タイトル:ガンマ線分光法による、大気中の核爆発およびチェルノブイリと福島からの放射性物質放出の放射性核種比率の比較
著者:フリーゼJ. I., ケパートR. F., ルーカスD. D.
典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2013年5月、296巻、2号、899-903頁。
DOI: 10.1007/s10967-012-2213-0
キーワード:CTBT、チェルノブイリ、福島、放射性核種監視、ガンマ分光法
概要:包括的核実験禁止条約により、その検証計画の一部として、サイト検査(OSI)に続く遠隔放射性核種監視が疑わしい対象の性質を明らかにするために行われた。サイト上の放射性核種の測定の重要な点としては、類似した放射性核種の、原子炉事故や医療アイソトープ生産といった他の潜在的出所を判別することが挙げられる。チェルノブイリと福島の原子炉事故により、二つの異なる原子炉から、核爆発の歴史的な計測と比肩するほどの環境へのインプットがなされた。これら三つから得られた全てのサンプルのガンマ分光測定による比較、および類似点と相違点の分析を行った。この分析は、包括的核実験禁止条約の後援の下、OSI中の測定のために何が必要とされているかを確定するための一段階といえる。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-012-2213-0
タイトル:自然災害におけるこどものケア:東日本大震災と津波からの教訓
著者:米倉竹夫、上野滋、岩中督
典拠:Pediatric Surgery International、2013年10月、29巻、10号、1047-1051頁。
DOI: 10.1007/s00383-013-3405-6
キーワード:地震、津波、原子力事故、自然災害、子ども
概要:東日本大震災は日本を襲った最も壊滅的な自然災害のひとつである。本研究では、この災害と福島における放射能事故の諸特徴について報告する。主に津波によって約1万9千人が死亡もしくは行方不明とされたが、子どもの死亡者は6.5%に留まった。小児外科学会は災害のための援助委員会を設置し、情報を共有し被災地で小児医療を提供するために救急小児科学会と協力した。それらの経験から学んだ教訓に基づき、自然災害における小児外科医と医師の役割について論じた。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s00383-013-3405-6
タイトル:ポーランド南部および北東部の人間の骨中のプルトニウム、ストロンチウム90、アメリシウム241
著者:ブルデッキK., ミテルスキJ. W., アンチケヴィツR., ゴレッチE. B., トマンケヴィッツE., クジマK., ザグロツキP., ゴレッチJ., ノヴァクS., シェギエルE., ダキヴィッツZ.
典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、299巻、3号、1379-1388頁。
DOI: 10.1007/s10967-013-2850-y
キーワード:プルトニウム、アメリシウム、ストロンチウム、チェルノブイリ、質量分析、Puの同位体比、人骨
概要:本稿では、中央ヨーロッパ出身の88名の個人サンプルで実施した人骨中の238Pu、239Pu、240Pu、90Sr濃度
調査の結果を報告する。骨組織サンプルは手術で股関節インプラントを導入時に取得された。実施手術はポーランドの南部も北部もカバーする傾向があった。南部のサンプルにおいてのみグローバルフォールアウトが見られることが予測されたが、他のものにおいてもグローバルフォールアウトとチェルノブイリのフォールアウトが混ざったものの反応があった。アルファ分析は238Pu、239+240Pu、241Amの放射能濃度を得るために適用され、一方、液体シンチレーションスペクトロメトリーは90Srに、質量分析は240Pu/239Pu質量比を得るのに使われた。驚いたことに、また予測とは反対に、調査対象間においてPuの放射能においてもプルトニウムの質量比においても有意差を見いだすことができなかった。双方の集団でチェルノブイリのフラクションは限界を示した。90Sr、241Amの結果は二つの調査グループの間で類似性がみとめられた。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-013-2850-y
タイトル:トルコ、イズミルの森林サイトにおける土壌からキノコへの137Cs、40K、アルカリ・アルカリ性土類元素および重金属の移行
著者:カラデニズÖ., ヤプラクG.
典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2011年4月、288巻、1号、261-270頁。
DOI: 10.1007/s10967-010-0908-7
キーワード:土壌からキノコへの移行、137Cs、40K、アルカリ・アルカリ性土類元素、重金属
概要:本研究は、137Cs、40Kの放射性核種、そしてある種の安定元素と重金属の土壌からキノコへの移行パラメータの調査を取り上げたものである。137Csと40Kのトランスファー因子の結果はそれぞれ0.06–3.15、0.67–5.68の範囲で、最も効率的に移行された放射性核種は40Kだった。137CsのTF値は対数正規分布に概して適合した一方、40Kについては正規分布だった。137Csの土壌からキノコへのトランスファー因子と農薬土壌特性の間の統計的に有意な相関が明らかとなった。濃度比は種類によって様々だが、最も効率的に移行する因子はKで、続いてRb, Zn, Cu, Cd, S, Cs and Hgであった。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-010-0908-7
タイトル:西ヨーロッパのさまざまな地域で生産されたエメンタールタイプチーズにおける90Sr、238U、234U、137Cs、40K、239/240Pu
著者:フロイデヴーP., ギリングJ.-J., ピロネルL., ボセットJ.-O., ヴァレーJ.-F.
典拠:Journal of Environmental Radioactivity、72巻、3号、2004年、287-298頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(03)00179-6
キーワード:ストロンチウム90、チーズ、ウランの同位体、ミルクからチーズへの移行、食品の信頼性
概要:様々な欧州諸国の乳製品工場で集められたエメンタールタイプチーズにおける90Srとウランの測定のためにある方法が提示された。その結果示されたのは、チーズの90Srの内容と放牧高度の間の有意な相関関係 (r=0.708, Student t-test=6.02) であった。チーズにおける最高の90Srの放射能は1.13 Bq kg −1で、最低は0.29 Bq kg −1だった。ウランの放射能は、238U値が最高でも27 mBq kg −1ときわめて低かった。さらに234U/238U比はすべての場所での234Uの多大な濃縮を示していた。チーズの地理的出所に関わる大きな兆候はないが、この濃縮は牧草地、土壌および地下水の地理的特徴に起因すると考えられる。これらの結果が示しているのは、ウランによるミルクの汚染が牛が飼料の代わりに飲む水に主に由来するものだということである。こうした発見は、放射能事故後における乳製品の食品汚染を扱うモデルにおいて大きな重要性を持っていよう。同様に、90Srのコンテンツ、およびより少ない程度であるが234U/238U比は、チーズの出所の信頼性をトレースするのに利用できる。137Csの放射能は集められた全てのサンプル(n=20)において検出限界の0.1 Bq kg −1を下回っていた。チーズにおける天然の40Kの放射能(15–21 Bq kg −1)に基づくと、ミルクからチーズへのアルカリカチオンの除染係数は約20であった。プルトニウムの放射能は 0.3 mBq kg −1の検出限界以下に留まっていた。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X03001796
タイトル:クロアチア、ゴルスキ・コタル郡の山の森林生態系における雑食動物および草食動物のゲーム種内の137Csと40K濃度
著者:シュプレムN., バビッチI., バリシッチD., バリシッチD.
典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2013年10月、298巻、1号、513-517頁。
DOI: 10.1007/s10967-013-2475-1
キーワード:ゲーム肉、137Cs、40K、雑食動物、草食動物、山の森林生態系
概要:本研究の目的は、チェルノブイリ事故から約4分の1世紀後のクロアチアのゴルスキ・コタル郡の山の森林における大型哺乳動物のゲーム種内の137Csと40Kの負荷を調査することである。137Csと40Kの放射能が5大ゲーム種(ヒグマ(Ursus arctos)、イノシシ (Sus scrofa)、ノロジカ(Capreolus capreolus)、アカシカ (Cervus elaphus)、およびシャモア(Rupicapra rupicapra))の49の肉サンプルにおいてガンマ分光法によって測定された。その結果、草食動物のゲーム種(ノロジカ、アカシカ、シャモア)は雑食動物の種(ヒグマ、イノシシ)よりも有意に低い137Cs濃度を示し、これによって異なる栄養戦略が肉におけるセシウム濃度に反映するという仮説が確認された。ヒグマの肉において測定されたセシウム負荷は二桁の範囲内だったが、イノシシの肉におけるセシウム負荷は一桁の範囲内であることが分かった。見積もられた効果的な等価線量によって、セシウムの最高線量の摂取が雑食動物種の肉の消費によるものであり、草食動物種由来の肉の消費いよってはより低い線量が摂取されることが示された。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-013-2475-1
タイトル:ミルクと市販の乳製品におけるストロンチウム90の研究
著者:クルックM., ソレッキJ.
典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2011年11月、290巻、2号、325-332頁。
DOI: 10.1007/s10967-011-1395-1
キーワード:90Sr、ミルク、乳製品、加重実効線量
概要:本論の目的は、マゾフシェ県、クヤヴィ=ポモージェ県およびルブリン県におけるいくつかの業務用乳製品の放射線レベル調査の結果を提示することである。リーンカッテージチーズ2品、脂肪分カットのカッテージチーズ3品、脂肪入りカッテージチーズの3品、脂肪分3.2%のミルク3品、脂肪分2.0%のミルク3品、脂肪分12%のサワークリーム2品、脂肪分18%のサワークリーム3品、脂肪分30パーセントのホイップクリーム1品、ホモジナイズ(イチゴとバニラ)チーズ2品、ハードレンネットチーズ3品、粉ミルク1品、ヤギのミルク1品の27の業務用乳製品に対して調査が行われた。これらの業務用乳製品について、各年齢層が汚染された商品を1キロ消費した後に得られる実効線量 (μSv) を算出した。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-011-1395-1
タイトル:チェルノブイリ原発のリクビダートルの心理状態
著者: レシェトニコワ E.M.
典拠:論文 サンクトペテルブルグ 2011年
キーワード: リクビダートル
概要:チェルノブイリ原発事故リクビダートルの長期経過後における心理状態の評価。心理的リハビリテーションに対する提案
URL: http://www.lib.ua-ru.net/diss/cont/498122.html
タイトル:チェルノブイリ原発事故リクビダートルの長期経過後における身体的疾患と甲状腺機能不全との関係
著者: フレブトワ N.L.
典拠:論文 ペルミ 2003年
キーワード: 心臓病、リクビダートル
概要:臨床実験的データに基づき、ペルミ地区に居住するリクビダートルの甲状腺システムの状態を研究。心血管システムと精神的分野への影響を分析。チェルノブイリのリクビダートルの甲状腺システム研究のアルゴリズムを検討。
URL: http://www.lib.ua-ru.net/diss/cont/417874.html
タイトル:チェルノブイリ原発事故後の住民の内部被曝におけるアイソトープ・ストロンチウムの役割(ジトーミル州の例)
著者: ノヴァク N.Y.
典拠:論文 1996年 キエフ
キーワード: 内部被曝
概要:
URL: http://www.lib.ua-ru.net/diss/cont/256297.html