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タグ「セシウム137」

チェルノブイリ原子炉30kmゾーンの森林土壌中のテクネチウム99の濃度レベル

タイトル:チェルノブイリ原子炉30kmゾーンの森林土壌中のテクネチウム99の濃度レベル

著者:内田滋夫、田上恵子、ヴィルトE., リュームW.

典拠:環境汚染、105巻、1号、1999年4月、75-77頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0269-7491(98)00210-3

キーワード:テクネチウム99、チェルノブイリ事故、森林土壌、セシウム137、ICP-MS

概要:チェルノブイリ原子炉周辺30kmゾーン内の3つの森林サイトから収集した表面土壌サンプルにおけるテクネチウム99(99Tc)濃度を測定した。燃焼装置内のTcの揮発とトラップ、抽出クロマトグラフィー樹脂によるTcの精製、そしてICP-MSによる測定から成る簡単かつ迅速な分析方法が測定のために用いられた。サンプル中の99Tc濃度は、空気乾燥した土壌ベースで1.1~14.1Bq kg -1の間であった。チェルノブイリ原子炉周囲の土壌中の核種の放射能は、事故での被害がより少なかった他の地域に比べて1桁から2桁大きかった。土壌中の99Tcとセシウム137放射能比率は3.7×10 −5~1.3×10 −4程度として計算した。
 
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0269749198002103

チェルノブイリ原子力発電所周辺のいくつかの地域から選ばれた無脊椎動物におけるプルトニウム、セシウム137、ストロンチウム90

タイトル:チェルノブイリ原子力発電所周辺のいくつかの地域から選ばれた無脊椎動物におけるプルトニウム、セシウム137、ストロンチウム90

著者:ミエテルスキJ. W., マクシモヴァS., シュワウコP., ウヌクK., ザグロズキP., ブワジェイS., ガカP., トマンキエヴィツE., オルロフO.

典拠:環境放射能ジャーナル、101巻、6号、2010年6月、488-493頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2008.04.009

キーワード:プルトニウム、ストロンチウム90、セシウム137、チェルノブイリ、無脊椎動物、生物相の放射能汚染

概要:チェルノブイリ除外ゾーンにおける高度汚染地域で収集された甲虫類、アリ、クモやヤスデといった20以上の陸生無脊椎動物のサンプル中におけるセシウム137、ストロンチウム90とプルトニウムの放射能濃度の結果が示されている。サンプルの大部分はベラルーシで、いくつかはウクライナでも集められた。他の三つのサンプルは汚染度の低い領域で収集された。その結果、7つのサンプルはセシウム137の放射能濃度が100kBq/kg(灰重量– a.w.)を超えていることが分かった。この同位体の最大放射能濃度はアリ(Formica cynerea)において測定された1.52±0.08 MBq(a.w.)であった。ストロンチウム90に関する7つの結果は100kBq/kg(a.w.)を超え、主にヤスデで見られた。比較的高いプルトニウムの放射能濃度は数種のアリとセンチコガネで見られた。放射能の分析によって種の間の放射性核種の移行の違いが示された。多変量データセットの相関構造を明らかにするため、部分最小二乗法(PLS)を用いた。PLSモデルの結果、動物体内における放射性セシウムの高い放射能濃度は、わらなどの表面に住む比較的小さな生き物に主に見られることが分かった。対照的に、高いストロンチウム放射能濃度は、混合栄養の習慣と適度な寿命を持つ、わらなどの中で生活する生き物に見られる。プルトニウムに関してははっきりした結論が出なかった。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X08000696

海洋生態系における放射性物質の分散のための三次元モデル。チェルノブイリ事故後のバルト海への応用

タイトル:海洋生態系における放射性物質の分散のための三次元モデル。チェルノブイリ事故後のバルト海への応用

著者:トスカーノ·ヒメネスM., ガルシア·テノリオR.

典拠:海洋工学、31巻、8-9号、2004年6月。999-1018頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.oceaneng.2003.11.003

キーワード:三次元モデル、拡散スケール、セシウム137、チェルノブイリ、バルト海

概要:3-Dの分散モデルが海洋生態系における核の汚染物の分散をシミュレートするために開発された。このモデルは、高い空間分解能を提示すること、汚染物質の一部の沈降の可能性を考慮すること、元のアプローチを用いて拡散処理を策定を特徴とする。このモデルはシナリオとしてバルト海に応用・検証され、拡散を経た物質としてチェルノブイリ事故によって発生したセシウム137を使用した。バルト海におけるセシウム137の一年の拡散シミュレーション(チェルノブイリ事故直後)が行われた。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0029801804000046

セシウム137の形態および、チェルノブイリ原発事故後の放射性降下物の特質に依存するものとしての植物に対するアベイラビリティーの変化

タイトル:セシウム137の形態および、チェルノブイリ原発事故後の放射性降下物の性質に依存するものとしての植物に対するアベイラビリティーの変化

著者:サンジャロヴァN. I., フェセンコS. V., アレクサヒンR. M., アニシモフV. S., クズネツォフV. K., チェルニャイェヴァL. G.

典拠:全体環境科学、154巻、1号、1994年9月1日、9-22頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(94)90609-2

キーワード:チェルノブイリ原子力発電所、放射性核種、土壌中のフォーム、アベイラビリティー、移行係数、生態学的半減期

概要:土壌中の交換性および酸可溶性セシウム137の含有量のダイナミクス、および自然植生に対するセシウム137の移行係数について、1986年の事故後のチェルノブイリ原子力発電所周辺50Kmゾーン内のさまざまな場所で調査した。偶発的な放射性物質放出後6年に渡る土壌中のセシウム137の形態変化、およびその時のこの放射性核種の植物に対するアベイラビリティーは放射性降下物(燃料粒子、さまざまに分散したエアロゾル)の性質と土壌タイプに依存していた。事故後の土壌中のセシウム137のさまざまな異なる種の時間的な形質転換が観察された(燃料粒子の破壊、セシウム137の老化および土壌固相のセシウム137の吸着強度の変化)。「近辺」および「遠隔」ゾーン内のセシウム137の挙動は異なっていた。土壌中の交換性セシウム137の含有量は事故後減少した。草の群落中に含まれるセシウム137の平均半減期は「遠隔」ゾーンの乾燥した草原では3.5年だが、事故後の第2(より緩慢な)期間ではセシウム137の半減期は約17年に達すると考えられる。泥炭沼沢土壌のセシウム137の移行係数は、一連の自形の土壌のものより3.7から6.6倍高い。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969794906092

降水量に基づくスウェーデン南部スコーネ県における核兵器テストおよびチェルノブイリ事故によるセシウム137の沈着の算出

タイトル:降水量に基づくスウェーデン南部スコーネ県における核爆弾テストおよびチェルノブイリ事故によるセシウム137の沈着の算出

著者:イサクソンM., エルランドソンB., リンダーソンM.-L.

典拠:環境放射能ジャーナル、49巻、1号、2000年5月、97-112頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(99)00101-0

キーワード:堆積、沈殿、放射性カルシウム、グローバルフォールアウト、チェルノブイリの放射性降下物

概要:スウェーデン南部のスコーネ県(面積約100×100 km2)上の堆積について調査を行った。 沈着の原因は核兵器テストとチェルノブイリ原発事故が半々で、1-3 kBq/m2にまで及ぶ。調査エリア上に格子状に分布する16地点からの土壌試料中の放射能濃度が計測され、核兵器テストからの堆積とチェルノブイリ事故からの堆積が分離された。これらのチェルノブイリ事故前後の放射能を、2か所の沈殿物の放射能濃度の測定値から計算された堆積値および113~143の降水局ネットワークの測定値から計算された堆積値と比較した。in situ測定との比較、また航空測量による測定との比較が行われた。結果は良好で、いくつかの局からの1mm当たりの堆積の測定値、および局ネットワークの沈殿の測定値からの堆積の振り返りにおいて、質の良い詳細な知識を得ることができた。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X99001010

チェルノブイリ事故から10年後のレバノンの土壌における放射性セシウムの分析

タイトル:チェルノブイリ事故から10年後のレバノンの土壌における放射性セシウムの分析

著者:エル・サマドO., ザラマンK., ベイダウンR., ナスレディーヌM.

典拠:環境放射能ジャーナル、92巻、2号、2007年、72-29頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2006.09.008

キーワード:セシウム137、放射能濃度、土壌、チェルノブイリ事故、レバノン

概要:1986年5月初めに放射性雲がレバノン上空に移動したために来たチェルノブイリ原子炉事故の放射性降下物を、土壌中のセシウム137の濃度レベルを測定するため事故後12年に渡って調査した。ガンマ分光測定は同軸型高感度HPGe検出器を用いて行った。レバノン国土中に均一に広がる地点から、放射能を測定するために90以上の土壌サンプルが集められた。得られたデータは、表面積汚染当たりの比較的高いセシウム137の放射能、表土層0〜3cm中最高6545 Bq m -2を示した。表土層深さ0〜3cmにおけるセシウム137の放射能は乾燥土壌で15~119 Bq kg -1の間で、平均は乾燥土壌で59.7 Bq kg −1だった。水平変動はサンプリングサイト間で約45%であった。土壌中のセシウム137の放射能全体の深度分布は指数関数的減少を示した。選択されたサイトのセシウム137で汚染された土壌からの外部放射線による年間実効の推定は19.3~91.6 μSv y −1の間の値となった。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X06001676

チェルノブイリ事故前後における表面空気における季節的なベリリウム7とセシウム137の放射能

タイトル:チェルノブイリ事故前後における表面空気における季節的なベリリウム7とセシウム137の放射能

著者:クランA.

典拠:環境放射能ジャーナル、90巻、2号、2006年、140-150頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2006.06.010

キーワード:ベリリウム7、セシウム137、大気、エアロゾル、チェルノブイリ放射性降下物、核兵器降下物、スウェーデン、ヨーロッパ

概要:表面空気(エアロゾル)における宇宙線の7Be(半減期=53.4日)と人為的なセシウム137(半減期=30年)の放射能の季節変動が、高緯度(北緯56°–北緯68°、スウェーデン)における長期データ記録(1972-2000年)から抽出された。週平均の標準値が長期的傾向を管理するのに使用され、周期的な動向を調査することができた。7Beの放射能の増加は春と夏の季節に見られ、対流圏界面の季節間伐に関連していると考えられる。セシウム137の行動記録の変動は、同位体がいかに大気中に注入したか(爆弾試験から成層圏およびチェルノブイリ事故から対流圏)、またその後の移動メカニズムを反映していると考えられる。したがって、1986年までは、表面空気のセシウム137の放射能は核兵器テスト降下物と強く関わり、7Beに似た時間変動を示した。逆に、1986年以降はチェルノブイリによるセシウム137が長期的記録を占め、大気境界層条件によって強く制御された年間サイクルを示している。さらに、チェルノブイリ事故後の時期の短期的データはその年を通じて起こったと考えられるセシウム137が豊富な気団の微妙な侵入、そしてこれらの緯度で空間的に発生したことによる違いを示している。これは、年々の変動に関連付けるべき、また短期データ記録を解釈する際に注意を促す重要な観察である。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X06001032

チェルノブイリ事故で汚染された農村地域のための修復戦略

タイトル:チェルノブイリ事故で汚染された農村地域のための修復戦略

著者:ヤコブP., フェセンコS., フィルサコヴァS. K., リフタレフI. A., ショトラC., アレクサヒンR. M., ジュチェンコY. M., コフガンL., サンジャロヴァN. I., アゲイェツV.

典拠:環境放射能ジャーナル、56巻、1-2号、2001年、51-76頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(01)00047-9

キーワード:チェルノブイリ事故、セシウム137、修復、汚染、線量

概要:本稿の目的は、決定グループへの年間線量がいまだ1mSvを超えているチェルノブイリ事故で汚染された農村集落のための修復戦略を導き出すことである。70の汚染村落において大規模な放射生態学データが収集された。これらのデータに基づく線量モデルから、ベラルーシ、ロシアおよびウクライナの責任省庁によって公開された公式線量推定値(「カタログ線量」)に近い、もしくは少ない見積りが得られた。大規模に適用することができる8つの是正措置のために、その有効性とコストについて土壌種類と汚染レベル、また以前の改善措置の適用程度に応じた観点から見積もられた。修復戦略は70の村落において、年間線量が1mSvを下回ると評価されるまで、回避線量当たりのコストが最も低く、農家や自治体間で最も高く支持された是正措置を選択することによって導入された。結果は11の汚染/内部線量カテゴリーに一般化された。カテゴリー上に分散した3カ国における農村住民と個人所有の牛の合計数が算出され、2015年まで予測された。それらのデータに基づき、全被災者のためのコストと回避線量が導き出された。主な結果は以下の通りである。(i)約2000 Svならば比較的低コストで回避することができる。(ii)外部被ばくを低減することにより重点を置く必要がある。(iii)年間線量1 mSv達成を目指すならば、干し草の土地や牧草地の思い切った改善と牛へのプルシアンブルーの適応が大規模に行われるべきである。(iv)さらなる重要な是正措置によってジャガイモ畑、食品モニターの分布、キノコの消費量の制限が改善される。(v)いくつかの村落の住民(計約8600人)においては是正措置で年間線量を1 mSv以下に低減することはできないと考えられる。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X01000479

チェルノブイリの放射能がトナカイに留まる

タイトル:チェルノブイリの放射能がトナカイに留まる

著者:スクテルドL., ガレE., アイケルマンI. M., ホーブK., スタイネスE.

典拠:環境放射能ジャーナル、83巻、2号、2005年、231-252頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2005.04.008

キーワード:セシウム137、実効半減期、トナカイ、地衣類、植物、食物連鎖、チェルノブイリ

概要:土壌-植物/地衣類-トナカイの食物連鎖におけるセシウム137の転送についてノルウェイの中央(Østre Namdal) および南部 (Vågå)で2000年から2003年の間に調査が行われた。1986年のチェルノブイリ事故以来、それらの地域のトナカイに対して継続的に対策アプリケーションが施されてきた。両地域において、1995年以降の秋、もしくは1998年~1999年以降の冬に屠殺されたトナカイにおけるセシウム137濃度の低下は一切検知されていない。トナカイにおけるセシウム137濃度の季節による違いは近年ではあまり顕著ではないが、冬に比べて秋のセシウム137濃度が時折高い。土壌から植物へのセシウム137の転送はVågåよりもØstre Namdalにおいて有意に高かった。植物吸収のセシウム137の可用性に影響を与える地衣類の成長と豊かさおよび土壌特性に対する気候の影響が、以前に観察されたよりも、土壌-植物/地衣類-トナカイという食物連鎖における放射性セシウムの長期的転送に大きなインパクトを持つと仮定される。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X05001402

フィンランドの湖の底質中におけるチェルノブイリ由来のセシウム137の蓄積

タイトル:フィンランドの湖の底質中におけるチェルノブイリ由来のセシウム137の蓄積

著者:イラスE., ザクセンR.

典拠:環境放射能ジャーナル、82巻、2号、2005年、199-221頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2005.01.008

キーワード:湖沼堆積物、チェルノブイリの放射性降下物、セシウム137、沈降速度

概要:フィンランドの複数の湖沼の底質中におけるチェルノブイリ由来のセシウム137の量と垂直分布について調査した。2000年および2003年に9つの湖の12地点において土砂と表層水のサンプルを採り、その結果を1969年、1978年、1988年および1990年に実施された同様の調査で得られたものと比較した。フィンランドにおけるチェルノブイリ放射性降下物の5つの沈殿カテゴリーが示された。堆積物中のセシウム137の深さプロファイルによって調査された湖の著しい多様性が分かった。ピーク値は乾燥重量で1.5~46 kBq kg -1 の間で変化した。ピークの大きさと形状は常にエリア内の堆積量と相関するわけではなかったが、逆に、別の湖沼の堆積プロセスの違いを反映していた。ある湖ではピークは最上(0-2 cm)の堆積層で発生したが、極端な場合、ピークは22〜23cmの深さで発生しており、チェルノブイリ事故後の14年間における16mm -1/年という沈降速度に対応していた。堆積物中のセシウム137総量は、調査したサンプリング地点では15〜170 kBq m -2 の間で変化した。1990年以降、総量は二つの湖においてわずかに増加し続けているが、その他の湖では減少し始めた。ほとんどの湖で、堆積物中のセシウム137の総量は局所堆積におけるよりも約1.5-2倍高かった。二つの湖ではこの比は1未満であったが、1つのケースでは3.2だった。1960年代後半および1970年代における同じ地点のセシウム137の総量と比較すると、その値は現在約60倍と最高となった。堆積物中のセシウム137の値に影響を与える最も重要な要因は堆積のローカル量と湖および堆積物のタイプだが、さらに他の多くの要因が存在すると考えられる。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X0500041X

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