チェルノブイリの教訓:事件、余波としての放射性降下物:放射性、社会的、政治的
タイトル:チェルノブイリの教訓:事件、余波としての放射性降下物:放射性、社会的、政治的
著者:ロビンスJ.
典拠:甲状腺、7(2)、189-192頁、1997年4月。
doi:10.1089/thy.1997.7.189..
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概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故によって、約40MCiのヨウ素131および100MCiの短命の放射性ヨウ素を含む、約300MCiの放射性物質が放出された。近辺では急性放射線症候群が143件、死亡が34名、数十万人が自宅から避難し、その多くは元の家に戻ることはなかった。その後の社会的、心理的ストレスは大きくまた長期化している。本稿では被ばくした子どもたちの甲状腺がんの発生率の上昇に焦点を当てた。外部放射線後の放射線誘発甲状腺がんは多く報告されているが、内部放射線によって甲状腺がんになったという人の証拠はほとんどなく、放射性ヨウ素被曝のリスク係数は不明である。これを明らかにするためには、1986年時点で子どもだった約5万人の甲状腺線量の再構築と前向きフォローアップが必要である。ベラルーシ南部の子どもにおける甲状腺がんは1990年に増加し始め、今ではベラルーシおよびウクライナ北部で約1000件認められている。これらの積極的に増殖する腫瘍、甲状腺乳頭癌のほぼすべての変異体は、放射能に被ばくしていない子どもたちの甲状腺がんに特徴的で、低い死亡率が予測される。しかし、悪性ならびに良性甲状腺新生物は、被ばくしたそれらの子どもたちの間で成人になってからも発生し続けると考えられる。
URL:http://online.liebertpub.com/doi/abs/10.1089/thy.1997.7.189
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