EURADモデルを使用したヨーロッパ上空のチェルノブイリ放射能雲のシミュレーション
タイトル:EURADモデルを使用したヨーロッパ上空のチェルノブイリ放射能雲のシミュレーション
著者;ハスH., メンメシャイマーM., ゲイスH., ヤコブスH. J., ローベM., エベルA.
典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、24巻、3号、1990年、673-692頁。
DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(90)90022-F
キーワード:予測、偶発的放出、チェルノブイリ、長距離輸送、堆積、放射性核種
概要:EURADはチェルノブイリ事故後1週目のヨーロッパにおける放射性物質の長距離輸送(LRT)と堆積を研究するために使用されている。重点は、おそらくこうした出来事の後すぐなされるであろう予測モードにおけるモデルシステム使用に置かれている。こうして、気象分野がPSU/ NCARのメソスケールモデルMM4で予測される。予測気象分野を使いつつ、多層オイラーモデルCTM(化学輸送)がセシウム137とヨウ素131の輸送および堆積を計算するために適用されている。しかし、事故シナリオは公表されたデータを用いて推定された。モデルの結果とパフォーマンスについて、観測との比較によって議論されている。モデルは放射性雲の観察された一定の特性、すなわち、表面の空気中濃度の推移、到着時間と湿性沈着パターンを再現することができることが実証された。このことは、EURADシステムの予測能力は、いくつかの単純なアプローチが使用されたという事実を考慮すると比較的高いレベルを有していることを示している。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869090022F