カテゴリー「生態・環境」
タイトル:放射生態学
著者:E. スタイネス
典拠:AIP会議録、2007年11月26日、958巻、1号、23-27頁(5頁)、2図表。
デジタルオブジェクト識別子:10.1063/1.2825796
キーワード:放射性核種、放射線被曝、食物連鎖、チェルノブイリ事故、ノルウェー
概要:放射線生態学は、自然の中における放射性物質の挙動、およびそれらがどのように植物、動物、そして人間に影響を与えるかを扱う学問である。本稿で論じるのは、自然由来の放射性核種とその人間に対する線量、人工的に作られた放射性核種とその最も重要な源、環境における放射性核種の経路、および食物連鎖における放射性核種の移行である。放射線生態学における放射性核種の移行性に対する化学種同定の重要性が特に強調されている。チェルノブイリ事故後の、ノルウェーにおけるいくつかの放射生態学に関する問題についても簡単に触れられている。
URL:http://web.ebscohost.com/ehost/pdfviewer/pdfviewer?sid=38fd6c54-e53b-4337-9378-d6d2a8f13f86%40sessionmgr113&vid=32&hid=126
タイトル:チェルノブイリ事故後の環境における銀110mとルテニウム103,106の挙動
著者:Ž. ヴコヴィッチ
典拠:環境放射能誌、38(3)、283-291頁、1998年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0265-931X(97)00039-8
キーワード:
概要:チェルノブイリ事故に由来する放射性核種による汚染を、露天掘りされた鉱石から銅や貴金属を生産する過程において調査した。銅焙焼およびその後の製品における銀110mとルテニウム103、106の存在は、(4.0±1.2)×10-2の一定の比を有することが分かった。放射性核種の移送メカニズムのモデルと共に汚染値について考察した。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X97000398
タイトル:チェルノブイリ事故で放出されたプルトニウム241の崩壊によって環境に生じた経時変化するアメリシウム241の放射能
著者:A. V. ムラヴィツキ、V. F. ラズブジェイ、V. V. トカレフスキ、P. N. ヴォロナ
典拠:応用放射線・同位体、63(4)、487-492頁、2005年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apradiso.2005.03.018
キーワード:プルトニウムの同位体、分光法、汚染
概要:チェルノブイリ原子力発電所4号炉から事故で放出されたプルトニウム241のベータ崩壊の結果生じた、アルファ線放射性核種アメリシウム241の経時変化する放射能について調査を行った。事故時における、プルトニウム241の放射能の、プルトニウム239、240、およびプルトニウム238、239、240の放射能に対する比率は、それぞれ69.6+0.6、47.1+0.4と推論された。それらの結果に基づき、アメリシウム241とプルトニウム238、239、240の今後の活動率の予測がなされ、2005年に値1にゆっくりと増加し、今世紀の終わりに最大値1.7に至り、次第に減少するとされた。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S096980430500179X
タイトル:褐海藻ブラダーラックに見るチェルノブイリ事故前後におけるバルト海南部のヨウ素129とセシウム137のレベル
著者:J. M. ゴメス·グスマン、E. ホルム、S. M. エナモラド・バエズ、J. A. アブリル、A. R. ピント·ゴメス、J. M. ロペス·グティエレス、M. ガルシア·レオン
典拠:環境放射能誌、115、134-142頁、2013年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.08.007
キーワード:AMS、ICP-MS、ヨウ素129、ヨウ素127、海藻、チェルノブイリ事故
概要:1982年と1986年にバルト海で収集された海藻中のヨウ素129の容量が測定された。ヨウ素129の容量およびヨウ素129とヨウ素127の比率が最も高かったのはカテガット地域だった。海水中のヨウ素127の容量と塩分濃度の間に直線関係が確立された。この地域のヨウ素129に対するチェルノブイリ事故の寄与は有意には見られなかった。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12002068
タイトル:バルト海北部におけるチェルノブイリの放射性降下物に対して適用された海洋環境における放射性核種のための一次元拡散モデル
著者:J. リッベ、S. H. ミュラー・ナラバ、H. ニース
典拠:放射線防護学会誌、6(4)、167-172頁、1986年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1088/0260-2814/6/4/002
キーワード:
概要:バルト海は、チェルノブイリの放射性降下物によって最も影響を受けた海洋生態系であった。水面における「ホットスポット」の出現は汚染の特徴であった。汚染直後の6ヶ月間、ボスニア海中央の水柱における放射性核種のセシウム137とセシウム134の分布を説明するために、一次元拡散モデルが用いられた。物理的分散処理に加え、放射性核種の特定の化学的特性が考慮された。シミュレーションの間に、放射性核種のセシウム137とセシウム134の5%は堆積物の中に閉じ込められ、プルトニウム239および240の放射能濃度の50%が堆積したが、水柱で測定されたその放射能濃度は検出限界に近いものだった。
URL: http://eprints.usq.edu.au/1081/1/Ribbe_Muller-Navara_Nies.pdf
タイトル:チェルノブイリ原子炉事故と英国の水環境:漁業の視点
著者:N. T. ミッチェル、W. C. カンプリン、D. R. P. レオナルド
典拠:放射線防護学会誌、6(4)、167 -172頁、1986年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1088/0260-2814/6/4/002
キーワード:
概要:チェルノブイリ原子炉事故後、英国全土の管理団体が行った監視プログラムについて論じた。魚、貝、海藻や他の材料のサンプリングおよび分析の結果について議論を行った。チェルノブイリの放射性降下物は、水環境のすべての分野で容易に検出されたが、特に5月に最も高い濃度が検出された。放射性降下物による放射能の影響評価によれば、淡水魚が個別(クリティカルグループ)の被爆の最も深刻な源であり、慎重な仮定に基づくと、実効線量当量は年間約1ミリシーベルトであることが分かった。水産物(主に海洋魚)の摂取経路によるチェルノブイリ由来の集団実効線量当量預託は、30人・シーベルトと推定されている。
URL: http://iopscience.iop.org/0260-2814/6/4/002/
タイトル:スペインの地中海の海洋環境におけるチェルノブイリ原子炉事故由来のセシウム134とセシウム137の影響
著者:J. モレノ、J. A. サンチェス・カベサ、J. メリノ、P. I. ミッチェル、A. ヴィダル・クアドラ
典拠:環境放射能誌、43(3)、357‐370頁、1999年5月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0265-931X(98)00067-8
キーワード:
概要:海洋環境における人工放射性核種の分布と生物学的利用能を確立することを目指す研究の一環として、大容量の海水試料およびスペインの地中海沿岸で収集された海草ポシドニア(Posidoniaのoceanica)中の放射性セシウムレベルが測定された。1987年から1991年までに得られた結果によって、チェルノブイリ事故後にスペインの地中海の海洋環境における放射性セシウム濃度が増強したことが分かった。チェルノブイリの新しい堆積中にある、よく知られたセシウム134およびセシウム137の同位体比は、武器テストによるフォールアウトとチェルノブイリの堆積成分を識別するために使用された。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X98000678
タイトル:チェルノブイリ発電所爆発から25年:核廃棄物や環境中の放射性核種の移行の管理
著者:L. アクィリナ、J. M. マトライ、J. ランスロット
典拠:応用地球化学、27(7)、1291‐1296頁、2012年7月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apgeochem.2012.04.010
キーワード:
概要:2011年には、チェルノブイリ原発事故(1986年4月26日)の25周年を記念した。RBMK型原子力発電所の4号炉爆発は史上最悪の産業原発事故となり、原子炉からの放射性物質の前例のない放出と公衆および環境に対する悪影響を招いた。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0883292712001151
タイトル:淡水魚におけるチェルノブイリのセシウム137の長期ダイナミクス:体の大きさと栄養段階の影響の定量化
著者:M. サンドボム、M. マイリ、E. アンダーソン、M. エストルンド、A. ブロバーグ
典拠:応用生態学誌、2003年4月、40巻、2号、228‐240頁(13頁)。
デジタルオブジェクト識別子:10.1046/j.1365-2664.2003.00795.x.
キーワード:魚類-サイズ、セシウム、湖の生態、チェルノブイリ原発事故、チェルノブイリ、ウクライナ、1986年
概要:淡水魚は、汚染された生態系から人への放射性核種の転送において潜在的に重要な接点である。1986年のチェルノブイリの放射性降下物のようなパルス的汚染は、生物相における放射能予測に対する挑戦といえる。何故なら、放射性核種の放射能濃度は、最初の平衡化フェーズの間に個体群間でダイナミックに変化することがあるためである。このことは、スウェーデンの三つの湖の魚におけるセシウム137の時系列から実証されたことである(1986年~2000年。8種7600匹を対象)。さらに、セシウム137の非定常分布に対する魚の大きさや栄養段階の影響についての仮説をテストするために、これらのデータを使用した。
URL:http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1046/j.1365-2664.2003.00795.x/full
タイトル:湖沼の魚類集団間および集団内のセシウム137濃度の変動の生態生理学的決定要因
著者:M. サンドボム、M. マイリ
典拠:カナダ水産·水産科学誌、2005年12月、62巻、12号、2727‐2739頁(13頁)。
デジタルオブジェクト識別子:
キーワード:チェルノブイリ原子力事故、チェルノブイリ、ウクライナ、1986年、魚類、魚類集団、コンタミネーション(技術)、サイズ、エコロジー、魚食性魚類、種類
概要:チェルノブイリの放射性降下物から10年、スウェーデンの湖中の魚におけるセシウム137の放射能濃度の変動は、1996年から1999年の間に継続的に収集された7種類、1361個体において20倍以上に開いた。その全変動のうち、64%は種の違いによるもので、時間経過によるのは7%のみで、それは集団全体からみると1,3倍、個体数から見ると1,3~2倍である。汚染は、体の大きさに従って増加し(0.6~6倍)、ほとんどの種において体のコンディションに応じて減少(1.3倍)した。体の大きさと時間は共に集団内の全変動の約半分の原因となっていた。
URL:http://web.ebscohost.com/ehost/pdfviewer/pdfviewer?vid=9&sid=57dfcfa9-9a82-4dce-9a3d-6fbd6e156b29%40sessionmgr113&hid=123