カテゴリー「生態・環境」
タイトル:森林土壌におけるチェルノブイリ由来の放射性セシウムの移動に対する酸性洗浄や補償的石灰散布の効果に関する長期フィールド調査
著者:W. シメック、K. ブンズル、K. クロイツァー
典拠:全体環境科学、198(3)、271‐285頁、1997年5月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/S0048-9697(97)05454-5
キーワード:放射性セシウム、チェルノブイリ、森林土壌、移動、酸性雨、石灰散布
概要:土壌中のチェルノブイリ由来のセシウム134の垂直方向の移動に対する石灰散布を伴う/伴わない酸性洗浄の効果について、ノルウェイのトウヒの立ち木を使った長期実験によって調査された。この調査のために、さまざまな処理を施した7つの試験区が整備された。調整された敷地において、さまざまな土壌層における滞留半減期のセシウム134の差異を検出するための観察を開始してから5年後、18の個別ピットにおいてそれぞれの試験区がサンプリングされた。すべての自然に管理された地層と比較して「標準」洗浄(pH値5.3)の滞留半減期のセシウム134に対する影響は認められなかった。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969797054545
タイトル:高山地域の地衣類中のセシウム137の生態学的半減期
著者:P. マチャート、W. ホフマン、R. テュルク、F. ステガー
典拠:環境放射能誌、97(1)、70‐75頁、2007年1月。
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2007.05.003
キーワード:生態学的半減期、セシウム137、放射能濃度、地衣類
概要:チェルノブイリ事故から約17年後、その放射性降下物によって重度に汚染された地衣類のサンプルがオーストリアの高山地帯(バート・ガスタイン)で採集された。選ばれた地衣類(エイランタイ、ウスキエイランタイ、ワラハナゴケ)において測定されたセシウム137の放射能濃度は、地衣類種およびサンプリング部位に応じて100~1100Bq kg(-1) dry weightの範囲に及んだ。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X07001208
タイトル:北方林生態系におけるチェルノブイリの放射性降下物から発生する放射性核種の生物学的経路。
著者:O. ギリット、J. メリン、L. ヴァルベルグ
典拠:全体環境科学、157(1‐3)、207‐215頁、1994年12月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/S1569-4860(03)80069-4
キーワード:
概要:下層植生における放射性セシウムの移動と保持を司るメカニズムを解明する試みにおいて、北方針葉樹林の日陰部の植生から39種の真菌種と33種の植物種を腐食サンプルと共に体系的に収集した。その結果、汚染レベルの種間の差異を決定する主な要因は、植物中の根の深さ、真菌における菌糸体の深さ、および真菌、マイコトリエニンもしくは植物寄生の生態生理学的行動であることが分かった。
URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/7839113?dopt=Abstract
タイトル:第13章チェルノブイリ事故と水生生物相
著者:I. I. クルィシェフ、T. G. サズィキナ、A. クルィシェフ
典拠:環境の放射能、4、391‐416頁。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S1569-4860(03)80069-4
キーワード:
概要:この章では、チェルノブイリ原子力発電所の冷却池の水生生物相に対するチェルノブイリ事故の放射生態学的影響のモデル化に重点が置かれている。チェルノブイリの冷却池で起こった一連の事象により、自然淡水生態系に対する重度の偶発的汚染による影響に関する固有データを使用し、モデルテストを行う機会が生まれた。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1569486003800694
タイトル:チェルノブイリ事故後の北部ウクライナの土壌中のヨウ素129とヨウ素131による被曝の遡及的線量測定
著者:R. ミシェル、J. ハンドル、T. エルンスト、W. ボッシュ、S. シダット、A. シュミット、D. ヤコブ、(…)J. M. ロペス- グティエレス
典拠:全体環境科学、340(1‐3)、35‐55頁、2005年3月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/j.scitotenv.2004.08.006
キーワード:ヨウ素129、ヨウ素131、加速器質量分析法、放射化学的中性子放射化分析、遡及的線量測定、放射性核種の移行
概要:チェルノブイリ事故後、長命のヨウ素129を経由したヨウ素131による被曝の遡及的線量測定の実現可能性を調査するために、1995年および1997年に深さ40センチメートルに及ぶ48の土壌断面がロシアとウクライナから運び込まれた。サンプリング地点には、高濃度の汚染を受けたウクライナのコロステンやナロジチといった地区はもちろん、ロシアのモスクワ、ウクライナのジトミル地区といった放射性降下物の影響をほとんど受けていない地域も含まれている。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004896970400590X
タイトル:氾濫原土壌のチェルノブイリのセシウム137による汚染の変遷と土壌層の物理的・化学的特性との関係(事例研究)
著者:E. コロボヴァ、V. リンニク、N. チジコヴァ
典拠:地化学探査誌、96(2‐3)、236‐255頁、2008年2月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/j.gexplo.2007.04.014
キーワード:セシウム137、沖積土壌、氾濫原のチェルノブイリ汚染、粒度分布、粘土鉱物、吸着
概要:沖積土壌断面におけるセシウム137の分布と移動の研究が、チェルノブイリ原子力発電所事故後の氾濫原汚染の特殊性を明らかにするため、イプチ川流域(ブリャンスク地域)で行われた。四つの研究地点が、イプチ川とその右支流のブルディンカ川沿いの氾濫原の中・低レベルに設置された。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S037567420700057X
タイトル:ハタネズミ (Clethrionomys glareolus)における放射性セシウムの伝達要因の変化
著者:T. R. パロ
典拠:環境放射能誌、92(2)、112‐121頁、2007年1月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/j.jenvrad.2006.10.002
キーワード:ハタネズミ、チェルノブイリ放射性降下物、スウェーデン、森の生息地
概要:1986年から2004年の間にスウェーデン北部のチェルノブイリ放射性降下物が及んだ地域におけるハタネズミは、伐採地で集められたのものと比較して、深い森林で集められたものにおいてより高いセシウム137の放射能濃度を示した。この差は、二つの地域における土壌沈着の差によるものではなく、ハタネズミへの凝集伝達速度の違いに起因するものである。森のタイプ間での伝達の違いは、1986年から2004年の間毎年見られたが、変遷はそれぞれの生息地で異なる速度で起こった。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X0600186X
タイトル:食物と食物学:未来を見る
著者:M. ブリューゲル、C. クニハン
典拠:食物と食物学、10、i–ii、2002年
デジタルオブジェクト識別子:
キーワード:
概要:ポストチェルノブイリのウクライナにおける汚染された食物と癒し/サラ・ドルー・フィリップス 概要…ポストチェルノブイリのウクライナにおける汚染された食物と癒し、サラー・ドルー・フィリップス 学科…イリノイ州、アメリカ、1986年のチェルノブイリ原発事故は、集団的記憶に生き続け…
URL: http://www.tandf.co.uk/journals/titles/FOF-sp-issue.pdf
タイトル:チェルノブイリのナマズにおけるDNA損傷と放射性セシウム
著者:D. S. スッグ、J. W. ビッカム、J. A. ブルックス、M. D. ロマキン、C. H. ヤゴー、C. E. ダラス、M. H. スミス、R. J. ベイカー、R. K. チェッサー
典拠:環境毒性学・化学、15巻、7号、1057‐1063頁、1996年。
デジタルオブジェクト識別子:
キーワード:ナマズ、チェルノブイリのDNA損傷、小核 放射性セシウム
概要:チェルノブイリ原子力発電所の爆発によって、地球上で最も放射能汚染された環境のいくつかが生まれた。最も汚染された地域からはあらゆる住人が避難したにもかかわらず、動植物はそれらの地で繁殖を続けている。本研究では、冷却池や管理区域におけるナマズ(Ictalurus punctatus)の放射性セシウムによる汚染や遺伝子損傷のレベルを調査した。一般的に、冷却池のナマズはより深刻な遺伝子損傷を示し、その被害総量は個々の魚の放射性セシウムの濃度と関連している。遺伝子損傷は主にDNA鎖切断の形でみられ、汚染された魚においては小核がほとんど観察されなかった。放射線被爆の高いレベルに応じて順化および適応が果たす可能性がある役割について論じた。
URL: http://www.nsrl.ttu.edu/personnel/RJBaker/Publications/233-DNA%20damage%20in%20catfish-Sugg%20et%20al-1996.pdf
タイトル:トレーサーとしてチェルノブイリのセシウム137とセシウム134を使用しての上ローヌ川旧水路における堆積速度測定
著者:J. C. ロスタン、J. ジュゲット、A. M. ブラン
典拠:全環境科学、193(3)、251‐262頁、1997年1月。
デジタルオブジェクト識別子:
キーワード:河川ハイドロシステム、放射性核種、堆積速度、堆積物の有機炭素
概要:河川の旧水路とは、多かれ少なかれ主用水路と繋がった河川力学によって生成された、異なる地形を伴った水界生態系である。それらは、陸上生態系になるためにさまざまな生態遷移を示し、その結果、異なる堆積速度を有するようになった。本研究の目的は、一般的に湖研究で使用される放射性トレーサー法を用いて堆積速度を評価することである。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004896979605348X