ヘッダー画像

チェルノブイリ災害時の甲状腺の照射を刺激する可能性因子としてのベラルーシの子供のヨウ素欠乏

タイトル:チェルノブイリ災害時の甲状腺の照射を刺激する可能性因子としてのベラルーシの子供のヨウ素欠乏

著者:ゲンビツキM., ストジャロフA. N., アリンチンA. N., モスチクK. V., ペトレンコS., ハマラI. M., バヴェルストックK. F.

典拠:環境保健展望、105、別冊6、1487-90頁、1997年。

キーワード:子どもたち、ベラルーシ

概要:チェルノブイリ原発事故の10年後ベラルーシの500人以上の子どもたちが甲状腺がんに苦しんでいる。15歳以下の子どもたちにおける甲状腺がんの高い発病率の主な原因は、主として放射性ヨウ素の同位体を伴う事故による汚染物であることが分かった。もう一つの重要な要因としては環境中のヨウ素欠乏が挙げられよう。甲状腺腫の罹患率およびヨウ素欠乏の調査のための全国規模のプログラムが、ヨーロッパ世界保健機関事務所の支援を受けてベラルーシ共和国に設立された。このプログラムは、地方および都市部の30の学校の6歳から18歳にいたる子どもおよび青年1万1千人の検査を監督することになっている。 824の小児および青年からなるグループにおいて得られた結果(試験段階)は深刻なヨウ素欠乏症および適度な甲状腺腫風土性に典型的なものであった。現在の状況がチェルノブイリの大惨事時の状況を正確に反映していないことは明らかである。しかし、事故前に長年に渡って行われていた疫学的研究のデータは汚染地域における高い甲状腺腫の罹患率を示しており、大災害時のヨウ素欠乏症の有病率は現在のものにより以上に類似していた。こうした仮定は観察された甲状腺病変のより良い理解を導く可能性を持っている。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9467069

キーワードタグ

前後へのリンク

コメント




▲ページの先頭へ戻る