タグ「チェルノブイリの避難区域」
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所30キロ立入禁止区域の住民の血リンパ球における染色体異常
著者:ベズドロブナL., ツィガノクT., ロマノヴァO., タラセンコL., トリシンV., クリムキナL.
典拠:ウクライナ国立科学アカデミー原子力研究所
キーワード:リンパ球、チェルノブイリ立入禁止区域、染色体異常、ウクライナ
概要:1998‐1999年、チェルノブイリ原子力発電所30キロ立入禁止区域の33名の自己移住者とキエフ州ヤホチン地区の村落の住民31名の比較細胞遺伝学的調査を実施した。
URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/kr79pdf/Bezdrobna.pdf”>http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/kr79pdf/Bezdrobna.pdf
著者:D.I.グドコフ、A.B.ナザロフ、E.V.ジュベンコ、A.E.カグリャン、V.G.クレヌス
典拠:雑誌“放射能生物学、放射能生態学”、2009
ISSN:0869-8031
DOI: 10.1134/S0869803109060095
キーワード:淡水に生息するムール貝
概要:立ち入り禁止区域に生息する巻貝に蓄積する90Sr, 137Cs, 238Pu, 239 + 240Pu и 241Amを研究。Lymnaea Stagnalis(ヨーロッパモノアラガイ)の放射性核種の含量、染色体異常の頻度、体液の組成を分析。
URL: http://elibrary.ru/item.asp?id=12989734
タイトル:チェルノブイリ事故後期の、避難区域における未解決の放射能生態学的問題
著者:Yu.A.イヴァノフ、M.D.ボンダリコフ
所収雑誌名:雑誌“放射能生物学。放射能生態学” (ロシア語:РАДИАЦИОННАЯ БИОЛОГИЯ. РАДИОЭКОЛОГИЯ), 49(3), 2009: 302-310.
ISSN:0869-8031
DOI: 10.1134/S0869803109030060
キーワード:避難区域、復興
概要:避難区域を放射能生態学的観点から長期にわたって観察。避難区域におけるエコシステムの自動修正(復興)機能、および都市部(例:プリピャチ市)におけるエコシステムの放射能生態学的問題を観察。避難区域の辺境地における問題等の監視。
URL:http://elibrary.ru/item.asp?id=12450576
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域内における汚染によって誘発された樹木ストレスの検出
著者:ダービッツC., タイラーA. N.
典拠:環境リモートセンシング、85巻、1号、2003年4月25日、30-38頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0034-4257(02)00184-0
キーワード:汚染によって誘発された樹木ストレス、チェルノブイリ原子力発電所、3チャンネル植生指数
概要:1986年のチェルノブイリ原子力発電所(CNPP)事故による放射能汚染によって立入禁止区域内の樹種の豊かさと分布に重大な変化がもたらされた。400haあまりのヨーロッパアカマツ(Pinus sylvestris)は高レベル汚染によって絶滅し、以来その地域はオウシュウシラカンバ(Betula pendula)によって再び覆われるようになった。 水や栄養不足およびその他の環境による影響の結果としての葉色素(クロロフィルaおよびb、カロチノイド)とバイオマスの変化は葉の分光反射率特性を介して検出することができることは多くの研究によって示されてきた。本レポートでは、分光反射率の測定も同様にチェルノブイリ立入禁止区域における植物に対する放射性核種汚染の影響を検出できることを示した調査研究の結果を報告する。研究室およびin situでのオウシュウシラカンバとヨーロッパアカマツの分光放射測定を通して、クロロフィルのレッドエッジおよび3チャンネル植生指数(TCHVI)と葉中のストロンチウム90とセシウム137の詳細な放射能、γ線量率および土壌中のセシウム137インベントリの相関を実証した。その結果、リモートセンシングが放射性核種汚染の生態系への影響を評価するための価値あるモニタリング技術を提供する可能性を有すことが示された。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0034425702001840
タイトル:チェルノブイリ原子炉周辺30kmゾーン内の地上に堆積した99Tcの測定、および事故によって大気中に放出された99Tcの推定
著者:内田滋夫、田上恵子、リュームW., ワースE.
典拠:化学圏、39巻、15号、1999年12月、2757-2766頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0045-6535(99)00210-6
キーワード:テクネチウム99、チェルノブイリ事故、森林土壌、堆積、セシウム137、移行
概要:チェルノブイリ原子炉周辺30kmゾーンからのサンプルにおけるテクネチウム99を測定した。3つの森林サイトから採取した土壌サンプルにおける99Tcの濃度は有機質土壌層の乾燥重量で1.1~14.1Bq kg -1、鉱質土壌層の乾燥重量で0.13~0.83Bq kg −1の範囲であった。特に有機質層において測定された99Tc濃度の値は、グローバルフォールアウトによる99Tcのそれより1、2桁高かった。有機および鉱質層で測定された堆積合計に基づく99Tcの堆積(Bq m -2)は、10kmゾーン内の130Bq m -2から30kmゾーンの境界線付近における20Bq m -2までの範囲であった。同様に測定されたセシウム137の堆積を考慮してみると、その放射能比は6 × 10 −5~1.2 × 10 −4であることが分かった。約970GBqの99Tcがチェルノブイリ事故によって放出されたと推定される。その数値は炉心における99Tcの総インベントリの2-3%に相当する。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0045653599002106
タイトル:溶解形態でのチェルノブイリの長命放射性核種の地表土壌から河川水への移行能力
著者:天野光、松永武、長尾誠也、半澤有希子、渡辺美紀、上野隆、 小沼義一
典拠:有機地球化学、30巻、6号、1999年6月、437-442頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0146-6380(99)00028-5
キーワード:ストロンチウム90、セシウム137、超ウラン元素、スペシエーション、地表土壌、流出、溶解した有機材料、フルボ酸、限外ろ過、チェルノブイリ30キロゾーン
概要:水文流出は、表面環境に堆積した放射性核種が微粒子および溶解双方の形態で広く移行する主要なプロセスの一つである。本稿が焦点を当てるのは、溶解形態でのチェルノブイリの長命放射性核種の地表土壌から河川水への移行能力である。第一に、チェルノブイリ原子力発電所(NPP)周辺の立入禁止区域(30キロゾーン)内の川沿いの手付かずの地表土壌において、放射能汚染の特性を検証するために、放射性セシウム、ストロンチウムおよびPuやAmといった超ウラン同位体の濃度および分化を調査した。手付かずの土層における表面の最上部にはほとんどすべての放射能が存在していた。土壌中のストロンチウム90は水溶性および交換可能画分において最も高いと推定され、溶解した画分として河川水に容易に移行するものであった。Puの同位体およびAM241は遊離腐植酸および遊離フルボ酸画分の主要な放射性核種である。第二に、表面土壌から河川水への流出成分における溶解割合を推定するために、サハン川付近の地表土壌を雨水の類似物として蒸留水で抽出した。濾過の手順の後、抽出された水を、1万Da超および以下の分子量画分を分離する限外濾過法で処理した。それぞれの画分における放射能と腐植を含む有機材料の特性を測定した。溶解した有機画分のほとんどが1万Da以下に存在したという事実にも拘らず、ほとんどのPuとAmは1万Daを超える分子量画分に存在した。このことは、PuやAmといった超ウラン元素が河水の浸出液におけるフルボ酸のように移行性の高分子量物質と関連していることを意味している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0146638099000285
タイトル:チェルノブイリ原子炉30kmゾーンの森林土壌中のテクネチウム99の濃度レベル
著者:内田滋夫、田上恵子、ヴィルトE., リュームW.
典拠:環境汚染、105巻、1号、1999年4月、75-77頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0269-7491(98)00210-3
キーワード:テクネチウム99、チェルノブイリ事故、森林土壌、セシウム137、ICP-MS
概要:チェルノブイリ原子炉周辺30kmゾーン内の3つの森林サイトから収集した表面土壌サンプルにおけるテクネチウム99(99Tc)濃度を測定した。燃焼装置内のTcの揮発とトラップ、抽出クロマトグラフィー樹脂によるTcの精製、そしてICP-MSによる測定から成る簡単かつ迅速な分析方法が測定のために用いられた。サンプル中の99Tc濃度は、空気乾燥した土壌ベースで1.1~14.1Bq kg -1の間であった。チェルノブイリ原子炉周囲の土壌中の核種の放射能は、事故での被害がより少なかった他の地域に比べて1桁から2桁大きかった。土壌中の99Tcとセシウム137放射能比率は3.7×10 −5~1.3×10 −4程度として計算した。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0269749198002103
タイトル:チェルノブイリ事故の近くにゾーン内のストロンチウム90と土壌汚染
著者:カシュパロフV. A., ルンディンS. M., ホムティニンYu. V., カミンスキS. P., レフチュクS. E., プロツァクV. P., カディグリプA. M., ズヴァリチS. I., ヨシチェンコV. I., チーリッシュJ.
典拠:環境放射能ジャーナル、56巻、3号、2001年、285-298頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(00)00207-1
キーワード:土壌汚染、ストロンチウム90、チェルノブイリ、30キロ除外ゾーン、地図
概要:初めてチェルノブイリ事故周辺地域(半径36km)の広大な土壌を約1kmの格子状に規則的に区切ってサンプリングが行われた。30キロ除外ゾーン内の地上におけるストロンチウム90汚染密度の統合地図(縮尺1 : 200,000)が分析サンプルから作られた。燃料粒子の溶解速度や植生の汚染を決定する土壌の主な農薬特性の地図が作製された。ウクライナにおける30キロゾーン(原子炉サイトと放射性廃棄物ストレージを除く)の地表面上のストロンチウム90の全容量は1997年に約810TBq(8.1×10 +14 Bq)で、事故時におけるチェルノブイリ原子炉のインベントリの0.4~0.5パーセントに相当する。この評価は以前の推定値よりも3〜4倍低いものである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X00002071
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域の廃棄物処分から地圏へのストロンチウム90の移行
著者:ドゥヴィエールL., ブガイD., グルニエC., カシュパロフV., アハムダッチN.
典拠:環境放射能ジャーナル、74巻、1-3号、2004年、139-150頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2004.01.019
キーワード:チェルノブイリ、ストロンチウム90、燃料粒子、地下水、レターデーション、収着、ハイドロ分散
概要:核燃料粒子を含むシャロートレンチからのストロンチウム90のリリースを制御するプロセス、および底にある砂の帯水層内のその後の放射性核種の輸送の特性評価を目的とする現在進行中のフィールドスケール実験的研究(すなわちチェルノブイリ・パイロットサイト・プロジェクト)から結果が得られた。廃棄物の顕微鏡分析と浸出実験により、放射性インベントリの10〜30%が化学的に特に安定しているZr-U-O粒子と関連していることが示された。トレンチ内のストロンチウム90の活動の最大の割合(≈30–60%)は現在比較的ゆっくり溶解している非酸化UO 2 マトリックス燃料粒子と関連している。風成砂の帯水層におけるストロンチウム90の移動速度は地下水流速≈9%に吸着することによって遅くなっている(K d ≈ 2 ml/g)。地球統計学によって予測された帯水層における非反応性溶質輸送のための分散性値(すなわち0.8 6 cm)が36Clを用いた自然勾配トレーサー試験によって確認された。透水係数と帯水層の堆積物のKdとの間で観察された負の相関が示しているのは、36Clと比較するとストロンチウム90は地下においてより広く分散するということである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X04000244