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カテゴリー「脳神経学」

チェルノブイリ事故の18年後における清算人達の精神衛生

著者:K.ロガノフスキー、J.M.ハヴェナアル、N.L.ティントル 他

典拠:Psychol Med. 2008, 38 (4): 481–488.

キーワード:精神衛生、清算人、PTSD、自殺、うつ病

概要:清算人はコントロールに比べて比較的高い比率のうつ病(18.0% v. 13.1%)と自殺念慮(9.2% v. 4.1%)を見せた。PTSDの重度と被曝線量の関連性について記述。長期にわたる清算人の調査を実施。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18047772

胎内被曝した子供たちにおけるEEG、認知機能、ならびに心理病理の異常

著者:T.K.ロガノフスカヤ、K.N.ロガノフスキー

典拠:Int. J. Psychophysiol. — 1999. — Vol. 34, № 3. — P. 213–224

キーワード:EEG,臨床神経精神医学的調査、IQテスト

概要:異なる被曝線量によって誘発される多様な疾患を研究。著者は脳の左半球の方が右半球よりも胎内被曝の損傷受けやすいと提議する。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10610046

長崎市て胎内被曝した人々における統合失調症の生涯有病率

著者:Y.イマムラ、Y.ナカネ、Y.オオタ、H.コンドウ

典拠:Acta Psychiatr. Scand. — 1999. — Vol. 100, № 5. — P. 344–349.

キーワード:統合失調症

概要:妊娠4~6ヶ月目に胎内被曝した人々の方が、妊娠7~9ヶ月目に被曝した人々よりも、成人期における統合失調症の有病率が大幅に高かった。しかし、本研究は胎児期における原爆による被曝が統合失調症のリスク要因であるとの明確な証拠を示すには至らなかった。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/10563451

チェルノブイリ原発事故によって胎内被曝したベラルーシの子供たちの生理的発達

著者:Y.コロミンスキー、S.イグムノフ、V.J.ドロズドヴィチ

典拠:Child Psychol. Psychiatry. — 1999. — Vol. 40, № 2. — P. 299–305

キーワード:生理学、精神医学、言語障害、IQ

概要:胎内被曝した子供達とその両親を精神医学、臨床生理学、神経学の面から観察。コントロールグループと比較した結果、被曝グループにおいて心理学的な障害の上昇を確認。発症ケースとして、特定言語発達障害(18.1% vs. 8.2%=6~7歳、10.1% vs. 3.3%=10~11歳)、ならびに感情(情動)障害(20.3% vs. 7.4%=6~7歳、18.1 vs. 7.4%=10~11歳)を確認。

イオン化放射線:神経機能と行動

著者:D.J.キメルドルフ、E.L.ハント

典拠:― New York: Academic Press, 1965. ― 365 p.

キーワード:神経学

概要:アメリカ原子力委員会技術情報課アメリカ生物科学研究所監修。

URL: http://trove.nla.gov.au/work/8568261?versionId=9900454

ロシアのチェルノブイリ緊急作業員に見られる後期の癌性および非癌性リスク

著者:V.K.イヴァノフ

典拠:Health Phys. — 2007. — Vol. 93, №5. — P. 470–479.

キーワード:過剰相対リスク、白血病、脳血管疾患

概要:本研究は、ロシアのチェルノブイリ事故作業員に推定される放射線リスクのデータを要約する。1991~1998年には、悪性腫瘍による死亡率の過剰相対リスクが重大であった:信頼区間(CI)=95%(1.31-2.92)において1Gy(ERR/Gy)=2.11。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18049223

統合失調症の新たなモデルとしての成人期における被曝

著者:Y.イワタ、K.スズキ、T.ワクダ 他

典拠:PLoS ONE. — 2008. — Vol. 3, № 5. — P. e2283.

キーワード:脳室下帯、下帯、免疫組織化学

概要:腹臥位のラット(雄)の、下帯と脳室下帯を含む前頭葉に3週間にわたって照射(15Gy)。行動的、神経科学的、免疫組織化学的研究。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC2386242/?tool=pubmed

老化と神経変性を加速させるイオン化放射線

著者:D.A.バズィカ、S.V.ヴォロヴィク、K.G.マントン 他

典拠: International Journal of Psychophysiology. — 2004. — Vol. 54, № 1–2. — P. 118–119.

放射線によって誘発された多臓器不全および/または多臓器障害と中枢神経系との関連性

著者:P.グルメロン、C.マルケット、D.アゲー 他

典拠:BJR. ― 2005. ― Suppl., 27. ― P. 62–68.

キーワード:多臓器不全症候群、全身性炎症反応症候群

概要:近年のネスヴィジおよび東海村の事故の被害者に見られる多臓器不全症候群は、急性放射線症候群においては放射線に誘発された全身性炎症反応症候群が発生することを暗示している。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/15975874

チェルノブイリ事故によって胎内で急性被曝した子供たちにおける知能と脳への損傷

著者:A.I.ニャグ、K.N.ロガノフスキー、T.K.ロガノフスカヤ

典拠:KURRI-KR-79. — Recent Research Activities about the Chernobyl NPP Accident in Belarus, Ukraine and Russia / T. Imanaka (Ed.). — Kyoto: Research Reactor Institute, Kyoto University, 2002. — P. 202–230

キーワード:神経生理学、神経精神医学、胎内被曝、行動障害、感情障害

概要:急性胎内被曝した子供たちを心理測定的、神経生理学的、神経精神医学的に評価。本研究は、0.2~2Gyの胎内甲状腺被曝と11~92mSvの胎内被曝は脳への損傷の誘発要因となりうることを提議。

URL: http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/KURRI-KR-79.htm

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