タグ「チェルノブイリの避難区域」
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域における草原地帯の土壌中の放射性核種の鉛直分布
著者:ボッセP., ガストベルガーM., ゴーラH., ホーファーP., ハブマーA.
典拠:環境放射能ジャーナル、73巻、1号、87-99頁、2004年。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2003.08.004
キーワード:チェルノブイリ、放射性核種、土壌中の垂直移動
概要:チェルノブイリ原発の南東約8キロ地点の5つの土壌断面で放射性核種の鉛直分布について調査した。その地点の137Csの平均インベントリーは約2.6 MBq/m 2であった(参照日1986年5月1日)。137Cs以外では、以下のような放射性核種が同定されている(括弧内はCs137に対する放射線比率)、すなわち134Cs (0.537)、125Sb (0.068)、60Co (0.0022)、154Eu (0.016)、155Eu (0.020)、94gNb (9.5E-5)、239/240Pu (0.0088)、238Pu (0.040)、90Sr (0.30)および241Am (0.011)である。明白な垂直移動速度は0.14~0.26cm/aの間で、明白な分散係数の範囲は0.02~0.13cm2/aであった。さまざまな放射性核種の速度のランキングは(Sr, Cs, Sb, Co, Pu)
タイトル:チェルノブイリ事故現場における放射性廃棄物管理や環境汚染問題
著者:ネピアB. A., シュミーマンE. A., ヴォイツェコヴィチO.
典拠:保健物理学、93(5)、441-451頁、2007年11月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1097/01.HP.0000279602.34009.e3
キーワード:汚染、放射性廃棄物管理、チェルノブイリ立入禁止区域
概要:チェルノブイリ原子力発電所4号原子炉の破壊によって現場および(立入禁止区域と呼ばれる)周辺地域の放射能汚染の発生がもたらされた。その浄化活動の過程で、放射性廃棄物が大量に生成され、一時的な地表近くの一時的廃棄物貯蔵や処分施設に置かれた。1986年から1987年にかけて、原子力発電所から0.5-15㎞離れたチェルノブイリ立入禁止区域にトレンチタイプや埋め立てタイプの施設が設置された。これらの多数の施設は適切な設計書や人工バリア、水文地質調査無しに設立されたもので、現代的な廃棄物安全要件を満たしていない。事故直後、破壊された原子炉の上にシェルターが建設されたものの、建設時においてその安定性は不確かであった上に、シェルターの構造成分は腐食の結果劣化してきた。シェルターに潜在する主な危険性とは、最上構造の崩壊可能性および環境への放射性粉塵の放出である。100年の寿命を持つ新安全閉じ込め構造物(NSC)が、長期的な解決策として、既存シェルターを覆うカバーとして建設される計画である。NSCの構造によって、現在のシェルターの解体、高い放射性をもつ燃料含有物質の4号炉からの除去、損傷した原子炉の最終的な廃炉が可能になるであろう。NSCの建設、予定されるシェルター解体、燃料含有物質の除去、4号機の廃止措置の間に、さらなる放射性廃棄物が生まれる。立入禁止区域の将来的発展は、生態学的に安全なシステムに4号機を変換するための今後の戦略、すなわち、NSCの開発、現在のシェルターの解体、燃料含有物質の除去、事故現場の最終的な廃炉にかかっている。現在まで、原子炉事故現場および立入禁止区域における放射性廃棄物管理、特に高レベルと長寿命の廃棄物についての広く認知された戦略は開発されてない。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/18049220?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ事故ゾーンで捕獲されたネズミといったげっ歯類の組織内における酸化過程の調節
著者:シシキナL. N., クヂャシェヴァA. G., ザゴルスカヤN. G., タスカエフA. I.
典拠:放射線生物学、放射生態学、ロシア科学アカデミー、46(2)、216-232頁、2006年3月。
キーワード:放射能汚染、チェルノブイリ立入禁止区域、野生のげっ歯類、脂質過酸化
概要:1986年‐1993年の間にチェルノブイリ原発事故の30キロゾーンで捕獲された野生げっ歯動物の器官と組織における脂質過酸化(LPO)過程に対する放射能汚染の影響の調査結果を取り上げた。LPOの物理化学的な調節システム・パラメータの変化の動力に対する技術的な汚染効果の挙動および異なる放射線耐性野生げっ歯類の器官のリン脂質組成の全般的パラメータが、放射能汚染のレベルと放射線因子露出期間によって明らかにされた。野生げっ歯類の組織におけるLPO規制システム·パラメータの環境の放射能汚染に対する異なる感度、抗酸化状態の正常化に対するばらついた能力および組織内のエネルギー交換は、基準内での相互パラメータ間の相互関係の規模と特徴の変化をもたらし、細胞調節システムの別の機能レベルへの変遷による野生げっ歯類における質的に新しい亜集団の発展に影響を持つ。
URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/16756119?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所の周囲30キロ区域の森林におけるセシウム137のダイナミクス
著者:S. V. マミヒン、F. A. チホミロフ、A. I. シチェグロフ
典拠:全環境科学、193(3)、169-177頁、1997年1月。
デジタルオブジェクト識別子:
キーワード:放射性核種、森林、ダイナミクス
概要:1986年から1994年の間のチェルノブイリ原子力発電所の周囲30キロ区域における森林の構成成分中のセシウム137含有量のダイナミクスは、主に放射性降下物中の放射性粒子のサイズ、生態系の加湿状況、および土壌タイプ、樹齢といった要因に関連している。粒子サイズによる影響は、1986年から1987年の間に特に顕著であり、(半径30キロ内における)より遠くの地域と比較して、(発電所から半径10km内の)近隣地域における放射性核種の生物学的利用能の低さによって示されていた。
URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9092076?dopt=Abstract
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所から3.5キロメートルの地点で収穫された新鮮な牧草を与えられた乳牛へのセシウム137とストロンチウム90の移動
著者:N. A. ベレスフォード、S. ガシュチャク、N. ラザレフ、A. アルヒポフ、Y. チョルヌィ、N. アスタシェヴァ、N. アルヒポフ、(…)N. ブロフ
典拠:環境放射能誌、47(2)、157‐170頁、2000年1月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/S0265-931X(99)00037-5
キーワード:ミルク、牛、放射性セシウム、放射性ストロンチウム、バイオアベイラビリティ、チェルノブイリ立入禁止区域
概要:微粒子状の放射性降下物によって汚染された牧草から乳牛へのセシウム137とストロンチウム90のバイオアベイラビリティと移動を決定するため、1993年夏に実施された研究について取り上げられている。調査対象の牧草地は、チェルノブイリ原子力発電所から3.5キロの位置にあった。セシウム137(0,23)の真吸収係数(At)は、以前推定された、根元からの吸収によって植生に取り込まれる放射性セシウム値よりもかなり低いことが分かった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X99000375
タイトル:野生動物への放射性核種の移動予測:チェルノブイリ立入禁止区域に対して提案された環境影響評価のフレームワークの妥当性
著者:N. A. ベレスフォード、S. M. ライト、C. L. バーネット、M. D. ウッド、S. ガスチャク、A. アルヒポフ、T. G. サジキナ、B. J. ハワード
典拠:放射線と環境生物物理学、44(3)、161‐168頁。
デジタルオブジェクト識別子:
キーワード:
概要:多くの評価フレームワークが、電離放射線からの環境保護を実証するためのメカニズムを作り出すために提案されてきた。これらのいくつかは評価目的のために使用されているが、その多くは現場測定に対して有効であることが確認されていない。
URL: http://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00411-005-0018-z
タイトル:チェルノブイリ立入禁止区域内で慢性的に放射線にさらされたウマゴヤシ属の植物の小結節中における窒素固定細菌による菌体外多糖の産出
著者:ナタリー・パヴリキ‐ジュリアン、ベルナール・クールトア、ピオン・ミシェル、ルシュル・デヴィッド、アン・ル・フレス‐マテオス、ジャン‐クロード・ラベシ、ナディア・ゴンチャロヴァ、ジョジアン・クルトワ
典拠:微生物学研究、161(2)、101‐108頁。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.resmic.2009.12.009
キーワード:チェルノブイリ立入禁止区域、菌体外多糖、窒素固定バクテリア、腸内細菌、ウマゴヤシ、多様性
概要:チェルノブイリ原子力発電所から10㎞以内の地域に育ったウマゴヤシ属の植物の根瘤から分離した窒素固定細菌は、新しい水溶性酸性菌体外多糖の産出のために選ばれていた。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0923250810000045
タイトル:自然条件下で得られた放射線感受性データと統制被曝から得られたデータの間に整合性はあるか? 低線量放射線に慢性的に被曝したチェルノブイリ野生生物に関する事例研究
著者:ガルニエ‐ラプラス J. / ジェラスキン S. /デラ‐ヴェドヴァ C. / ボジェラン‐セイラー K. /ヒントン T. G. / リアル A. / オダロヴァ A.
典拠『環境放射能』誌、2012年2月
デジタルオブジェクト識別子:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2012.01.013
キーワード:野生生物;チェルノブイリ立入禁止区域;慢性被曝;種の感受性分布;生態リスク評価;電離放射線
概要:► 野生生物に対する統制された状況でのテストとチェルノブイリの影響を受けたデータとの間の矛盾を調査。►チェルノブイリの野生生物に対して適切な線量測定する手法を提案。 ►チェルノブイリにおける野生生物は、統制された状況におけるよりも、より高い放射線感受性を示している。 ►堅固な戦略によって引き出された一連の調査結果は、統制されたテストによって導かれた基準と照らし合わせる必要が依然としてある。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X12000240