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チェルノブイリ事故現場における放射性廃棄物管理や環境汚染問題

タイトル:チェルノブイリ事故現場における放射性廃棄物管理や環境汚染問題

著者:ネピアB. A., シュミーマンE. A., ヴォイツェコヴィチO.

典拠:保健物理学、93(5)、441-451頁、2007年11月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1097/01.HP.0000279602.34009.e3

キーワード:汚染、放射性廃棄物管理、チェルノブイリ立入禁止区域

概要:チェルノブイリ原子力発電所4号原子炉の破壊によって現場および(立入禁止区域と呼ばれる)周辺地域の放射能汚染の発生がもたらされた。その浄化活動の過程で、放射性廃棄物が大量に生成され、一時的な地表近くの一時的廃棄物貯蔵や処分施設に置かれた。1986年から1987年にかけて、原子力発電所から0.5-15㎞離れたチェルノブイリ立入禁止区域にトレンチタイプや埋め立てタイプの施設が設置された。これらの多数の施設は適切な設計書や人工バリア、水文地質調査無しに設立されたもので、現代的な廃棄物安全要件を満たしていない。事故直後、破壊された原子炉の上にシェルターが建設されたものの、建設時においてその安定性は不確かであった上に、シェルターの構造成分は腐食の結果劣化してきた。シェルターに潜在する主な危険性とは、最上構造の崩壊可能性および環境への放射性粉塵の放出である。100年の寿命を持つ新安全閉じ込め構造物(NSC)が、長期的な解決策として、既存シェルターを覆うカバーとして建設される計画である。NSCの構造によって、現在のシェルターの解体、高い放射性をもつ燃料含有物質の4号炉からの除去、損傷した原子炉の最終的な廃炉が可能になるであろう。NSCの建設、予定されるシェルター解体、燃料含有物質の除去、4号機の廃止措置の間に、さらなる放射性廃棄物が生まれる。立入禁止区域の将来的発展は、生態学的に安全なシステムに4号機を変換するための今後の戦略、すなわち、NSCの開発、現在のシェルターの解体、燃料含有物質の除去、事故現場の最終的な廃炉にかかっている。現在まで、原子炉事故現場および立入禁止区域における放射性廃棄物管理、特に高レベルと長寿命の廃棄物についての広く認知された戦略は開発されてない。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18049220?dopt=Abstract

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