第二章 公衆衛生にとってのチェルノブイリ災害の意義
タイトル:第二章 公衆衛生にとってのチェルノブイリ災害の意義
著者:アレクセイ B. ネステレンコ/ワシリー B. ネステレンコ/アレクセイ・ヤブロコフ
典拠:ニューヨーク科学アカデミー年報、1181(1)、31‐220頁、2009年11月
デジタルオブジェクト識別子: 10.1111/j.1749-6632.2009.04822.x
キーワード:チェルノブイリ、機密、照射、保健統計
概要:詳細な調査によって、1990年から2004年までのウクライナおよびロシアの汚染地域における全死亡者のうち3.8―4.0%がチェルノブイリ災害によるものであることが明らかになった。被害を受けたその他の国において死亡率の増加が見られないことは、放射性降下物の影響が無いことの証左ではない。1990年以降リクビダートルの死亡率は他の人口グループの死亡率を超えている。11万2千から12万5千人のリクビダートルが2005年以前に死亡した。これはチェルノブイリの清掃チーム83万人のうちのおよそ15%にあたる。これらの計算によれば、チェルノブイリ災害が既に、不運にも放射性降下物の影響を受けた地域に住んでいた数億人の人口中の数十万人の命を奪ったということになる。チェルノブイリの犠牲者の数は今後幾世代にもわたって増え続けるものと考えられる。
URL: http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1749-6632.2009.04822.x/pdf
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