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タグ「イスラエル」

チェルノブイリ事故によって低線量被曝した子供たちにおける神経行動性および認知性のふるまい:イスラエルにおけるチェルノブイリの健康被害の研究

著者:N.バル・ジョセフ、D.ライスフェルド、E.ティロシュ 他

典拠:N. Bar Joseph, D. Reisfeld, E. Tirosh et al.

典拠:Am. J. Epidemiol. — 2004. — № 160. — P. 453–459.

キーワード:イスラエル在住のウクライナ系移民、神経行動的特徴、認知的特徴、妊娠中の母親

概要:イスラエルに避難したウクライナ系人(高程度汚染地域、低程度汚染地域、非汚染地域の元住民)を調査。高レベルの学歴を持つ両親の元に生まれた子供は全員レーヴン漸進的マトリックステストで最高位の成績を得た。認知機能における異常は確認されなかった。一方、コナーズの注意欠陥や多動性障害のテストでは、チェルノブイリ事故当時に胎内にいた子供達において高い欠陥と障害を確認。妊娠中の母親および非常に若い子供の母親の子孫においては、行動性の影響の徴候(可能性)が見られる。

URL: http://aje.oxfordjournals.org/content/160/5/453.long

チェルノブイリ事故の汚染地域からのイスラエル移民の無作為抽出における健康影響

タイトル:チェルノブイリ事故の汚染地域からのイスラエル移民の無作為抽出における健康影響

著者:コーディシュE. A., ゴールドスミスJ. R., クアステルM. R., ポリャクS., メルキンL., コーエンR., ゴロディシャーR.

典拠:Environ Health Perspect、1995年10月、103(10)、936-941頁。

キーワード:健康影響、(チェルノブイリ被災地からの)移民、イスラエル

概要:本調査では、チェルノブイリ放射線への潜在的被ばく度によって3つのグループに分けた、旧ソ連から来た1560名の新しい移民へのアンケートや医師検査データを分析した。2つのグループは、我々が行ったセシウム137の体内汚染の調査結果で確認しつつ、元居住地におけるセシウム137による土壌汚染に応じて選別した。第3グループは、リクビダートル、すなわち「事故後チェルノブイリ地域で作業に携わった者」たちから成る。リクビダートルは一般的に放射線被ばくによる急性障害、高血圧の増加、いろいろな健康に関する苦情について自己申告する率が高かった。子どもにおける気管支喘息と健康に関する苦情の多くはより被ばくを受けた集団において見られた。子宮内で被ばくした子どもにおける喘息有病率は8倍高いことが分かった。より高い被ばく地域から来た高齢者は記録および測定の結果、高血圧の者が多かった。こうした結果は、放射性被ばくが何らかの非悪性の効果と関連している可能性があることを示している。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1519167/

チェルノブイリ地域からのイスラエル移民におけるストレス関連疾患に関する2年間のフォローアップ研究

タイトル:チェルノブイリ地域からのイスラエル移民におけるストレス関連疾患に関する2年間のフォローアップ研究

著者:クィカルJ., アドベルガニA., ゴールドスミスJ. R., クアステルM., イェヴェルソンI. I.

典拠:Environ Health Perspect、1997年12月、105(別冊6)、1545-1550頁。

キーワード:ストレス障害、(チェルノブイリ被災地からの)移民、イスラエル

概要:本稿では、CISの他の共和国から移民してきた比較対象と一致した、1986年のチェルノブイリ事故地周辺の被ばくエリアからの移民を対象とした2年間のフォローアップ研究の結果について報告する。708名の移民を対象とした初期研究では、サンプルは移民の年齢、性別、年によって一致した。我々は、国際原子力機関のマップに基づき地表セシウム汚染のレベルを推定することによって、「高い・低い」という2つの被ばくグループを査定した。データ収集を行った第一団のうち520名の移民に再インタビューを行った(再インタビュー率73%)が、うち87名は高被ばく地域から、217名は低被ばく地域から来たもので、216名は比較対象者であった。本調査では、心的外傷後ストレス障害 (PTSD)、うつ病、身体化、不安、および物理的影響(高血圧、急性症状、および慢性疾患)といった症状の有病率を調べ…

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1469946/

イスラエルのチェルノブイリ被災地からの移民:健康および社会的適応との関係

タイトル:イスラエルのチェルノブイリ被災地からの移民:健康および社会的適応との関係

著者:レミンニクL. I.

典拠:Social Science & Medicine、54巻、2号、2002年1月、309-317頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/S0277-9536(01)00030-2

キーワード:イスラエル、チェルノブイリ、放射線被ばく、(チェルノブイリ被災地からの)移民、不幸の蓄積、健康影響、社会的適応

概要:不幸の累積という概念は、過去のトラウマによる慢性ストレス状態下での移住の研究に有用なツールである。この概念に基づき、本研究では、1990年代にイスラエルに移民したチェルノブイリ原子力災害生存者における放射線被ばくによる長期的健康と心理社会学的影響について調査を行った。ロシア人移民の2グループ(チェルノブイリの被害を受けた地域から来た180人とその他の旧ソ連地域からの移民200人)の間で自己評価による健康状態および社会適応の指標について比較した。半構造化されたアンケートを、ロシア語話者である社会学専攻学生が実施し、定量的および定性的双方の方法で分析した。先行研究と同様、チェルノブイリ被災者の身体的および精神的健康は共に、同じ性別同じ年齢の他の移民と比較して有意に悪い結果を示した。報告された健康問題の大部分は心身に関わる問題だった。調査グループにおいてはうつ病、恥辱感、癌などへの不安がより広く見られた。汚染地域からの移民は保健サービス(従来サービスと代替サービスの両方)をより多く利用する傾向があったが、その質と提供者の態度に対する満足感はより少なかった。健康障害の意識と受入れ国における貧相な共同宿泊施設との間に相関が認められた。他の移民よりも、チェルノブイリ地域からの移民はより深刻な職業的格下げを経験しており、移住の結果により大きな失望感を抱いている。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0277953601000302
http://www.impact.arq.org/doc/kennisbank/1000011072-1.pdf

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