タイトル:ルブリン地域(ポーランド東部)の様々な土壌タイプにおけるプルトニウム垂直移動速度に関する研究
著者:オルジェルJ., コモサA.
典拠:Journal of Radioanalytical and Nuclear Chemistry、2014年1月、299巻、1号、643-649頁。
DOI: 10.1007/s10967-013-2774-6
キーワード:プルトニウムの同位体、アルファ分析、移行率、土壌プロファイル
概要:ルブリン地域のプルトニウム239+240Puの土壌汚染レベルをアルファ分光法を用いて決定した。それらの結果を15年前に行われた研究の同様のデータと比較した。トータルの239+240Pu濃度の減少およびチェルノブイリ画分の削減(1%というほぼ無視できる値まで)が土壌の上層内に観察された。土壌断面層におけるプルトニウム239+240濃度の測定によって、コンパートメント移行モデルを適用してプルトニウムの垂直移動速度を計算することができる。その結果、プルトニウム239+240の移動速度は、フルヴィソルで0.58cm year-1にポドソルで0.29cm year-1と土壌の種類によって異なることがわかったが、平均値は0.5 cm year−1だった。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s10967-013-2774-6
タイトル:アルファ分析およびAMS使用による環境試料における異なる発生源からのプルトニウムの測定
著者:ビジンガーT., ヒプラーS., ミシェルR., ワッカーL., シナルH.-A.
典拠:原子力機器&物理研究方法、セクションB(資料および原子とビームの相互作用)、268巻、7-8号、1269-72頁、2010年4月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.nimb.2009.10.150
キーワード:プルトニウム、チェルノブイリ、放射性降下物、AMS、アルファ分析
概要:アルファ分析および加速器質量分析(AMS)の併用による環境試料におけるプルトニウムの測定のための信頼性ならびに感度の高い方法を提示した。チェルノブイリ事故やその他の発生源からのプルトニウムによって汚染されたさまざまな環境試料を双方の方法で調査した。プルトニウムは化学的抽出クロマトグラフィーを用いて分離した。化学収率トレーサーとして、242PuをAMSおよびアルファ分析の両方に適用した。アルファ分光測定後、サンプルをAMS測定に適切な標的に変換した。AMSはアルファ分析に加えて特に選択された。なぜなら240Pu/239Puの同位体比を測定するほかに、ベータ放出核種241Puを検出することができるためである。一般的に用いられる238Pu/239,240Puの放射能比の他に、この方法を用いて得られる今後さらなる任意の同位体比がある。アルファ分析とAMSを組み合わせることによって、関連するすべてのプルトニウム同位体を測定することができる。これにより、環境中のプルトニウムの異なる発生源を信頼性をもって区別することが可能となる。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0168583X09011999