チェルノブイリ事故から10年後のレバノンの土壌における放射性セシウムの分析
タイトル:チェルノブイリ事故から10年後のレバノンの土壌における放射性セシウムの分析
著者:エル・サマドO., ザラマンK., ベイダウンR., ナスレディーヌM.
典拠:環境放射能ジャーナル、92巻、2号、2007年、72-29頁。
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2006.09.008
キーワード:セシウム137、放射能濃度、土壌、チェルノブイリ事故、レバノン
概要:1986年5月初めに放射性雲がレバノン上空に移動したために来たチェルノブイリ原子炉事故の放射性降下物を、土壌中のセシウム137の濃度レベルを測定するため事故後12年に渡って調査した。ガンマ分光測定は同軸型高感度HPGe検出器を用いて行った。レバノン国土中に均一に広がる地点から、放射能を測定するために90以上の土壌サンプルが集められた。得られたデータは、表面積汚染当たりの比較的高いセシウム137の放射能、表土層0〜3cm中最高6545 Bq m -2を示した。表土層深さ0〜3cmにおけるセシウム137の放射能は乾燥土壌で15~119 Bq kg -1の間で、平均は乾燥土壌で59.7 Bq kg −1だった。水平変動はサンプリングサイト間で約45%であった。土壌中のセシウム137の放射能全体の深度分布は指数関数的減少を示した。選択されたサイトのセシウム137で汚染された土壌からの外部放射線による年間実効の推定は19.3~91.6 μSv y −1の間の値となった。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X06001676