タイトル:授乳幼児の将来的線量評価のための母乳分析における中性子および光子活性化の検出限界
著者:ツィペニュクYu. M., フィルソフV. I., カントンM. C.
典拠:応用放射線&同位体、67巻、1号、152-154頁(3頁)、2009年1月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apradiso.2008.07.019.
キーワード:フォトン放射化分析、中性子放射化分析、マイクロトロン、検出限界
概要:チェルノブイリ事故によって影響を受けた地域や、セミパラチンスクといった核兵器の実験が行われた地域などにおける環境に関連する複雑な状況は、母乳中の微量要素の含有量に反映されうる。母の放射能摂取後の、摂取・吸入される乳への少量の転送の評価および幼児のために換算した線量係数の評価については、母乳中の要素および放射性核種の内容に関する幅広い研究を利用することができる。本研究では、粉乳内のRu、Zr、Nb、Te、Ce、Th、Uといった要素を測定する可能性について検討されている。母乳の要素分析の結果は文献中に見出されるはずだが、それらは生物学的観点から不可欠な要素と考慮されていないために、識別された要素の判定は注目されていない。それにもかかわらず、環境中に放射性物質が放出された場合には、そうしたデータは母乳を与えられた乳児への投与量を評価する際に重要となろう。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969804308004053
タイトル:低線量現象:バイスタンダー効果、ゲノム不安定性、適応応答はがんリスクモデルをいかに変換できるか
著者:ヒルC. K.
典拠:原子力科学紀要、68巻、3号、51-58頁(8頁)、2012年5月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1177/0096340212444874.
キーワード:適応応答、バイスタンダー効果、がんリスク、ゲノム不安定性、低線量、非標的効果、放射線
概要:日本に投下された原爆からスリーマイル島における原発事故、チェルノブイリ、そして福島第一原発にいたるまで、放射線被爆によるがんリスクに関する情報に関しては一般的要求が強く存在する。本論で著者は、低用量作用の現在の概念を変更あるいは確認できる生物学的現象のいくつかについて検証している。バイスタンダー効果、適応応答およびゲノム不安定性について触れつつ、これらの現象が長期化が予測される低線量環境におけるがんリスク評価にいかに関わるかについて、従来の理解に革命がもたらされる可能性があると著者は述べている。現在のコンセンサスはしきい値なし直線仮説を支持しているが、それらの生物学的反応がその考えを覆すであろうことを証拠は示唆している。
URL:http://bos.sagepub.com/content/68/3.toc
タイトル:総合的データによるアルプス周辺の湖の堆積物におけるチェルノブイリの影響の判定
著者:エルリンガーCh., レトナーH., フブマーA., ホフマンW., ステインホイスラーF.
典拠:環境放射能ジャーナル、99巻、8号、1294-1301頁(8頁)、2008年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2008.03.012.
キーワード:セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239+240、鉛210、湖の堆積物、放射性核種、土砂年代測定、チェルノブイリ
概要:ヴァラー湖における人工および自然放射性核種が、1986年5月のチェルノブイリの放射性降下物によって深刻な影響を受けたアルプスの北側斜面のアルプス周辺環境下で測定された。本研究の目的は、チェルノブイリ事故によって湖沼堆積物に入った人工放射性核種(特にセシウム137)の進入場所と量に関して知見を得ることである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X08000568
タイトル:福島原子力発電所周囲の大気中における放射性核種の短期および長期分散パターン
著者:リロシーA., メーサーロシュR., ラグジI.
典拠:環境放射能ジャーナル、102巻、12号、1117-21頁、2011年12月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2011.07.010
キーワード:大気汚染、大気の動き、核分裂炉事故、ガウシアンプロセス、放射能汚染、統計分析、毒物学
概要:チェルノブイリ事故、そして最近の不幸な福島第一原発事故は核技術および核産業の歴史の中で最も深刻な事故であった。それらは共に環境および人間の健康に多大かつ長期的影響をもたらした。そこで、そのような不幸な出来事の影響を減じようなあらゆる技術開発および戦略が、研究の最も重要な課題であることは明白である。大気中に偶発的に放出された放射性核種の分散の数値シミュレーションによって、より確実なプルーム経路を予測することができる。本研究では、ガウス分散モデルを使用して、局地的規模における福島第一原発にとって最も可能性がある放射性核種の分散方向とプルーム構造を推定するために行った短期(1か月)および長期(11年)の期間の統計調査を提示する。ここでは典型的な天気/循環パターンにおけるプルームの方向と構造の違いを分析し、有害物質の分散の近似値としての「第一の推測」を打ち出すための統計気候学的方法を提示する。この結果と解説された方法は、福島の事故のような深刻なケースにおいて役立つとともに意思決定の一助となろう。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21856053
タイトル:10. 動植物におけるチェルノブイリ放射性の影響
著者:ヤブロコフA. V.
典拠:ニューヨーク科学アカデミー史料、1181巻、1号、255-280頁(26頁)、1、2009年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1111/j.1749-6632.2009.04833.x
キーワード:遺伝性疾患、動物種、動物 — 異常、動物の移動、平均寿命、動物 — 死亡
概要:1986年チェルノブイリの原子炉が爆発した際の放射性ショックは慢性的な低用量汚染と相まって、調査対象となったあらゆる動物種─哺乳類、鳥類、両生類、魚類、無脊椎動物─において形態的、生理的および遺伝的障害をもたらした。これらの集団は、他の集団では見られない多種多様の形態学的変形を示した。チェルノブイリ周辺における希少な鳥類や哺乳類希少種が「健全」という環境レポートにもかかわらず、そのような野生生物の存在は移動によるものであり、地元に定住している集団ではないと考えられる。災害から23年たったが、ヨーロッパのいくつかの地域における哺乳類、鳥類、両生類、魚類内の放射性核種のレベルは危険なほど高いままである。汚染地域における動物集団の突然変異率は有意に高く、動物集団における世代を超えたゲノム不安定性がみとめられ、それは有害細胞および全身作用において明らかだった。深刻な汚染地域における野生および実験動物集団双方の長期観測では罹患率と死亡率の大幅な増加が見られたが、それは人間の健康の変化ときわめて類似しており、腫瘍と免疫不全の増加発生、平均余命の減少、早期老化、血液や循環系の異変、奇形ほか健康を損なう要因によるものであった。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20002052
タイトル:チェルノブイリ地域の河水における溶解した腐植物質の放射性炭素
著者:長尾誠也、 荒巻能史、藤嶽暢英、松永武、トカチェンコY.
典拠:原子力インスツルメンツ&物理研究メソッド、セクションB(物質および原子とビームの相互作用)、223-224巻、848-53頁、2004年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.nimb.2004.04.156
キーワード:放射性炭素、腐植物質、河水、チェルノブイリ、炭素同位体、AMS
概要:放射性炭素(C14)を使って、原子力事故の結果C14のパルス入力を受けたチェルノブイリ地域の河水における水生腐植物質の出所と輸送を調査した。水サンプルは1999年4月に、放射能汚染地域(30㎞立入禁止区域)を流れるプリピャチ川とサハン川から採集した。フミン酸とフルボ酸のC14値は-68‰から+75‰の範囲で、非汚染地域におけるそれらの値よりも約400‰低かった。水生腐植物質は主に古い年代のC14を持つ湿原、泥炭およびポドゾル性土壌から導かれたもので、したがって大部分は古い地下水の腐植物質を示している。表土における有機炭素の滞留時間は長いため、チェルノブイリ事故によるC14の寄与は小さいといえる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168583X04006810
タイトル:トルコにおける原子力の事例:チェルノブイリからアックユ原子力発電所へ
著者:アクチャイB.
典拠:エネルギー源 パートB:経済学、プランニング&政策、4巻、4号、347-355頁(9頁)、4、2009年10月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1080/15567240701621182
キーワード:アックユ、チェルノブイリ、原子力エネルギー、発電所、トルコ
概要:トルコにおいて電力源の追加が緊急に必要とされていることは疑問の余地がない。現在は、電力不足を補うためにグルジア、ブルガリア、イランといった隣国から電力を輸入せざるをえない。天然ガス、水力、石炭による電力供給は、この問題を解決する上で重要な役割を果たす。さらにトルコ政府が計画したのは原子力発電の導入である。本論の目的は、トルコ政府と環境団体という二つの対立する視点から、トルコにおける原子力について経済性、安全性および環境を踏まえて議論することである。
URL:http://web.ebscohost.com/ehost/external?sid=adf6e2d5-37f9-400c-85ee-097673aa7d31%40sessionmgr13&vid=7&hid=25
タイトル:化学療法薬に対する耐性における環境上の低線量放射線の影響
著者:ハウエルE. K., ガスチャクS. P., グリフィスK. D. W., ロジャースB. E.
典拠:環境毒性学&化学、2011年3月、30巻、3号、640-649頁(10頁)。
デジタルオブジェクト識別子:10.1002/etc.423.
キーワード:チェルノブイリ、化学療法、低線量放射線、放射線適応、キクビアカネズミ
概要:1986年4月ウクライナのチェルノブイリで起こった原子力事故は多彩なレベルにおいて環境に影響を与え続けている。事故以来、放射線の影響に関する興味深い結果を示す疫学的、環境的、遺伝的影響に関する多くの研究が行われてきた。長い尾をもつ野ネズミであるキクビアカネズミがチェルノブイリ周辺のさまざまな土地から集められ、現在臨床的に用いられている化学療法剤ブレオマイシン(BLM)およびビンブラスチン(VBL)、また免疫調節リポ多糖(LPS)に対する生体内での反応について評価が行われた。3種の異なるがん剤の最大耐用量が、3つの異なるライフスタイルを持つげっ歯類(放射性環境に住み・繁殖した地元のマウス、非汚染地域に住み・繁殖した地元のマウス、化学物質に対する感受性についてはテスト済みの実験用に飼育されたマウス(Mus musculus BALB/c))に対して投与された。
URL:http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/etc.423/abstract
タイトル:甲状腺悪性腫瘍
著者:シェルマS. I.
典拠:ランセット、361(9356)、501-511頁、2003年2月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0140-6736(03)12488-9
概要:…甲状腺乳頭癌よりも一般的…。外部の…線量につき3-9の甲状腺の悪性疾患…。25…チェルノブイリ原発事故後の放射線…放射性降下物…甲状腺乳頭癌の発生率…甲状腺癌による死亡、また一般的に推奨されている…
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0140673603124889
タイトル:偶発的な甲状腺微小乳頭癌
著者:エルトラーM. E., トゥトゥンチュN. B., オズィルカンO.
典拠:[PDF-29K] 、2008年10月アジア太平洋がん予防ジャーナル、8号、2007年。
キーワード:甲状腺癌、微小乳頭癌、偶発的な微小乳頭癌、超音波、生検、細針
概要:…甲状腺乳頭癌(PTC)は…一般的な上皮性甲状腺腫瘍…見なされる…歳以下でチェルノブイリの放射性降下物…甲状腺手術中の所見…濾胞性甲状腺癌…。アメリカ医科ジャーナル…良性甲状腺疾患…ANZ…1997年)。チェルノブイリ後の甲状腺癌…
URL:http://www.apocp.org/cancer_download/Volume8_No4/d%20631-634%20Ertorer%204.pdf