イングランドとウェールズにおけるチェルノブイリ放射性降下物と周産期死亡率
タイトル:イングランドとウェールズにおけるチェルノブイリの放射性降下物と周産期死亡率
著者:ベンサムG.
典拠:Environ Res.、1994年11月、67(2)、149-159。
doi: http://dx.doi.org/10.1016/0277-9536(91)90324-6
キーワード:チェルノブイリ放射性降下物、周産期死亡率、イングランド、ウェールズ
概要:先行研究では、チェルノブイリ放射性降下物が西ドイツおよび米国における周産期死亡率の増加の原因になっている可能性が指摘されてきた。イングランドおよびウェールズにおける汚染は明らかに地域的に多様であるため、地理学的研究によってこの問題をさらに追究することが可能となった。イングランドおよびウェールズにおける最も高いチェルノブイリ放射線量は、放射性雲が通過する間に大雨があったカンブリア、クルーイドとグウィネズにおいてみとめられた。しかし、これらの地域における周産期死亡率は、チェルノブイリ事故後の年における国の平均と比べて上がったわけではなかった。この否定的結果は地元のミルクの放射能汚染レベルに応じてグループ分けされた14郡のより広範な調査によって確認された。本研究では、チェルノブイリからの放射能がイングランドとウェールズにおける周産期死亡率の上昇を引き起こしたという証拠は提供されなかった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0277953691903246