タグ「加速器質量分析 (AMS)」
タイトル:チェルノブイリ放射性降下物地域の湖におけるヨウ素129と環境に対する意味合い
著者:ブラグリオN., アルダハンA., ポスナートG.
典拠:応用放射線・同位体、55巻、5号、2001年11月、715-720頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0969-8043(00)00353-5
キーワード:加速器質量分析(AMS)、ヨウ素、堆積、チェルノブイリ、再処理施設
概要:チェルノブイリ事故による放射性降下物がさまざま量(セシウム137が2-120 kBq/m 2)で堆積した地域である、スウェーデン中央部の淡水湖におけるヨウ素129の季節別の結果を提示する。湖沼のヨウ素129濃度は、リットルあたり2.1~15.0×10 8の範囲であり、チェルノブイリの放射性降下物の程度が高かった地域にある湖で高濃度が示されるということはなかった。つまり調査地域は、降水量の再処理施設から放出されたヨウ素129の影響を強く受けているということである。土壌や堆積物からのヨウ素129の脱着または再懸濁は、湖におけるヨウ素129の濃度を高めるのに効果的なプロセスではないと考えられる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0969804300003535
タイトル:アルファ分析およびAMS使用による環境試料における異なる発生源からのプルトニウムの測定
著者:ビジンガーT., ヒプラーS., ミシェルR., ワッカーL., シナルH.-A.
典拠:原子力機器&物理研究方法、セクションB(資料および原子とビームの相互作用)、268巻、7-8号、1269-72頁、2010年4月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.nimb.2009.10.150
キーワード:プルトニウム、チェルノブイリ、放射性降下物、AMS、アルファ分析
概要:アルファ分析および加速器質量分析(AMS)の併用による環境試料におけるプルトニウムの測定のための信頼性ならびに感度の高い方法を提示した。チェルノブイリ事故やその他の発生源からのプルトニウムによって汚染されたさまざまな環境試料を双方の方法で調査した。プルトニウムは化学的抽出クロマトグラフィーを用いて分離した。化学収率トレーサーとして、242PuをAMSおよびアルファ分析の両方に適用した。アルファ分光測定後、サンプルをAMS測定に適切な標的に変換した。AMSはアルファ分析に加えて特に選択された。なぜなら240Pu/239Puの同位体比を測定するほかに、ベータ放出核種241Puを検出することができるためである。一般的に用いられる238Pu/239,240Puの放射能比の他に、この方法を用いて得られる今後さらなる任意の同位体比がある。アルファ分析とAMSを組み合わせることによって、関連するすべてのプルトニウム同位体を測定することができる。これにより、環境中のプルトニウムの異なる発生源を信頼性をもって区別することが可能となる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168583X09011999
タイトル:マイクロ波ベースのサンプル調製法を通じた加速器質量分析法による地衣類における129Iの分析
著者:ゴメズ・グズマンJ. M., ロペス・グティエレスJ. M., ピントA. R., ホルムM. E., ガルシア・レオンM.
典拠:原子力機器部門&物理研究方法、セクションB(資料および原子とビーム相互作用)、268巻、7-8号、1171-4頁、2010年4月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.nimb.2009.10.126
キーワード:ヨウ素129、地衣類、再処理工場、フォールアウト、チェルノブイリ、AMS
概要:環境内の129Iの存在は20世紀半ばの核時代当初からの人工的な核の排出の影響による。それぞれの源とそれぞれのゾーン内での相対的な影響力についての詳細を知るためには、環境試料中におけるこの放射性核種の測定値の量をまとめることが必要である。本研究では、スウェーデン中央部のローゲン湖の苔サンプル(Cladonia alpestris)内における129Iを測定した。マイクロ波分解に基づく方法が、速度を改善し汚染を低減するために、この測定のために開発された。この方法に基づき、ローゲン湖(スウェーデン)の地衣類サンプルにおける129I濃度が測定され、チェルノブイリ原発事故や核燃料再処理施設の影響が示された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168583X09011756
タイトル:チェルノブイリ事故後の北部ウクライナの土壌中のヨウ素129とヨウ素131による被曝の遡及的線量測定
著者:R. ミシェル、J. ハンドル、T. エルンスト、W. ボッシュ、S. シダット、A. シュミット、D. ヤコブ、(…)J. M. ロペス- グティエレス
典拠:全体環境科学、340(1‐3)、35‐55頁、2005年3月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/j.scitotenv.2004.08.006
キーワード:ヨウ素129、ヨウ素131、加速器質量分析法、放射化学的中性子放射化分析、遡及的線量測定、放射性核種の移行
概要:チェルノブイリ事故後、長命のヨウ素129を経由したヨウ素131による被曝の遡及的線量測定の実現可能性を調査するために、1995年および1997年に深さ40センチメートルに及ぶ48の土壌断面がロシアとウクライナから運び込まれた。サンプリング地点には、高濃度の汚染を受けたウクライナのコロステンやナロジチといった地区はもちろん、ロシアのモスクワ、ウクライナのジトミル地区といった放射性降下物の影響をほとんど受けていない地域も含まれている。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004896970400590X