チェルノブイリ事故から20年間のはちみつにおけるセシウム137濃度の長期的低下
タイトル:チェルノブイリ事故から20年間のはちみつにおけるセシウム137濃度の長期的低下
著者:パネットD., ガスパリーニR., ライP., ロヴァッチP., ガレッリG.
典拠:全体環境科学、382(1)、147-152頁、2007年8月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/j.scitotenv.2007.03.040
キーワード:セシウム137、長期的低下、はちみつ
概要:2001年~2004年においてセシウム137の放射能が、北イタリアのリグーリア州地域で収穫された異なるはちみつの品種336のサンプルの合計において調査された。その目的は以下の項目を定義づけることである。すなわち(a)チェルノブイリ事故後の残留放射能汚染およびセシウム137の長期的下落、(b)セシウム137の放射能と異なるはちみつ品種との相関関係、そして(c)セシウム137の放射能および収穫地域の一般的地形構成との間の相関関係である。平均セシウム137の比放射能は4.33 ± 5.04 S.D. Bq/kgだった。栗のはちみつは放射能汚染の高いレベルを示したが、それは木の大規模で表面的かつ深い地中器官に起因する。堆積した放射性核種を保留し、植物にそれらを徐々に放出する酸性粘土岩の土壌からのはちみつサンプルもまた高いセシウム137の放射能を示した。長期的低下は456日を数え、事故後の数年間に別の食料源において公表されたものよりも低い値を示した。長期的低下率は時間とともに減少している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0048969707004044