チェルノブイリ汚染地域の湖岸住民における内部線量の主要な源としての湖の魚
タイトル:チェルノブイリ汚染地域の湖岸住民における内部線量の主要な源としての湖の魚
著者:トラヴニコヴァI. G., バジュキンA. N., G.ジャ・ブルークG., シュトフV. N., バロノフM. I., スクテルドL., メーリH., ストランドP.
典拠:Journal of Environmental Radioactivity、77巻、1号、2004年、63-75頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2004.03.003
キーワード:チェルノブイリ、セシウム137、湖、内部被爆
概要:1996年の2つのフィールドワークで、1986年のチェルノブイリ事故後多大な放射能汚染にさらされた未排水の泥炭湖の岸辺にあるコジャニ村(ロシア、ブリャンスク州)の成人住民の体中へのセシウム137の摂取パターンとその含有量が調査された。湖の水や魚におけるセシウム137含有量は、チェルノブイリ放射能汚染から10年後においても地元の川や貫流する湖におけるより二桁以上多く、安定した状態を保っていた。湖の魚類および森林の様々なキノコにおけるセシウム137含有量は大体10-20kBq/kgで、この値はロシアにおけるこれらの食品における暫定的許容レベルを20-40倍超えている。湖の魚の消費はコジャニ村の住人の内部線量の主な源(40〜50%)となっている。放射性降下物から10年たっても、住民のセシウム137内部線量を半減させるのに有効なのは、雌成牛やボイル前のキノコ、調理前の魚へのヘキサシアノ鉄酸塩紺投与といった単純な対策である。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X04000761
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