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(English) Regional-scale application of the decision support system MOIRA-PLUS: an example of assessment of the radiological impact of the Chernobyl accident on the fresh water ecosystem in Italy.

タイトル:意思決定支援システムMORA-PLUSの地域規模での利用:イタリアの淡水生態系に対するチェルノブイリ事故による放射線影響評価の一例

著者;L. モンテ

典拠:環境放射能誌、102巻、2号、73‐83頁(11頁)、2011年2月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2010.10.002

キーワード:意思決定支援システム、淡水環境、放射性核種の移行モデル、湖、川、MOIRA-PLUS

概要:►MOIRAPLUSは、淡水生態系における放射性セシウムと放射性ストロンチウムの挙動を評価すること、および高度なマルチ属性解析技術の適用によって、汚染水中環境の管理に適した戦略の適切性を評価することを目的としてコンピュータ化された意思決定支援システムである。►MOIRA-PLUS(4.1.2バージョン)によって、たとえば主水路と異なる支流といった、水システムの複雑なネットワークにおける放射性核種の挙動を評価するためのマイグレーションモデルをカスタマイズすることができる。►イタリアの18河川および10湖沼で行われたMOIRAPLUS測定モデルのテストと測定により、イタリア国内における淡水環境における実用化に向けてMOIRAをカスタマイズする機会が生まれた。►MOIRAPLUS環境モデルの測定によって、選択された水域で放射性セシウムの動態を予測するために重要ないくつかの移行パラメータの部位特異的な値(放射性核種沈降速度、集水域からの放射性核種伝達係数、深い堆積物に対する放射性核種埋没率)を評価することが可能となった。►結論:MOIRAPLUSは地域規模で複雑な淡水システムに合わせて簡単にカスタマイズすることができる。独立した実証研究から得られた情報とデータはモデルをテスト・測定するのに速やかに利用できる。MIRA-PLUSは、水生コンパートメントを通しての放射性核種フラックスおよび人間に対して放出された放射線量の迅速な評価に使用できる。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X10002250

環境保全の統合、新たな挑戦:放射生態学国際連合の戦略

タイトル:環境保全の統合、新たな挑戦:放射生態学国際連合の戦略

著者:F. ブレシニャック、R. アレクサヒン、J. M. ゴドイ、D. オートン、S. シェパード、P. ストランド

典拠:放射線防護、43巻、3号、339‐56頁、2008年7月‐9月。

デジタルオブジェクト識別子:dx.doi.org/10.1051/radiopro:2008026

キーワード:放射生態学、放射線防護、放射能、環境

概要:原子力技術の出現と共に50年代に生まれた放射生態学は、主に放射線防護に関わる環境問題に対処する科学分野である。現在世界中の約600の会員を擁する放射生態学国際連合(IUR)は、この分野の発展と促進を促す非政府組織として70年代に設立された。放射生態学において取られた科学的方針は、過去にチェルノブイリ事故から強い影響を受け、ヒトの放射線防護のニーズを購うための環境移動に焦点を当てるに至った。現在、地球温暖化と未来のエネルギー需要に直面するために環境問題および原子力産業に付き物のリブーストに対する社会の関心が上昇し、プレッシャーが強まる中で、さらなる生態学的影響の調査と研究が大きく進展している。IURはその進展において中心的な役割を果たしており、詳細については本論で4つの主要な行動(タスクグループ、ワークショップ、セミナーや会議、トレーニングコース、情報通信のためのウェブサイトツール)に即して述べられている。最後に、連合管理のための協議会の新委員会の最近の選挙と共に、今後数年に向けての新戦略プランの主要ラインについて触れられている。

URL:http://www.radioprotection.org/action/displayAbstract?fromPage=online&aid=8804622&fulltextType=RA&fileId=S0033845108000264

フィンランドの環境試料中のプルトニウム240/プルトニウム239の質量比

タイトル:フィンランドの環境試料中のプルトニウム240/プルトニウム239の質量比

著者:S. サルミネン・パテロ、U. ニグレン、J. パテロ

典拠:環境放射能誌、113号、163‐170頁(8頁)、2012年11月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.06.005

キーワード:プルトニウム、チェルノブイリ、ICP-MS、抽出クロマトグラフィー、フィンランド

概要: ► フィンランドの環境試料のプルトニウム240/プルトニウム239の質量比を測定した。 ► サンプルは泥炭、地衣類、エアフィルター、草、ホットパーティクルである。 ► サンプルはICP-MS、続いて抽出クロマトグラフィーを用いて分析した。 ► プルトニウム240/プルトニウム239の比率は、以前に測定されたプルトニウム238/プルトニウム239+240の活性比と一致した。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12001580

チェルノブイリ・ゾーンの赤い森の廃棄物置き場の実験ポリゴン内における放射性核種の移行ー第1部:廃棄物のトレンチの特性評価、燃料粒子の変換プロセス、生物起源フラックスと生物相への影響

タイトル:チェルノブイリ・ゾーンの赤い森の廃棄物置き場の実験ポリゴン内における放射性核種の移行ー第1部:廃棄物のトレンチの特性評価、燃料粒子の変換プロセス、生物起源フラックスと生物相への影響

著者:V. カシュパロフ、V. ヨシチェンコ、S. レフチュク、D. ブガイ、N. ヴァン メイア、C. シモヌチ、A. マーティン・ガリン

典拠:応用地球化学、27巻、7号、1348-1358頁(11頁)、2012年7月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.apgeochem.2011.11.004

キーワード:放射性同位元素、トレンチ、放射性廃棄物処分、原子力発電所、環境影響分析、浸出、放射性廃棄物、チェルノブイリ(ウクライナ)、ウクライナ、原子力電動発電、有害廃棄物の処理と処分

概要:►本論では浅い廃棄物処理場における放射性核種の分布と保有量について取り上げる。►廃棄物処理における放射性核種は三種類の燃料粒子と関連している。►各燃料粒子の溶解パラメータが得られた。►処理場の放射性核種の生体移行フラックスが測定された。►廃棄物処理用地におけるヨーロッパアカマツに対する放射線の影響が明らかにされた。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0883292711004495

チェルノブイリ神話に対する免疫がない読者を守って

タイトル:チェルノブイリ神話に対する免疫がない読者を守って

著者:M. I. バロノフ

典拠:放射線防護誌、32巻、2号、181-9頁、2012年6月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1088/0952-4746/32/2/181

キーワード:線量測定、健康と安全、原子力発電所、放射線モニタリング、放射線防護、パニック反応、放射線誘発健康影響、ベラルーシの科学者、ロシアの科学者、線量測定、放射線レベル分析、日本、福島第一原子力発電所、意思決定者、チェルノブイリ事故の神話、経験不足のリーダー、放射線防護

概要:チェルノブイリ事故の健康や環境への影響は、専門家、意思決定者および一般大衆の関心を引き続きており、そこには2011年の日本の福島第一原子力発電所における事故という類似の事故が追加された。放射線レベルや影響の専門家による分析は、国際機関UNSCEARおよびチェルノブイリ・フォーラムによって2003年から2005年のあいだ行われてきた。

URL: http://iopscience.iop.org/0952-4746/32/2/181

環境への放射能放出事故後の汚染居住地域における意思決定をサポートする新しい動き

タイトル:環境への放射能放出事故後の汚染居住地域における意思決定をサポートする新しい動き

著者:K. G. アンデルソン、J. ブラウン、K. モーティマー、J. A. ジョーンズ、T. チャーノック、S. シンカー・ニールセン、J. C. カイザー、G. プロール、S. P. ニールセン

典拠:環境放射能誌、99巻、3号、439-454頁(16頁)、2008年3月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2007.08.013

キーワード:居住地域、汚染、意思決定支援、線量モデル、分散、対策、原発事故、最適化、意思決定者、回復

概要:原子力施設からの放出が広大な居住地域の深刻な汚染を導くことがチェルノブイリ事故によって実証された。欧州全般向けの新しい意思決定支援ハンドブックが、汚染された居住地域の管理から得た教訓に基づいて作成された。ハンドブックには特徴の比較を容易にする標準的なデータシート形式で59の対策についての詳細な説明が収められている。また、ICRPの勧告と一致する枠組みの中で居住地域の回復を管理するのに最適な解決法を選択できるよう、判定フローチャート、表、チェック・リストおよびテキストの形式でガイダンスも収められている。新しい包括的な居住地域線量モデルもARGOSとRODOS意思決定支援システムにおける実行のために開発中である。以前のモデルの欠点は実証された。居住地域における放射性物質の悪質な分散に関する意思決定支援モデリングについても議論された。ここでは、例えば粒子サイズおよび分散標高の関連が強調されている。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0883292712001151#

環境中のヨウ素129、ヨウ素127とセシウム137:ドイツ、チリからの土壌

タイトル:環境中のヨウ素129、ヨウ素127とセシウム137:ドイツ、チリからの土壌

著者:A. ダラウイ、R. ミシェル、M. ゴーニー、D. ジェイコブ、R. サクシ、H.-A. シナル、V. アルフィモフ

典拠:環境放射能誌、112号、8‐22頁(15頁)、2012年10月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2012.02.011

キーワード:ヨウ素129、ヨウ素127、セシウム137、土壌、 IAEA土壌-375、加速器質量分析法

概要:►欧州再処理工場から出たヨウ素129によってその自然の存在量は大幅に変わった。►本稿ではバイエルンとチリにおけるセシウム137とヨウ素129のインベントリを報告する。►バイエルンにおけるヨウ素129の主な出所はヨーロッパの再処理工場である。►チリのヨウ素129の主な出所は大気核実験である。►ヨウ素129およびヨウ素127は土壌プロファイルにおいて複雑な移動を示している。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X1200063X

ベラルーシとチェルノブイリ:殻から分離した種子

タイトル:ベラルーシとチェルノブイリ:殻から分離した種子

著者:G. ヨッフェ

典拠:ポスト・ソヴィエトの出来事、23巻、4号、353-66頁、2007年10月‐12月。

デジタルオブジェクト識別子: 10.2747/1060-586X.23.4.353

キーワード:社会主義システムと移行経済:政治経済学、財産権、社会主義システムと移行経済:天然資源、エネルギー、環境、社会主義機関とその変遷:消費者経済学、健康、教育とトレーニング:福祉、所得、富、貧困

概要:チェルノブイリ事故で排出した放射性核種の70%がベラルーシに堆積した。放射能汚染が引き起こされた他にも、国家の強力な支援に対する多大な依存による政治制度の強化といった社会文化的特性が、チェルノブイリによって明らかになった。ベラルーシの専門家が文献レビューに基づいて、確認済みのチェルノブイリの健康への影響を、災害の心理的および社会的·政治的意義から切り離すことを目指す。

URL:http://bellwether.metapress.com/content/t79268m17k5l245r/?p=6c7d814a54a744d398b78abb8ed52fe5&pi=3

都市部の汚染状況修復オプションのモデルリング

タイトル:都市部の汚染状況修復オプションのモデルリング

著者:K. M. ティーセン、K. G. アンダーソン、T. W. チャーノック、F. ガレイ

典拠:環境放射能誌、100巻、7号、564-573頁(10頁)、2009年7月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.jenvrad.2009.03.021

キーワード:都市の汚染、放射能、モデリング、対策、修復、除染、線量低減

概要:都市部における放射性核種の分散および沈着をもたらす事故の住民への影響は、影響を受ける人々の数および回復の経済的コストの両面で膨大なものとなりうる。都市の汚染状況や是正オプションを判定するためのコンピューター・モデルの使用により、準備や意思決定の前後のさまざまな状況や代替リカバリー戦略の査定が可能となる。現在、多くのモデルとモデリング・アプローチが多様な目的で利用できる。本論文では、モデリング手法、モデリング対策の有効化に向けてのアプローチ、対策の有効性関連のパラメータについての情報源について概説した。対策情報は、モデル化された特定の状況にそれを適用する際には慎重に検討されなければならない。現在の情報ベースの多くはチェルノブイリの経験から来ており、すべて状況に適用できるわけではない。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X09000721

チェルノブイリ地域で栽培された亜麻のプロテオミクス解析は、種子プロテオームに対する汚染された環境の限られた効果を示唆している。

タイトル:チェルノブイリ地域で栽培された亜麻のプロテオミクス解析は、種子プロテオームに対する汚染された環境の限られた効果を示唆している。

著者:K. クルビコヴァ、M. ダンチェンコ、L. スクルテティ、J. A. ミエルニク、N. M. ラシドフ、V. V. ベレジナ、A. プレトヴァ、M. ハイデク

典拠:環境科学&テクノロジー、44巻、18号、6940‐6946頁(7頁)、2010年9月15日

デジタルオブジェクト識別子:10.1021/es100895s

キーワード:植物プロテオミクス、植物への放射能汚染の影響、FLAX、植物 – 適応、チェルノブイリ原発事故、チェルノブイリ、ウクライナ、1986年 – 環境面、 種子病理、電気泳動、タンデム質量分析、ウクライナ

概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原子力発電所(CNPP)事故は人類の歴史中で最も深刻な原子力災害である。驚くべきことに、CNPP付近の地域はストロンチウム90とセシウム137を含む長寿命放射性同位元素によって実質的に汚染されたままであるが、地域の生態系は適応することができた。植物の適応を評価するため、地元キエフにのいろいろな種類のな亜麻(アマ)の種子をチェルノブイリにおける放射能汚染地域および制御地域で播種した。成熟した種子から総蛋白分画を分離し、タンデム質量分析と組み合わせた2次元電気泳動を用いて分析した。興味深いことに、放射能汚染された環境における植物の成長はプロテオームにほとんど影響を及ぼさず、放射能汚染地域と制御地域の双方から収穫された種子向けに定量化した720個のタンパク質スポット中、35個のタンパク質スポットだけが豊かさにおいて (p-value of ≤0.05)異なった。35の特異に豊かなスポット中、28のタンパク質は最先端のMSEの方法を用いて同定された。観察された変化によれば、放射能汚染土壌で生育した植物の種子のプロテオームは、複数のシグナル伝達経路への微調整そ示している。

URL: http://pubs.acs.org/doi/abs/10.1021/es100895s

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