱物単独ではセシウム137の下方移行を制御しなかった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12002020
タイトル:放射性核種汚染されたベラルーシの景観のリモートセンシング:イメージングのための潜在的な分析法?
著者:ボイドD. S., エントウィッスルJ. A., フラワーズA. G., アーミテージR. P., ゴールドスミスP. C.
典拠:国際リモートセンシング・ジャーナル、27巻、10号、1865-1874頁(10頁)、2、2006年5月20日。
デジタルオブジェクト識別子:10.1080/01431160500328355.
キーワード:リモートセンシング、放射性同位元素、風景、スペクトロメトリー、チェルノブイリ原発事故、チェルノブイリ、ウクライナ、1986年、ベラルーシ
概要:1986年のチェルノブイリ事故によってベラルーシの広範な地域一帯が放射性核種汚染(主にセシウム137による)された。この事故は初期汚染後も長きにわたってベラルーシに影響を与え続けており、今度は社会的、経済的、政治的政治的インフラストラクチャーの上に歪み生じさせている。この歪みを減少させ汚染を修復する方法の一つは、もはや危険をもたない土地を適切な使用に戻すことである。この修復には景観の定期的かつ正確なモニタリングが必要だが、既存の地上用技術が完全に適するわけではない。リモートセンシング、特にイメージング分光法の使用は、適切な空間的、時間的解像度でベラルーシの景観を監視する可能性を提供してくれる。環境中の放射性同位元素の周期、ひいては放射性核種汚染の有用指標において、植物が重要な薬剤であることが示されてきた。
URL:http://www.ingentaconnect.com/content/tandf/tres/2006/00000027/00000010/art00001
タイトル:被災地の生態:チェルノブイリ事例研究
著者:コルバソフO. S.
典拠:ボストンカレッジ環境薬事法レビュー、19巻、3号、637頁(4頁)、92春。
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1007/s11166-007-9016-7
キーワード:チェルノブイリ原子力事故、チェルノブイリ、ウクライナ、1986年
概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故は深刻かつ危険で長期的被害を伴った。現在では世紀の国家災害の一つと見なされている。この事故の最も大きなダメージは膨大な土地の放射能汚染で、そこは生命にとっても有害となった。同様の損害は汚染地域の住民が蒙った損失や不自由である。この事件によって、損害を受けた地域のための特別な法的制度を開発し、チェルノブイリ「生態被災地」の人々を守るための新しい法的機関を作る必要性が生じた。チェルノブイリ事故のあらゆる状況と結果を考慮したとはいえないものの、チェルノブイリ生態被災地の本質的な事実特徴および法的特徴の簡潔な説明を行いたい。
URL:Academic Search Premier
タイトル:授乳幼児の将来的線量評価のための母乳分析における中性子および光子活性化の検出限界
著者:ツィペニュクYu. M., フィルソフV. I., カントンM. C.
典拠:応用放射線&同位体、67巻、1号、152-154頁(3頁)、2009年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apradiso.2008.07.019.
キーワード:フォトン放射化分析、中性子放射化分析、マイクロトロン、検出限界
概要:チェルノブイリ事故によって影響を受けた地域や、セミパラチンスクといった核兵器の実験が行われた地域などにおける環境に関連する複雑な状況は、母乳中の微量要素の含有量に反映されうる。母の放射能摂取後の、摂取・吸入される乳への少量の転送の評価および幼児のために換算した線量係数の評価については、母乳中の要素および放射性核種の内容に関する幅広い研究を利用することができる。本研究では、粉乳内のRu、Zr、Nb、Te、Ce、Th、Uといった要素を測定する可能性について検討されている。母乳の要素分析の結果は文献中に見出されるはずだが、それらは生物学的観点から不可欠な要素と考慮されていないために、識別された要素の判定は注目されていない。それにもかかわらず、環境中に放射性物質が放出された場合には、そうしたデータは母乳を与えられた乳児への投与量を評価する際に重要となろう。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969804308004053
タイトル:低線量現象:バイスタンダー効果、ゲノム不安定性、適応応答はがんリスクモデルをいかに変換できるか
著者:ヒルC. K.
典拠:原子力科学紀要、68巻、3号、51-58頁(8頁)、2012年5月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1177/0096340212444874.
キーワード:適応応答、バイスタンダー効果、がんリスク、ゲノム不安定性、低線量、非標的効果、放射線
概要:日本に投下された原爆からスリーマイル島における原発事故、チェルノブイリ、そして福島第一原発にいたるまで、放射線被爆によるがんリスクに関する情報に関しては一般的要求が強く存在する。本論で著者は、低用量作用の現在の概念を変更あるいは確認できる生物学的現象のいくつかについて検証している。バイスタンダー効果、適応応答およびゲノム不安定性について触れつつ、これらの現象が長期化が予測される低線量環境におけるがんリスク評価にいかに関わるかについて、従来の理解に革命がもたらされる可能性があると著者は述べている。現在のコンセンサスはしきい値なし直線仮説を支持しているが、それらの生物学的反応がその考えを覆すであろうことを証拠は示唆している。
URL:http://bos.sagepub.com/content/68/3.toc
タイトル:総合的データによるアルプス周辺の湖の堆積物におけるチェルノブイリの影響の判定
著者:エルリンガーCh., レトナーH., フブマーA., ホフマンW., ステインホイスラーF.
典拠:環境放射能ジャーナル、99巻、8号、1294-1301頁(8頁)、2008年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2008.03.012.
キーワード:セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239+240、鉛210、湖の堆積物、放射性核種、土砂年代測定、チェルノブイリ
概要:ヴァラー湖における人工および自然放射性核種が、1986年5月のチェルノブイリの放射性降下物によって深刻な影響を受けたアルプスの北側斜面のアルプス周辺環境下で測定された。本研究の目的は、チェルノブイリ事故によって湖沼堆積物に入った人工放射性核種(特にセシウム137)の進入場所と量に関して知見を得ることである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X08000568
タイトル:福島原子力発電所周囲の大気中における放射性核種の短期および長期分散パターン
著者:リロシーA., メーサーロシュR., ラグジI.
典拠:環境放射能ジャーナル、102巻、12号、1117-21頁、2011年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2011.07.010
キーワード:大気汚染、大気の動き、核分裂炉事故、ガウシアンプロセス、放射能汚染、統計分析、毒物学
概要:チェルノブイリ事故、そして最近の不幸な福島第一原発事故は核技術および核産業の歴史の中で最も深刻な事故であった。それらは共に環境および人間の健康に多大かつ長期的影響をもたらした。そこで、そのような不幸な出来事の影響を減じようなあらゆる技術開発および戦略が、研究の最も重要な課題であることは明白である。大気中に偶発的に放出された放射性核種の分散の数値シミュレーションによって、より確実なプルーム経路を予測することができる。本研究では、ガウス分散モデルを使用して、局地的規模における福島第一原発にとって最も可能性がある放射性核種の分散方向とプルーム構造を推定するために行った短期(1か月)および長期(11年)の期間の統計調査を提示する。ここでは典型的な天気/循環パターンにおけるプルームの方向と構造の違いを分析し、有害物質の分散の近似値としての「第一の推測」を打ち出すための統計気候学的方法を提示する。この結果と解説された方法は、福島の事故のような深刻なケースにおいて役立つとともに意思決定の一助となろう。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21856053
タイトル:10. 動植物におけるチェルノブイリ放射性の影響
著者:ヤブロコフA. V.
典拠:ニューヨーク科学アカデミー史料、1181巻、1号、255-280頁(26頁)、1、2009年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1111/j.1749-6632.2009.04833.x
キーワード:遺伝性疾患、動物種、動物 — 異常、動物の移動、平均寿命、動物 — 死亡
概要:1986年チェルノブイリの原子炉が爆発した際の放射性ショックは慢性的な低用量汚染と相まって、調査対象となったあらゆる動物種─哺乳類、鳥類、両生類、魚類、無脊椎動物─において形態的、生理的および遺伝的障害をもたらした。これらの集団は、他の集団では見られない多種多様の形態学的変形を示した。チェルノブイリ周辺における希少な鳥類や哺乳類希少種が「健全」という環境レポートにもかかわらず、そのような野生生物の存在は移動によるものであり、地元に定住している集団ではないと考えられる。災害から23年たったが、ヨーロッパのいくつかの地域における哺乳類、鳥類、両生類、魚類内の放射性核種のレベルは危険なほど高いままである。汚染地域における動物集団の突然変異率は有意に高く、動物集団における世代を超えたゲノム不安定性がみとめられ、それは有害細胞および全身作用において明らかだった。深刻な汚染地域における野生および実験動物集団双方の長期観測では罹患率と死亡率の大幅な増加が見られたが、それは人間の健康の変化ときわめて類似しており、腫瘍と免疫不全の増加発生、平均余命の減少、早期老化、血液や循環系の異変、奇形ほか健康を損なう要因によるものであった。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20002052
タイトル:チェルノブイリ地域の河水における溶解した腐植物質の放射性炭素
著者:長尾誠也、 荒巻能史、藤嶽暢英、松永武、トカチェンコY.
典拠:原子力インスツルメンツ&物理研究メソッド、セクションB(物質および原子とビームの相互作用)、223-224巻、848-53頁、2004年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.nimb.2004.04.156
キーワード:放射性炭素、腐植物質、河水、チェルノブイリ、炭素同位体、AMS
概要:放射性炭素(C14)を使って、原子力事故の結果C14のパルス入力を受けたチェルノブイリ地域の河水における水生腐植物質の出所と輸送を調査した。水サンプルは1999年4月に、放射能汚染地域(30㎞立入禁止区域)を流れるプリピャチ川とサハン川から採集した。フミン酸とフルボ酸のC14値は-68‰から+75‰の範囲で、非汚染地域におけるそれらの値よりも約400‰低かった。水生腐植物質は主に古い年代のC14を持つ湿原、泥炭およびポドゾル性土壌から導かれたもので、したがって大部分は古い地下水の腐植物質を示している。表土における有機炭素の滞留時間は長いため、チェルノブイリ事故によるC14の寄与は小さいといえる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168583X04006810