アドリア海のピルチャードにおける放射性セシウムの放射能濃度のポスト・チェルノブイリ調査
タイトル:アドリア海のピルチャードにおける放射性セシウムの放射能濃度のポスト・チェルノブイリ調査
著者:フラニッチZ., ペトリネッチB., ブラニカG., マロヴィッチG., クベルカD., フラニッチZ.
典拠:Radiat Prot Dosimetry、2012年、151(2)、314-322頁。
DOI: 10.1093/rpd/ncs012
キーワード:セシウム134、セシウム137、アドリア海
概要:ポスト・チェルノブイリ期(1986‐2009年)のアドリア海のプリチャードにおける放射性セシウムの放射能濃度の調査報告である。チェルノブイリ以前の期間と比較すると、チェルノブイリ原発事故によってプリチャードにおけるセシウム137の放射能濃度は増加した。測定されたセシウム137の放射能濃度を理論曲線に適合させることにより、1986年から1990年は1.5±0.4 y、1991年から2009年は5.8±0.4 Yと推定され、プリチャード中のセシウム137の生態学的半減期に二峰性の挙動が観察された。消費によってクロアチア人口の成人メンバーがセシウム134とセシウム137の摂取によって受けた推定年間実効線量は少なかった。1986年-2009期間の集団線量は4.9+0.3人・Svだった。プリチャードにおいて観測されたセシウム134/セシウム137活性比は、他の環境サンプル内で見られたものと類似していた。プリチャードの濃縮係数はおおよそ93.7±39.2 l kg−1であると推定されたが、それは他の場所で観察された値と一致している。
URL:http://rpd.oxfordjournals.org/content/151/2/314.full.pdf+html