タイトル:原子力エネルギーと人類の健康
著者:ライマンE. S.
典拠:環境衛生百科、2011年1月
ISBN:9780444522726
キーワード:急性放射線症候群、BEIR VII、癌、セシウム137、チェルノブイリ、封じ込め、緊急時計画区域、避難、ヨウ素131、軽水炉。ヨウ化カリウム、サボタージュ、シビアアクシデント、ソース項、使用済み燃料
概要:原子力の環境衛生への影響についてはいまだ激しい論争が続いている。原子力エネルギーは、気候変動による地球環境や健康への深刻な影響を軽減する役割を果たすこともできるが、長期的、世界規模の影響を及ぼすリスクをもたらす危険性もある。事故やサボタージュによる原子力発電所からの壊滅的な放射線放出は、多くの病気や死亡者、また広大な面積におよぶ大規模な放射能汚染を生む可能性がある。いまだそのような出来事に対して十分な技術的理解が及んでいるとはいえず、そのリスクの大きさと深刻さについてはさまざまな意見が存在している。地理的、社会経済においてそれらがどのような位置にあるか、合理的なコストで許容可能なレベルまでそれらを低減することができるか否か、といった原子力リスクのより定量的な把握こそが、合理的な低炭素エネルギー政策の開発において重要な役割を果たす。本論では、原子力発電所や照射済燃料貯蔵施設のシビアアクシデントのヒトの健康に対する潜在的影響について報告し、それらの分析におけるいくつかの不確実性について論じる、
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/B9780444522726001859
タイトル:チェルノブイリを振り返って
著者:ヤングR. W.
典拠:薬理学&治療、39(1-3)、27-IN4、1988年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/0163-7258(88)90036-8
キーワード:
概要:…その後甲状腺に集中したが、それはヨウ素を使用、保存しており…高レベルのヨウ素131が甲状腺がん、良性甲状腺腫瘍、甲状腺機能低下症の原因となりうる…。事故…プリピャチ…4万9000…チェルノブイリ…1万2000、半径30キロ…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0163725888900368
タイトル:青年後期におけるがん管理
著者:アルブリットンK., ブレアW. A.
典拠:ヨーロッパがんジャーナル、39(18)、2584-2599頁、2003年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.ejca.2003.09.013
キーワード:がん、青年、若年成人
概要:15‐19歳の青年におけるがんは、5-14歳で見られるよりも2倍近く発生するが、幼い小児患者に対してのような、それらに対する研究と治療に関する仕組みは整っていない。がんを患う青年は、特性を持つがん患者のサブグループとして認識されるべきで、専門の関心と管理を受ける必要がある。その必要性は、がんを患う小児と成人双方の間のこの数十年における生存者の増加に対し、青年におけるそれが遅れをとっているというデータ結果にも顕著に表れている。がんを患う青年における生存期間、治療の質、生存の質の向上は、難題を克服することによってのみ起こりうるといえ、このグループの患者特有のこうした課題について検討を行った。
…がん対策の健康上の立脚点…、…調整によって…放射線誘発癌が青年において発生する可能性…幼年時代…。子どもと青年における甲状腺がん率…1986年のチェルノブイリ事故以来のスラヴ諸国[12…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0959804903008098
タイトル:ヨウ化物トランスポーターの分子特性から放射性ヨウ化物への暴露の防止まで
著者:デイエムM., ナバロV., マルサウルトR., ダーコートJ., リンデンザルS., パーチャーT.
典拠:Biochimie、88(11)、1793-1806頁、2006年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.biochi.2006.07.015
キーワード:ヨウ化、甲状腺、トランスポート、ウォルフ・チャイコフ効果、放射性毒物学
概要:…1986年4月26日のチェルノブイリ事故…。…チェルノブイリ爆発時の炉心(参照UNSCEAR…チェルノブイリ事故に関わる影響…非常…による子どもにおける甲状腺がんの発生…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0300908406001593
タイトル:山腹斜面森林環境における表面土壌浸食期間における土壌有機炭素と過剰鉛210およびセシウム137との関係
著者:テラマゲM. T., 恩田裕一、加藤弘亮、脇山義史、水垣滋、平松晋也
典拠:Geoderma、192、59-67頁、2013年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.geoderma.2012.08.030
キーワード:セシウム137、過剰鉛210、分布、放射性核種、土壌。 SOC
概要: ►我々は森林環境におけるSOCと過剰鉛210およびセシウム137との相関を評価を行った。►SOCは、セシウム137に対するよりも過剰鉛210に対して強力かつ持続的な親和性を示した。►森林土壌においてはSOCと過剰鉛は天然の源から連続的に補充されている。►過剰鉛210のモデルは、世界中の森林でSOCをトレースするのに役立つ。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0016706112003254
タイトル:チェルノブイリにおける放射線被爆による鳥類個体数減少は亜メラニンを体色のベースとする種でより激しい。
著者:ガルヴァンI., ムソーT. A., メラーA. P.
典拠:生態学、165(4)、827-835頁、2011年4月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1007/s00442-010-1860-5
キーワード:ユーメラニン、グルタチオン、亜メラニン、羽の色、放射能汚染
概要:ユーメラニンと亜メラニンは脊椎動物の外皮に色を提供する最も一般的な色素である。亜メラニンは細胞内の基本的な抗酸化物質(グルタチオン、GSH)を高いレベルで必要とするが、ユーメラニンはGSHによって阻害される。これはつまり、亜メラニンを大量に産生する分子基盤を有する種は、ユーメラニンを生産する種よりも、酸化的ストレスを生成する環境条件への対応がより制限されるということである。電離放射線曝露は、フリーラジカルを生成し、抗酸化剤の源を枯渇させる。GSHは放射線の影響を特に受けやすいため、亜メラニン外皮が大きな割合を有する種は酸化ストレスに抗するためのGSHの利用可能性によって制限され、より多くの放射線影響を蒙る。我々は、チェルノブイリ周辺の様々な放射能汚染レベルを持つ地域で調査された97種の鳥で、この仮説を検証した。カロテノイドを基礎とする色素、体格、一般的な系統発生の降下による分類群間の類似で統制してみると、ユーメラニン色素の羽の割合は全く影響が見られなかった一方、亜メラニンの割合は豊かさと放射線レベルの間の関係の傾斜の推定値と負の関係で強く関連していた。これは、メラニンを基礎とする色素が持つ電離放射線の影響に抵抗する能力に関する初の報告である。カロテノイドに基づく色素を示す、大きな体の質量を有する種においても、個体数の減少は強く見られた。個体数減少の規模は系統発生的の信号を比較的高く持っており、特定の鳥のグループ、特に非カラス科のスズメ目は、系統発生的慣性により放射能汚染の影響によって特に害を蒙りやすいことを示している。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00442-010-1860-5
タイトル:チェルノブイリ原発事故後の放射能汚染とクロアチアの住人が受けた実効線量
著者:ロコバウエルN., フラニッチZ., バウマンA., マラチッチM., セザールD., センチャルJ.
典拠:環境放射能ジャーナル、41(2)、137-146頁、1998年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0265-931X(97)00006-4
キーワード:放射能汚染、クロアチア、ヒト、セシウム137、ストロンチウム90
概要:あらゆる核分裂生成物の沈着を促したチェルノブイリ原発事故によって、クロアチア共和国の人々をめぐる環境の汚染はそれ以前の20年間よりもきわめて深刻化した。本論は、特に人間の食物連鎖内における沈着の調査および核分裂生成物の放射性核種による汚染(特にセシウム137、ストロンチウム90)を扱っている。目的は、チェルノブイリ事故および大規模大気圏内核兵器テストによる汚染レベルの相違を確定することである。チェルノブイリ事故後の翌年、1歳の乳幼児、10歳の小児および成年における外部および内部被ばくによる放射線量が測定された。それぞれの年間実効線量は1.49、0.93、0.83mSvだった。本論は、核兵器テストとチェルノブイリ事故後のグローバルフォールアウトから数年間に渡る食品内へのセシウム137およびストロンチウム90の年間摂取量、またそれによってクロアチアの住人達が受けた実行線量に関するデータも提供する。
URL:http://www.franic.info/radovi/NLokobauer_Radiation_Contamination_after_Chernobyl.pdf
タイトル:チェルノブイリ事故現場における放射性廃棄物管理や環境汚染問題
著者:ネピアB. A., シュミーマンE. A., ヴォイツェコヴィチO.
典拠:保健物理学、93(5)、441-451頁、2007年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1097/01.HP.0000279602.34009.e3
キーワード:汚染、放射性廃棄物管理、チェルノブイリ立入禁止区域
概要:チェルノブイリ原子力発電所4号原子炉の破壊によって現場および(立入禁止区域と呼ばれる)周辺地域の放射能汚染の発生がもたらされた。その浄化活動の過程で、放射性廃棄物が大量に生成され、一時的な地表近くの一時的廃棄物貯蔵や処分施設に置かれた。1986年から1987年にかけて、原子力発電所から0.5-15㎞離れたチェルノブイリ立入禁止区域にトレンチタイプや埋め立てタイプの施設が設置された。これらの多数の施設は適切な設計書や人工バリア、水文地質調査無しに設立されたもので、現代的な廃棄物安全要件を満たしていない。事故直後、破壊された原子炉の上にシェルターが建設されたものの、建設時においてその安定性は不確かであった上に、シェルターの構造成分は腐食の結果劣化してきた。シェルターに潜在する主な危険性とは、最上構造の崩壊可能性および環境への放射性粉塵の放出である。100年の寿命を持つ新安全閉じ込め構造物(NSC)が、長期的な解決策として、既存シェルターを覆うカバーとして建設される計画である。NSCの構造によって、現在のシェルターの解体、高い放射性をもつ燃料含有物質の4号炉からの除去、損傷した原子炉の最終的な廃炉が可能になるであろう。NSCの建設、予定されるシェルター解体、燃料含有物質の除去、4号機の廃止措置の間に、さらなる放射性廃棄物が生まれる。立入禁止区域の将来的発展は、生態学的に安全なシステムに4号機を変換するための今後の戦略、すなわち、NSCの開発、現在のシェルターの解体、燃料含有物質の除去、事故現場の最終的な廃炉にかかっている。現在まで、原子炉事故現場および立入禁止区域における放射性廃棄物管理、特に高レベルと長寿命の廃棄物についての広く認知された戦略は開発されてない。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18049220?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ事故ゾーンで捕獲されたネズミといったげっ歯類の組織内における酸化過程の調節
著者:シシキナL. N., クヂャシェヴァA. G., ザゴルスカヤN. G., タスカエフA. I.
典拠:放射線生物学、放射生態学、ロシア科学アカデミー、46(2)、216-232頁、2006年3月。
キーワード:放射能汚染、チェルノブイリ立入禁止区域、野生のげっ歯類、脂質過酸化
概要:1986年‐1993年の間にチェルノブイリ原発事故の30キロゾーンで捕獲された野生げっ歯動物の器官と組織における脂質過酸化(LPO)過程に対する放射能汚染の影響の調査結果を取り上げた。LPOの物理化学的な調節システム・パラメータの変化の動力に対する技術的な汚染効果の挙動および異なる放射線耐性野生げっ歯類の器官のリン脂質組成の全般的パラメータが、放射能汚染のレベルと放射線因子露出期間によって明らかにされた。野生げっ歯類の組織におけるLPO規制システム·パラメータの環境の放射能汚染に対する異なる感度、抗酸化状態の正常化に対するばらついた能力および組織内のエネルギー交換は、基準内での相互パラメータ間の相互関係の規模と特徴の変化をもたらし、細胞調節システムの別の機能レベルへの変遷による野生げっ歯類における質的に新しい亜集団の発展に影響を持つ。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16756119?dopt=Abstract
タイトル: 欧州広域拡散実験、チェルノブイリ、アルヘシラスのケースにおけるポリュフェモスプラットフォームの検証
著者:クゥエロD., クリスタM., ブケットM., イスナルドO., ミニエルY., スポルティセB.
典拠:大気環境、41(26)、5300-5315頁、2007年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.atmosenv.2007.02.035
キーワード:放射性核種、チェルノブイリ、アルヘシラス、欧州広域拡散実験、大気質モデリング、ポリュフェモス、Polair3D、長距離移動
概要:本稿の目的は大気拡散を予測するために開発されたモデリングシステムである、放射性核種に特に焦点を当てたポリュフェモスプラットフォームの有効性を調査することである。プラットフォームを簡単に説明した上で、モデルとデータの比較を3つのケース、すなわち欧州広域拡散実験、チェルノブイリ事故、アルヘシラスにおける放出に基づいて報告した。結果は、最先端のモデルによって得られた文献上の結果と同様であった。予備的な感度分析によって不確定要素としての主要な放射線源が示された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1352231007001677