チェルノブイリ事故後に汚染されたベラルーシの集落におけるヨウ素129とヨウ素131の地上沈着密度の相関
タイトル:チェルノブイリ事故後に汚染されたベラルーシの集落におけるヨウ素129とヨウ素131の地上沈着密度の相関
著者:星正治、ステパネンコV. F., ガヴリリンY. I., ヴォルコフY. M., マカレンコヴァI. K., 高田純、シェフチュクV. E., スコルツォフV. G., ペチンD. V., ヤスコヴァE. K., コンドラショフA. E., イヴァンニコフA. I., エルマコヴァN. M., チュニヒンL. N.
典拠:国際学会シリーズ、1234巻、2002年5月、115-120頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0531-5131(01)00601-X
キーワード:チェルノブイリ事故、ヨウ素129、ヨウ素131、甲状腺線量
概要:長寿命のヨウ素129は、チェルノブイリ事故後の短寿命のヨウ素131フォールアウトの証と考えられている。ヨウ素の堆積密度に関するデータは、ヨウ素131の地表堆積密度情報が明らかになっていない多くの汚染地域の住民の甲状腺線量の評価に役立つ可能性がある。
本パイロット研究の目的は、2000年に測定されたヨウ素129の地表堆積密度と1986年に測定されたヨウ素131びそれの相関関係を調査することである。
ヨウ素129の測定は、βとxの一致を使ったヨウ素の分離およびヨウ素129の崩壊の登録によって行った。ベラルーシの汚染された三州において(12集落における14地点)土壌サンプルを集め、ヨウ素129、セシウム137の地表堆積密度を測定した。12集落中10集落については、1986年の事故後の第一週目の間のヨウ素131とセシウム137の分光測定データが入手できた。
2000年のヨウ素129およびセシウム137の測定の結果はヨウ素131/セシウム137比の再構築に利用した。再構築されたヨウ素131/セシウム137比と1986年に直接測定によって得られたヨウ素131/セシウム137比の比較はよく一致した。相関係数は0.69、線形回帰係数は(±SD)は2.36(0.88±)であった。この調査によって、ヨウ素129地表堆積濃度のデータを、ヨウ素131の照射に起因する甲状腺吸収線量の推定を改善するためにさらに応用できる可能性が確認された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S053151310100601X
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