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ハリコフ州居住のチェルノブイリ原発事故処理従事者における糖尿病と糖尿病性網膜症の有病率

タイトル:ハリコフ州居住のチェルノブイリ原発事故処理従事者における糖尿病と糖尿病性網膜症の有病率

著者: ゴルバチョワE.V.

典拠:国際内分泌学ジャーナル1 (33) 2011

キーワード: 糖尿病、糖尿病性網膜症

概要:ハリコフ州及びハリコフ市居住のチェルノブイリ原発事故処理従事者の中での糖尿病発症率(1990~2009年)は、同時期の州及び市全体の発症率の6倍増であり、糖尿病性網膜症の発症率は1.8倍である。

URL: http://www.mif-ua.com/archive/article/15762

野外条件における低レベル放射線の生体指標の効率性

タイトル:野外条件における低レベル放射線の生体指標の効率性

著者:メラーA. P., ムソーT. A.

典拠:Ecological Indicators、11巻、2号、2011年3月、424-430頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.ecolind.2010.06.013

キーワード:生態指標、チェルノブイリ、低レベル放射線、放射線、放射能汚染

概要:バックグラウンド放射線における自然変動、原子力事故への曝露の変動の生物学的影響、あるいは核医学およびイメージング技術(すなわちCATスキャン)の過剰使用による人間の健康への長期的影響についてさえも比較的あまりよく知られていない。こうした見解から生物に対する放射線の生物学的影響の評価および定量化の必要性が明らかとなった。本稿では、2006年~2009年のウクライナおよびベラルーシのチェルノブイリ周辺における9つの動物分類群(クモ、トンボ、バッタ、マルハナバチ、蝶、両生類、爬虫類、鳥類、哺乳類)の豊富度に関する広範なセンサスに基づく環境分析の結果を報告する。放射線のバックグラウンドレベルによってこれらの9分類群の豊富度の分散の1.5~26.5パーセントが説明されるが、分類群中の18因子の違いによって鳥類や哺乳類は最も強い影響を受けていた。これらの影響は潜在的交絡効果を計る分析中においても保持された。放射線のバックグラウンドレベルによって説明される豊富度における分散量として推定効果サイズは何年も一貫しており、密度の低い年では弱い効果を示した。効果サイズは長い出生飛散距離と高い個体密度を持つ分類群で大きかった。これらの結果は、分散(すなわち生存)コストは放射能汚染の条件下で際立つ、あるいは高い密度によって放射線の影響が検出されるという仮説と一致している。このことは、標準の繁殖鳥センサスは動物の豊富度に対する放射線の影響の有用な生態指標として使用できることを示している。

URLhttp://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1470160X10001172

生物多様性と生態系サービスに対する原子力事故の影響

タイトル:生物多様性と生態系サービスに対する原子力事故の影響

著者:フォン・ウェーデンH., フィッシャーJ., ブラントP., ワグナーV., クマラーK., クメルリT., ナゲルA., オルソンO., ホスタートP.

典拠:Conservation Letters、5巻、2号、81-89頁、2012年4月。

DOI: 10.1111/j.1755-263X.2011.00217.x

キーワード:セシウム、チェルノブイリ、原子炉のメルトダウン、原子力エネルギー、放射線

概要:原子力エネルギーは電力需要の潜在的解決策であるだけでなくリスクを伴う。原子力事故の政策論争は主に人間に対する負の影響に焦点を当てたものであった。そうした影響は重要であるが、政策論争も生物多様性と生態系サービスへの影響を考慮する必要があると考える。史上最悪の原子力事故であるチェルノブイリ事故後行われた521件の調査結果を入手した。事故後20年以上たっても、高架放射線レベルはメルトダウン地点から数千キロ離れたところでさえも種の多様性に爪痕を残している。原子炉近くでは、生理学的および形態学的変化が発生した。水、土壌、野生の食物供給の汚染を含め、生態系サービスへの悪影響が観察された。原子力エネルギーに関する通知政策決定は、生物多様性と生態系サービスへの影響を含む、事故の影響への深い理解を求めている。本報告に基づき求められるのは、(1)生物多様性と生態系サービスへのリスクを政策論議に完全に組み込むこと、(2)そのようなリスクに対応するコヒーレント情報網の開発、(3)起こりうる事故に対して用いる積極的計画的戦略の準備、(4)原子力事故の生物多様性と生態系サービスへの影響に関するコヒーレント研究課題の開発、である。

URLonlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1755-263X.2011.00217.x/abstract

チェルノブイリフォールアウトの被ばく影響を確認するためのチェルノブイリゾーン労働者とSlavutych(ウクライナ)住民の研究

Title: A study of the staff, working in the Chernobyl zone, and residents of Slavutych (Ukraine) to identify the effects of radiation exposure from the Chernobyl fallout

Author: Brenda J. Rogers and Laura K. Baker

Reference: Department of Biological Sciences, Texas Tech University

Keywords:

Abstract: In October 1999, a research of the following four groups was conducted: 1) the liquidators of the Chernobyl accident (which were directly involved in the work on decontamination), 2) Ukrainian scientists who conducted research in the 30-km exclusion zone, and 3) U.S. scientists who worked in the exclusion zone, and 4) residents of Slavutich (Ukraine), who weren’t affected due to their profession from the Chernobyl fallout.

URLhttp://www.nsrl.ttu.edu/chornobyl/rus_radiation_workers.htm

2型糖尿病を患うチェルノブイリ原発事故処理従事者の脈管系疾患治療

 

タイトル:2型糖尿病を患うチェルノブイリ原発事故処理従事者の脈管系疾患治療

著者: ゴルバチョワE.V., オルロワL.K., カタルシュノワI.V., カリュシュカA.A.

典拠:国際内分泌学ジャーナル2 (34) 2011

doi:

キーワード: 糖尿病性網膜症、Sermion,  Ozokerite, 水中マッサージ

概要:糖尿病を患うチェルノブイリ原発事故リクビダートルの総合的治療にセルミオン使用の効果は、数々の結果により証明されている。

本研究の目的は、糖尿病を患うリクビダートルの総合的治療にセルミオンを追加し身体的療法を取り入れることで高い効果を上げることにある。

URL: http://www.mif-ua.com/archive/article/16763

放射線業務従事者の末梢血リンパ球における染色体異常の解析

著者:Abbas N. Balasem, Abdul-Sahib K. Ali, Hashim S. Mosa, Khattab O. Hussain
典拠:Mutation Research/Environmental Mutagenesis and Related Subjects(変異研究/環境変異原生と関連分野)、1992、第271号、209-211項
キーワード:染色体異常、生物学的線量測定、細胞遺伝学、リンパ球

概要:放射線業務従事者と健康体(コントロール)を対象にして染色体異常の解析を行った。被爆線量は年間許容量である50ミリシーベルトを下回っていたが、染色体断片および染色体異常の総量は、放射線業務従事者の方がコントロールと比較して格段に高かった。一方、二動原体と環状染色体の頻度においては、両者の間に大きな重大な隔たりは確認されなかった。

URLhttp://www.sciencedirect.com/science/article/pii/016511619290015E

南ウラルの汚染地域に住む子どもたちの細胞遺伝学的研究(核事故1948年~1967年)

著者: A Testa, L Padovani, F Mauro, M Appolloni, P Anzidei, L Stronati
典拠:Mutation Research/Fundamental and Molecular Mechanisms of Mutagenesis(変異研究/変異原生の基礎的・分子的メカニズム) 、1998、第401号、193-197項
キーワード:南ウラル、染色体異常、細胞遺伝学

概要:ソ連国営原子力工場マヤク・プロダクションでは1948年から1967年にかけて3度の事故が起こり、南ウラルの多数の住民が被爆した。合計28万人が長寿命の放射性各種であるセシウム137とストロンチウム90に被爆し、そのうち被曝線量が最も高いのはテーチャ川流域の村に住む2万8千人である。ムスリュモヴァ村民を細胞遺伝学的に研究し、放射線起因性疾患の実態を調査する。調査結果は、継続する放射線被害の危険性を提示している。

URLhttp://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0027510798000086

チェルノブイリ近隣住民に見られる原子炉事故期間中およびその後の構造的染色体異常の頻度の増加。放射線起因性か否か。

著者: G. Stephan, U. Oestreicher

典拠: Mutation Research/Genetic Toxicology(変異研究/遺伝毒性学),第223巻,1号,1989,頁7–12

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0165-1218(89)90057-8

Keywords: 染色体異常

概要:チェルノブイリ事故の一週間後にソ連各地からドイツへ帰国したドイツ国民達において、研究所コントロールと比較して染色体異常の頻度の驚くべき増加が見られた。無動原体の頻度は二動原体の約2倍である。染色分体切断は一居住地を除いて、コントロールと大幅には異ならない。

染色体異常の頻度は、物理的およびモデル化技法によって計算された吸収線量が誘発したものとしては高すぎる。現時点では、計算された吸収線量と測定された生物学的効果との間における不一致(約100倍)の原因は解明されていない。

URLhttp://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0165121889900578

チェルノブイリ事故によるザルツブルク(オーストリア)への放射性降下物による追加的な放射線負担のリンパ球の染色体への影響

タイトル:チェルノブイリ事故によるザルツブルク(オーストリア)への放射性降下物による追加的な放射線負担のリンパ球の染色体への影響

著者:ポール・ルーリングJ., ハースO., ブロガーA., オベG., レトナーH., ダスキルF., アツミュラーC., ロイドD., クビアックR., ナタラジャンA. T.

典拠:Mutation Research Letters、262巻、3号、1991年3月、209-217頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0165-7992(91)90024-X

キーワード:染色体異常、チェルノブイリ放射性降下物、放射線負担

概要:末梢血リンパ球における染色体異常が主としてチェルノブイリからの放射性セシウムによって上昇した低LET電離放射線の環境放射線量を反映しているかどうかを検証するための調査が、ザルツブルグの住人に対して行われた。16名のボランティアがチェルノブイリ事故後1年間調査対象となった。これらの人々の内二名は事故前にも、またその後1988年と1990年にも調査対象となった。ザルツブルクの放射性環境とその住民の放射線負担は事故の前後に頻繁に測定されてきた。ボランティア達のセシウム137含有量は全身計数によって測定された。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/016579929190024X

チェルノブイリ事故後、電離放射線被ばくしたこどものリンパ球の細胞遺伝学研究

Title: Cytogenetic study in lymphocytes from children exposed to ionizing radiation after the Chernobyl accident

Author: L. Padovani, D. Caporossi, B. Tedeschi, P. Vernole, B. Nicoletti, F. Mauro

Reference: Mutation Research/Genetic Toxicology, Volume 319, Issue 1, September 1993, Pages 55–60

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0165-1218(93)90030-H

Keywords: Chernobyl; Chromosome aberrations; Biological dosimetry

Abstract: The present study concerns the monitoring of children from the Byelorussian, Ukrainian and Russian republics exposed to the fall-out of the Chernobyl accident. Cytogenetic analyses have been performed on 41 children coming from different areas and exhibiting varying amounts of 137Cs internal contamination, as evaluated by whole-body counter (WBC) analysis. On a total of 28670 metaphases scored, radiation-induced chromosome damage is still present, although at a very low frequency. Due to the very low fraction of dicentrics, because of the time elapsed from the accident and the relatively low doses of exposure, radiobiological dosimetry is not possible for these children. However, considering that the WBC data indicate that the children are still exposed to 137Cs contamination, the observed occurrence of stable chromosome rearrangements and breaks may represent the persisting effect of continuous low doses of radiation. The present study also indicates that the parallel use of internal contamination dosimetry and cytogenetics could be usefully employed to monitor individual exposure to radiation and to define further management measures.

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/016512189390030H

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