タグ「Lymphocytes」
タイトル:131I治療後のチェルノブイリ近隣の子どもたちのリンパ球における小核形成
著者:ミュラーW. U., ディートリS., ウットケK., ライナーズC., ビコJ., デミドチクE., ストレッファーC.
典拠: Radiation and Environmental Biophysics、2004年5月、43巻、1号、7-13頁。
doi: 10.1007/s00411-004-0233-z
キーワード:リンパ球、子ども、ヨウ素131、甲状腺腫瘍
概要:チェルノブイリ事故後、甲状腺腫瘍を患う子どもの数の統計学的に有意な増加が見られた。本研究では166名の甲状腺腫瘍を患う子どもと、75名の甲状腺腫瘍を患ってない子どもたちの末梢血リンパ球中の小核形成をサイトカラシンBの方法を使って分析した。性別、最初の131I治療時の年齢、腫瘍の病期、腫瘍の種類あるいは転移といった要素は小核形成に大きな影響を与えていなかった。しかし、小核の数の統計学的に有意な増加はゴメリの住人において、ブレスト、グロドノ、ミンスクといった他の住人におけるよりも見られた。腫瘍を患った子どもたちは腫瘍の外科的切除後に131I治療を受けた。このことによって小核形成に対する131Iの影響を体系的に追跡する機会が与えられた。著しい増加は131I治療後5日目に観察され、次の処方までの4-7ヶ月間内で減少したが、治療前のレベルには至らなかった。10回の治療サイクルまで、131I処方前と5日後のそれぞれの小核形成の分析を含めて追跡した。子どもたちの反応は明確な個人差によって特徴づけられ、ヨウ素131によって誘導された小核頻度の増加/減少パターンはリンパ球の数の減少/増加パターンと相関していることが分かった。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s00411-004-0233-zは
タイトル:チェルノブイリ原発事故後に生まれた子どもたちにおけるゲノム不安定性(in vivoおよびin vitro研究において)
著者:アガジャニャンA. V., ススコフI. I.
典拠:Russian Journal of Genetics、2010年6月、46巻、6号、740-749頁。
DOI: 10.1134/S1022795410060153
キーワード:
概要:1987年~2004年のチェルノブイリ原発事故後に生まれた子どもたちの末梢血リンパ球の分析によって(放射性核種で汚染された地域の永住者n=92、および曝露した父親・リクビダートルの子どもn=88)、対照群と比較しての異常な細胞(ACs)のレベルと染色体タイプの収差の増加が明らかになった(P<0.05)。さまざまな初期のAC頻度を持つ子どもたちの3つのサブグループにおいて(高いAC頻度≥3%を持つ子ども、中程度2%のAC頻度を持つ子ども、低いAC頻度≤1%を持つ子ども)、染色体タイプの収差レベルは対照群と比較して増加している (P<0.05)。≥3%の頻度を持つ子どもたちのサブグループにおける異常な細胞や染色体異常 (CAs)のレベルは、≤1%のAC頻度を持つ子どもたちのそれとは有意に異なっていた。ACおよびCAの頻度がチェルノブイリ事故後の生年に関わりが無いことが明らかとなった。10〜30cGyの線量範囲でのin vitroの血液の分画およびシングルのγ線照射(セシウム137)後、第一および第二の有糸分裂の平均CA頻度は、子どもと親において最初のAC頻度に応じて同様に増加していた。これら全ての結果が示しているのは、低放射線量によって誘発されるゲノム不安定性の個別的な特徴と子どものオルガニズムにおけるその世代間現象である。
URL:http://link.springer.com/article/10.1134/S1022795410060153
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所30キロ立入禁止区域の住民の血リンパ球における染色体異常
著者:ベズドロブナL., ツィガノクT., ロマノヴァO., タラセンコL., トリシンV., クリムキナL.
典拠:ウクライナ国立科学アカデミー原子力研究所
キーワード:リンパ球、チェルノブイリ立入禁止区域、染色体異常、ウクライナ
概要:1998‐1999年、チェルノブイリ原子力発電所30キロ立入禁止区域の33名の自己移住者とキエフ州ヤホチン地区の村落の住民31名の比較細胞遺伝学的調査を実施した。
URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/kr79pdf/Bezdrobna.pdf”>http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/kr79pdf/Bezdrobna.pdf