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カテゴリー「生態・環境」

風景の肖像:チェルノブイリの野生生物に対する放射性汚染物質の影響を見て

タイトル:風景の肖像:チェルノブイリの野生生物に対する放射性汚染物質の影響を見て

著者:T. A. ムソー、A. P. メラー

典拠:原子力科学紀要、2011年3月、67巻、2号、38‐46頁。

デジタルオブジェクト識別子:10.1177/0096340211399747.

キーワード:チェルノブイリ、影響、環境、突然変異、原子力、放射線、野生動物

概要:1986年のチェルノブイリ事故によって膨大な放射性物質が放出され、約20万平方キロメートルに渡る土地が深刻な汚染に見舞われた。国際原子力機関のイニシアチブであるチェルノブイリ・フォーラムの報告によれば、野生生物に対する放射線の影響は人間の居住に対する影響と比べれば微小なものであるが、この見解は、2006年の報告前に参照できた非常に限られたデータに基づくものであった。この地域の野生動物が大規模研究の対象となったのは2005年からで、それ以降の調査によって、多くの鳥類、昆虫類、クモ類、哺乳動物が、おそらく放射性核種被ばくの結果大幅に減少していることが分かっている。最も調査されたグループである鳥類については、同地区における通常のバックグラウンド放射線を持つ地域に比べ、最も汚染された地域では種類が50%減少し、数も66%低下した。さらに、高汚染に対して中等度の地域でも突然変異率や発達異常が劇的に高くなっており、生存率と受精率が低くなっている。これらの発見は、一般的なメディアのレポートやチェルノブイリ・フォーラム報告の結論に挑戦するものであり、汚染された土地を農業利用に戻すことや世界の原子力発電産業の復興に対する最近の関心に関わるものである。

URL:http://web.ebscohost.com/ehost/pdfviewer/pdfviewer?vid=5&sid=3e1d6517-626f-479e-bca9-8e4d7f3dfe53%40sessionmgr10&hid=19

フィンランドの淡水生物に対するERICAアセスメントツールの適用

タイトル:フィンランドの淡水生物に対するERICAアセスメントツールの適用

著者:V. ヴェティッコ、R. サクセン

典拠:環境放射能誌、2010年1月、101巻、1号、82‐7頁。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2009.09.001

キーワード:水生植物、アセスメント、線量率、ERICA、魚、淡水生物相、放射能

概要:近年、線量評価および汚染物質のイオン化の生物相に対するリスク評価への国際的関心が高まってきている。本研究においては、EC第6フレームワークプログラム内で開発された ERICA ツールによって、主にチェルノブイリ由来のセシウム137、セシウム134、ストロンチウム90といった放射性核種による被ばくの結果生じた、フィンランドの淡水生態系の生物相に対する付加線量率を推定した。セシウム137の沈着率の高い地域にある選ばれた3つの湖における魚、水生植物、湖水および堆積物中で測定された放射能濃度からなるデータセットが評価に適用された。調査されたほとんどの種の線量率は10 μGy h−1のスクリーニングレベルを明らかに下回っており、これらの種に対してチェルノブイリの放射性降下物の有意な影響がないことを示した。しかし、この評価に基づいて、沈殿物の上または中にいる特定の種に対するより高い線量率の可能性を除外することはできない。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X0900215X

水生系における放射性核種の挙動を予測するためのモデルのテスト

タイトル:水生系における放w射性核種の挙動を予測するためのモデルのテスト

著者:L. モンテ、P. ボイヤー、J. E. ブリテイン、N. グタール、R. ヘリング、A. クルィシェフ、I. クルィシェフ、G. ラプテフ、M. ラック、R. ペリアンネツ、F. シクレット、M. ジェレズニャク

典拠:応用放射線・同位体、2008年11月、66巻、11号、1736-1740頁。

デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/j.apradiso.2007.09.020

キーワード:モデル、水生環境、放射性核種、モデル検査、モデルの不確実性

概要:本論では、流域・河川や河口システムにおける放射性核種の移送のための国際EMRASモデルのテスト演習の主要な結果が述べられている。演習の対象として含まれたのは、複数の源からのロワール川(フランス)への三重水素の排出、ドニエプル―南ブーフ川河口(ウクライナ)の放射能汚染、チェルノブイリ事故後のプリピャチ川の氾濫原(ウクライナ)からの放射性核種汚染の再移動、テチャ川(ロシア)への放射性核種の放出、ウエルバ河口(スペイン)のラジウム226の挙動である。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S096980430800256X

海洋環境への適用のための意思決定支援システムMOIRA-PLUS のカスタム化

タイトル:海洋環境への適用のための意思決定支援システムMOIRA-PLUS のカスタム化

著者:L. モンテ 

典拠:環境放射能誌、2011年12月、102巻、12号、1112-16頁。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2011.08.003

キーワード:淡水生態系、海洋環境、放射性核種、モデル、意思決定支援システム

概要: MOIRA-PLUS は、もともと湖沼や河川のために設計された決定システム (DS) である。これをセシウム137とストロンチウム90で汚染された淡水システムに適用することができる。本稿で触れるDSの新しいバージョンは海洋環境にも適用することができる。地中海への MOIRA-PLUS の適用について検討した。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X11001792

チェルノブイリ事故後のフィンランド南部の小さな森の湖に住む魚およびその他の水生生物におけるセシウム137の短期的・長期的パターン

  • タイトル:チェルノブイリ事故後のフィンランド南部の小さな森の湖に住む魚およびその他の水生生物におけるセシウム137の短期的・長期的パターン

著者:M. ラスク、R. サクセン、J. ルウヒジャヴィ、L. アヴロラ、M. ヤルヴィネン、U. コスケライネン、I. オウトラ、P. J. ヴォリネン

典拠:環境放射能誌、2012年1月、103巻、1号、41‐7頁。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2011.08.002

キーワード:セシウム137、チェルノブイリ放射性降下物、森の湖、淡水魚、甲殻類動物プランクトン、Asellus aquaticus

概要:1986年夏、短い食物連鎖中のプランクトン食性魚においてセシウム137の最高値が検出された。1987年以降セシウム137の最高値は最も栄養レベルの高い捕食魚において記録された。大きな変動は甲殻類動物プランクトンとAsellus aquaticusのセシウム137において見られた。腐植質の排水湖よりも、澄んだ浸出湖の魚におけるセシウム137による長期的汚染度が高かった。浸透湖の魚へのセシウム137の移送が増加したことが理由と考えられる。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X09001635

魚類の放射性ストロンチウムの生物濃縮のレビューと予測モデルのテスト

タイトル:魚類の放射性ストロンチウムの生物濃縮のレビューと予測モデルのテスト

著者:J. T. スミス、N. V. サシナ、A. I. クルィシェフ、N. V. ベロヴァ、A. V. クヂェルスキ

典拠:環境放射能誌、2009年11月、100巻、11号、950-954頁。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2009.07.005

キーワード:放射性ストロンチウム、ストロンチウム90、ストロンチウム89、生物濃縮、濃縮係数、モデル、寸法効果

概要:ストロンチウム90濃度因子(CF)および淡水水系中のカルシウム濃度との間の経験的関係は、チェルノブイリ事故に先立って得られたデータに基づいた研究の中で以前から実証されてきた。本研究の目的は、これらのモデルを比較検討し、チェルノブイリ事故後のウクライナ、ロシア、ベラルーシ、フィンランドの川や湖の測定のデータベースに対してそれらをテストすることである。その結果、チェルノブイリ事故前の経験的データに基づいて独立して開発された2モデルは、相互に、また経験的データにもほぼ一致することが分かった。チェルノブイリ事故後に得られた新たなデータに対する両方のモデルのテストによって、モデルの予測能力を確認した。データのセットはやや限られていたものの、ストロンチウム90の蓄積に対する魚の大きさの影響に関する調査では、有意な関連性は見られなかった。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X09001635

野生動物における感染症のダイナミクスに対する放射能汚染の影響

タイトル:野生動物における感染症のダイナミクスに対する放射能汚染の影響

著者:N.J. モーリー

参考:環境放射能誌、2012年4月、106号、81-97頁。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/ j.jenvrad.2011.12.019

キーワード:病原体、寄生虫、汚染、放射線、放射性核種、チェルノブイリ

概要:感染症は、汚染物質に対する野生生物の反応における重要な調整要因である。生物における宿主 – 病原体の関係に対する放射線被ばくの影響評価が出された。放射線被ばくは、宿主 – 病原体相互作用に大きな影響を与える。 宿主と病原体双方が放射能汚染によって良くも悪くも影響を受ける可能性がある。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X11003146

 

スウェーデンの森林の土壌およびキノコのさまざまな部分におけるカリウム、ルビジウム、セシウム(セシウム133とセシウム137)の蓄積

タイトル:スウェーデンの森林の土壌およびキノコのさまざまな部分におけるカリウム、ルビジウム、セシウム(セシウム133とセシウム137)の蓄積

著者:M. ヴィニチュク、A. F. S. テイラー、K. ローゼン、K. J. ヨハンソン

典拠:全体環境科学、408巻、12号、2543‐2548頁(6頁)。

デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/j.scitotenv.2010.02.024.

キーワード:カリウム、ルビジウム、セシウム、セシウム137、キノコ、菌糸、森林土壌、根圏

概要:1986年のチェルノブイリ事故の結果、放射性セシウム(セシウム137)がスウェーデンの森林の大部分に広く堆積され、スウェーデンの多くの人々は、汚染されたそれらの森林から得られた野生キノコや猟鳥獣類を口にしている。食物連鎖における放射性同位体の蓄積の点から、キノコの胞子のう果が効率的に放射性セシウム(セシウム137)、ならびにアルカリ金属のカリウム、ルビジウムおよびセシウムを効率的に蓄積することはよく知られている。キノコ類は、ホスト植物へのこれらの元素の取り込みを促している。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004896971000135X

チェルノブイリのようなセシウム137とストロンチウム90による汚染は、微生物群集、菌類バイオマスや土壌中の土壌有機物の合成に影響を与えているか?

タイトル:チェルノブイリのようなセシウム137とストロンチウム90による汚染は、微生物群集、菌類バイオマスや土壌中の土壌有機物の合成に影響を与えているか?

著者:B. ニドレ、A. E. バーンズ、H. ヴェレーケン、P. ブラウル

典拠:環境放射能誌、2013年4月、118号、21‐29頁(9頁)。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.11.007

キーワード:鉱化作用、麦わら、セシウム137、ストロンチウム90、炭素14、チェルノブイリ

概要:微生物の土壌機能に対するセシウム137およびストロンチウム90の影響を観察した。微生物群集はわずかに変化した。エルゴステロールの含有量は影響を受けなかった。土壌有機物の化学組成も影響を受けなかった。滅菌による影響が勝った。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12002639

2011年3月から5月にかけての福島原子力発電所地域における海洋生物相に対する放射線被曝のダイナミクス

タイトル:2011年3月から5月にかけての福島原子力発電所地域における海洋生物相に対する放射線被曝のダイナミクス

著者:I. I. クルィシェフ、A. I. クルィシェフ、T. G. サズィキナ

典拠:環境放射能誌、2012年12月、114号、157‐161(5頁)。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.04.015

キーワード:福島、放射線、事故、生物相、魚、放射線量

概要:福島原子力発電所近くの沿岸地帯および外洋において年2011年3月から5月にかけて、海洋生物相に対する放射線量率の推定値が出された魚の汚染の測定は、濃縮係数アプローチと動的モデルの2つの方法を用いて計算された。代表的な海洋生物(魚や軟体動物)の射線量率は、10ミリグレイ/日の基準レベルを超えなかった。原子力発電所から30キロ離れた外洋における海洋生物相に対する放射線量は、原子力発電所に近い沿岸域に比べてはるかに低かった。比較推定値が、東ウラル放射能事故およびチェルノブイリ原子力発電所の立入禁止ゾーンの水生生物に対する放射線量のために提示された。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12001117

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