放射性ヨウ素誘発性甲状腺がん:チェルノブイリ事故の余波の調査
タイトル:放射性ヨウ素誘発性甲状腺がん:チェルノブイリ事故の余波の調査
著者:J. ロビンス、A. シュナイダー
典拠:内分泌学&代謝のトレンド、9(3)、87-94頁、1998年4月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S1043-2760(98)00024-1
キーワード:放射線、甲状腺がん、甲状腺がん遺伝子、放射性ヨウ素、チェルノブイリがん
概要:外部放射線被ばくと甲状腺がんとの関係についてはよく知られているが、ヨウ素の同位体による内部放射線被ばくの発がん性影響についてはほとんど知られていない。チェルノブイリ原発事故によって、大気中に大量の放射性同位体のヨウ素が放出された。その後被ばく小児において甲状腺がんが多発したことにより、それらの悪性腫瘍が事故の結果発生したことは間違いないものと考えられた。しかし、それらがヨウ素131の被ばくに主に起因することを確かめ、線量反応関係を測定し、継続的な影響をモニターし、他の要因について調査するための慎重に計画された疫学的調査が必要である。予備調査によれば、チェルノブイリ地域の甲状腺がんにおける体細胞の遺伝的変化には明確なパターンがあることが分かっている。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1043276098000241
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