タグ「セシウム137」
タイトル:2000年から2005年にかけてベラルーシで行われた農業保護活動の放射能生態学的な評価
著者:A.G.ポドリャク、I.M.ボグデヴィチ、V.Yu.アゲイェツ、S.F.ティモエイェフ
所収雑誌名:雑誌“放射能生物学。放射能生態学”、(ロシア語: “РАДИАЦИОННАЯ БИОЛОГИЯ. РАДИОЭКОЛОГИЯ “), 2007
ISSN:0869-8031
キーワード:ベラルーシ、農業保護活動、セシウム137、ストロンチウム90、2000年〜2005年
概要:チェルノブイリ事故によって汚染された農業地域の保護活動の評価。ストロンチウム90とセシウム137の活動の法則。事故処理の評価。
URL:http://elibrary.ru/item.asp?id=9516611
タイトル:チェルノブイリ事故後のベラルーシの土壌被・植被における放射性核種の移行能力
著者:ソコリクG. A., イヴァノヴァT. G., レイノヴァS. L., オヴシャンニコヴァS. V., キムレンコI. M.
典拠:国際環境、26巻、3号、2001年1月、183-187頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0160-4120(00)00104-5
キーワード:放射性核種、セシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239、240、アメリシウム241、「ホット」粒子、物理化学的状態、チェルノブイリ事故、移行パラメータ、バイオアクセシビリティ
概要:本報告では、放射能に汚染された自然の生態系の自己修復調査で成し遂げた実験的経験について説明を行う。主な研究対象は以下のとおりである。すなわち、チェルノブイリ事故によるフォールアウト中の「ホット」粒子の含有量および地球化学的安定性、きわめて多様な土壌におけるセシウム137、ストロンチウム90、プルトニウム239、240およびアメリシウム241の物理化学的形態(水溶性、交換性、可動性および固定性)、放射性核種のバイオアクセシビリティおよび土壌細孔溶液中の内容、そして異なる景観条件における放射性核種の垂直再分配のダイナミクスと移行パラメータである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0160412000001045
タイトル:チェルノブイリのセシウム137の放射性降下物データを使用した食物連鎖モデルのテストおよび対策の影響に関する考察
著者:ウルド·ダダZ.
典拠:全体環境科学、301巻、1-3号、2003年1月1日、225-237頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0048-9697(02)00285-1
キーワード:チェルノブイリ、セシウム137、食物連鎖、対策、SPADE、線量評価
概要:ロシアで最も汚染された地域で1986-1996年の期間に得られたチェルノブイリのセシウム137のフォールアウト・データが、放射線評価モデルの信頼性をテストするために、IAEAバイオマスプログラム内で使用された。このモデルテストのシナリオには事故後のテスト領域で使用された対策の情報やデータが含まれていた。本報告で紹介するのは、このモデルテストの練習において使用された地上食物連鎖モデルSPADEの予測である。SPADE予測は、差がそれぞれ50倍、200倍に至った豚や野生の果実を除くテストデータと合致した。テストエリアに住む成人男性と女性によるセシウム137の推定摂取量と摂取線量はテストデータとよく一致した。全体的に、SPADEが農業対策とその効果をシミュレートすることが可能なことが証明された。対策のモデル化とは、その「実際の」実装と有効性に対する大きな不確実性を伴う複雑なプロセスであることが分かった。この課題から学んだ教訓は、改善された成果を伴う対策における線量の評価/再構成を今後作成する際に貴重なものとなるであろう。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969702002851
タイトル:チェルノブイリ原子炉周辺30kmゾーン内の地上に堆積した99Tcの測定、および事故によって大気中に放出された99Tcの推定
著者:内田滋夫、田上恵子、リュームW., ワースE.
典拠:化学圏、39巻、15号、1999年12月、2757-2766頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0045-6535(99)00210-6
キーワード:テクネチウム99、チェルノブイリ事故、森林土壌、堆積、セシウム137、移行
概要:チェルノブイリ原子炉周辺30kmゾーンからのサンプルにおけるテクネチウム99を測定した。3つの森林サイトから採取した土壌サンプルにおける99Tcの濃度は有機質土壌層の乾燥重量で1.1~14.1Bq kg -1、鉱質土壌層の乾燥重量で0.13~0.83Bq kg −1の範囲であった。特に有機質層において測定された99Tc濃度の値は、グローバルフォールアウトによる99Tcのそれより1、2桁高かった。有機および鉱質層で測定された堆積合計に基づく99Tcの堆積(Bq m -2)は、10kmゾーン内の130Bq m -2から30kmゾーンの境界線付近における20Bq m -2までの範囲であった。同様に測定されたセシウム137の堆積を考慮してみると、その放射能比は6 × 10 −5~1.2 × 10 −4であることが分かった。約970GBqの99Tcがチェルノブイリ事故によって放出されたと推定される。その数値は炉心における99Tcの総インベントリの2-3%に相当する。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0045653599002106
タイトル:宇宙線の7Beとチェルノブイリ事故のフォールアウトによる137Csの大気沈着
著者:パパステファノC., イオアンニドゥA., ストロスS., マノロポロM.
典拠:全体環境科学、170巻、1-2号、1995年8月18日、151-156頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)04608-4
キーワード:大気堆積フラックス、宇宙線放射性核種、チェルノブイリ事故
概要:ギリシャのテッサロニキ(40° 38′N, 22° 58′E)で7年間に渡り(1987年1月~1993年12月)、自然発生した宇宙線起源の7Beとチェルノブイリ事故のフォールアウトによる137Csの大気(対流圏)堆積フラックスを測定した。7Beの年間総沈着フラックスは854Bq/m 2(1987年)と1242Bq/m 2(1992年)の間で変化したが、自然除去および放射性崩壊のためと考えられる有意な減少を示し、原子力施設や核兵器のテストからの新しい放出は見られなかった。7Beの年間平均総沈着速度は0.3cm/s(1988年)から0.8cm/s(1991年)までの間で、一方Cs137はより大きな大気粒子と関連していたため、その値ははるかに高いものであった。空気中の高濃度の7Beはきわめてわずかな太陽活動に関連しており(1987–1988年および1993–1994年)、一方、空気中の低濃度の7Beは活発な太陽活動(1989-1991年)に関連していた。空気中での最大の137Cs濃度は、いくらかの成層圏の入力を反映しつつ1991~1992年の春の間に計測された。空気中のセシウム137濃度値の異常な高度上昇(0.25mBg/m 3に達した)は1990年の夏の間観測された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795046084
タイトル:溶解形態でのチェルノブイリの長命放射性核種の地表土壌から河川水への移行能力
著者:天野光、松永武、長尾誠也、半澤有希子、渡辺美紀、上野隆、 小沼義一
典拠:有機地球化学、30巻、6号、1999年6月、437-442頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0146-6380(99)00028-5
キーワード:ストロンチウム90、セシウム137、超ウラン元素、スペシエーション、地表土壌、流出、溶解した有機材料、フルボ酸、限外ろ過、チェルノブイリ30キロゾーン
概要:水文流出は、表面環境に堆積した放射性核種が微粒子および溶解双方の形態で広く移行する主要なプロセスの一つである。本稿が焦点を当てるのは、溶解形態でのチェルノブイリの長命放射性核種の地表土壌から河川水への移行能力である。第一に、チェルノブイリ原子力発電所(NPP)周辺の立入禁止区域(30キロゾーン)内の川沿いの手付かずの地表土壌において、放射能汚染の特性を検証するために、放射性セシウム、ストロンチウムおよびPuやAmといった超ウラン同位体の濃度および分化を調査した。手付かずの土層における表面の最上部にはほとんどすべての放射能が存在していた。土壌中のストロンチウム90は水溶性および交換可能画分において最も高いと推定され、溶解した画分として河川水に容易に移行するものであった。Puの同位体およびAM241は遊離腐植酸および遊離フルボ酸画分の主要な放射性核種である。第二に、表面土壌から河川水への流出成分における溶解割合を推定するために、サハン川付近の地表土壌を雨水の類似物として蒸留水で抽出した。濾過の手順の後、抽出された水を、1万Da超および以下の分子量画分を分離する限外濾過法で処理した。それぞれの画分における放射能と腐植を含む有機材料の特性を測定した。溶解した有機画分のほとんどが1万Da以下に存在したという事実にも拘らず、ほとんどのPuとAmは1万Daを超える分子量画分に存在した。このことは、PuやAmといった超ウラン元素が河水の浸出液におけるフルボ酸のように移行性の高分子量物質と関連していることを意味している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0146638099000285
タイトル:耕作地内の土壌再分配評価のためのチェルノブイリ由来物の応用
著者:ゴロソフV.
典拠:土壌・耕作研究、69巻、1-2号、2003年2月、85-98頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0167-1987(02)00130-7
キーワード:チェルノブイリ、土壌再分配、浸食、メソッド
概要:1986年4-5月にヨーロッパの広大な地域がチェルノブイリ由来物で汚染された。本稿では、中央ロシア高地北部のチャソヴェンコフ・ヴェルフ集水域の1ヘクタールの耕地内における、その後の放射性降下物の再分配の詳細な調査について報告する。基準インベントリの調査に特に注意を払った。ランダムな空間的変動は平らな河間地域内の未耕作および耕作部分と同様であることがわかった。体系的な空間変動は簡単な除去を行った比較的短い(200m)地形のユニットに必ず伴うものではない。チェルノブイリの技術を使った調査フィールド内の土壌の再分配パターンの分析によって、土壌の損失/獲得の領域を識別することが可能であることが示された。チェルノブイリ事故からわずか12年しか経っていないため、このパターンはフィールド全体の土壌の再配分を反映していない。このメソッドに基づく正味の侵食速度は、調査フィールドで直接測定された土壌損失に匹敵する。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0167198702001307
タイトル:対流圏と下部成層圏における核兵器とチェルノブイリ・デブリ
著者:コヴナツカL., ヤオロウスキZ.
典拠:全体環境科学、144巻、1-3号、1994年4月29日、201-215頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(94)90439-1
キーワード:放射性核種、対流圏、成層圏、核実験、チェルノブイリ放射性核種、ストロンチウム90、セシウム137、対流圏、成層圏、セシウム134、核実験
概要:高高度における航空機によるエアロゾルのサンプリングが、ポーランド上空15Km以下の4-7段階において実施された。1973-1991年で102のストロンチウム90、セシウム134およびセシウム137の垂直濃度プロファイルと、83のセリウム144の83のプロファイルが測定された。1980年のサブメガトン級の核実験の1年間後、セシウム137はほぼ完全に成層圏から削除されていた。チェルノブイリ・デブリは事故後3日目から1991年末まで成層圏で見られた。1986年5月においては、成層圏の高度におけるセシウム134とセシウム137の濃度は、地上レベルと3キロの間の約0.5%に達した。1987年から1991年の間に、下部成層圏におけるチェルノブイリ放射性セシウムの滞留時間は核実験によるデブリのそれとは異なり段階的に増加した。放射性セシウムの垂直濃度分布と長い滞留時間は、穏やかな気象経過がチェルノブイリ・デブリを事故後直ちにまた長時間に渡って下部成層圏に運んだことを示している。同様の静止性のプロセスが陸海の表面から高高度まで膨大な量の再懸濁した粒子状の有機物を運び込み、成層圏の化学的作用と関わっている可能性があると仮定される。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969794904391
タイトル:チェルノブイリ事故後のヨーロッパの大気中放射能の測定
著者:ラースF., グラツィアーニG., スタナスD., ジラルディF.
典拠:大気環境、パートA., 一般的トピック、24巻、4号、1990年、909-916頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(90)90293-V
キーワード:チェルノブイリ、空気中濃度、LRT、セシウム134/セシウム137
概要:チェルノブイリ原子力発電所事故による大気中の一連の放射能の包括的なヨーロッパ・データを提示する。放出開始後の最初の2週間における、ヨウ素131、セシウム134。セシウム137の微粒子レベル(85か所)および全ヨウ素131(10か所)レベルを出した。全てのデータはコンピュータのデータベースに収められている。ヨーロッパ上空におけるチェルノブイリ雲の初の通過は、一日の濃度を整合性を以て出すため、各場所における時間履歴を再平均化した後にマッピングされた。セシウム134/セシウム137比率が分析した結果、1239のサンプルから計算された「ヨーロッパ」の平均比率は0.55であった(標準偏差0.25)。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869090293V
タイトル:チェルノブイリ事故の放射線影響を軽減する効果的手段としての農業生産の対策
著者:アレクサヒンR. M.
典拠:全体環境科学、137巻、1-3号、1993年9月2-4日、9-20頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(93)90374-F
キーワード:チェルノブイリ事故、農業、セシウム137、放射能汚染、対策
概要:1986年のチェルノブイリ事故をきっかけに、農業における様々な保護対策の実施が人口中の総放射線量を減少させるのに最も効果的な手段となっている。土壌汚染除去による外部放射線の減少は、コストもはるかに少なく効果的である。農業対策の結果、内部用量は約3倍減少した。ロシアでは、これらの対策の結果、セシウム137の蓄積が耕地作物中では約2.3倍、牧草地では約2.8倍減少した。牧草中の放射性セシウムの減少が最も重要な要因の一つで、これによって牛乳(人間の食事中の放射線量の主な源)中のセシウム137が減少したのである。放牧地で使用された対策には、すき起こし、石灰処理、肥料の応用等が含まれる。植物の作物におけるセシウム137は栽培作物の種類を変更することによって5〜10倍減少させることができる。自然の草地や牧草地、処置の恩恵を受けていない耕地土壌においてはセシウム137の植物への取り込みは時間と共に減少する。農業における様々な保護対策の効果は事故被害を受けた地域で評価されている。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/004896979390374F