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ヨーロッパの18地域における中枢神経系の奇形の頻度に対するチェルノブイリ放射能汚染の影響に関する予備的評価

タイトル:ヨーロッパの18地域における中枢神経系の奇形の頻度に対するチェルノブイリ放射能汚染の影響に関する予備的評価

典拠:Paediatric and Perinatal Epidemiology(http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/ppe.1988.2.issue-3/issuetoc)、2巻、3号、253-264頁、1988年7月。

DOI: 10.1111/j.1365-3016.1988.tb00216.x

キーワード:ヒトの母乳、ヨウ素131、原子力発電所事故、放射性ヨウ素

概要:チェルノブイリ事故による放射能汚染の奇形的影響が、西ヨーロッパ9カ国18地域の登録における中枢神経系および眼の欠陥に関連して調査された。6種の異常について分析した。すなわち、神経管欠損、無嗅脳症、小頭症と脳削減、水頭症、無眼球体と小眼球症、先天性白内障である。1986年8月31までの妊娠を2つの曝露コホートに分類した。コホートAには胎児の発育が放射線に対して敏感な期間が全体的もしくは部分的に1986年5月1日から6月30日の間に当たったケースが入れられた。コホートBには1986年5月もしくはそれ以降の敏感な期間に曝露した全てのケースが含まれた。曝露したコホートにおいて観察された6種の異常の頻度を、1980年から1985年の期間のベースライン率から算出した期待頻度と比較した。唯一の有意な増加はデンマークのオーデンセにおける神経管欠損だった(0.9の期待値のところコホートAで4例見られた)。調査結果は、西ヨーロッパ諸国における奇形の頻度の一般的な増加を示すものではなかった。提示された事柄によって示されたのは、調査対象地域における、妊娠中に曝露した女性の妊娠の中絶もしくは観血的出生前診断は正当化されないということである。

URL:http://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/j.1365-3016.1988.tb00216.x/abstract

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