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タグ「胎児期」

成体造血細胞に対するX線誘発性胎児体細胞突然変異の異なるパターン

著者:Li Liang, Li Deng, Marc S. Mendonca, Yanping Chen, Betty Zheng, Peter J. Stambrook, Changshun Shao, Jay A. Tischfield

典拠:DNA Repair(DNA復元)第6巻、9号、2007年9月、頁1380-1385

キーワード:電離放射線、胎内被爆

概要:DNAに損傷を与える環境の諸要因に対して、細胞はそのゲノム内に種々の防護メカニズムや回路を有している。しかし、これらの回路が哺乳類の一発育段階において一様に強健であるのか、もしくは本回路が細胞特有の態様に基づいて変容するのかは不明である。本研究は、同種の胎児細胞と成体細胞を比較して、電離放射線が誘発する体細胞の各種変異について記述する。

URLhttp://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1568786407001693

チェルノブイリ事故によって低線量被曝した子供たちにおける神経行動性および認知性のふるまい:イスラエルにおけるチェルノブイリの健康被害の研究

著者:N.バル・ジョセフ、D.ライスフェルド、E.ティロシュ 他

典拠:N. Bar Joseph, D. Reisfeld, E. Tirosh et al.

典拠:Am. J. Epidemiol. — 2004. — № 160. — P. 453–459.

キーワード:イスラエル在住のウクライナ系移民、神経行動的特徴、認知的特徴、妊娠中の母親

概要:イスラエルに避難したウクライナ系人(高程度汚染地域、低程度汚染地域、非汚染地域の元住民)を調査。高レベルの学歴を持つ両親の元に生まれた子供は全員レーヴン漸進的マトリックステストで最高位の成績を得た。認知機能における異常は確認されなかった。一方、コナーズの注意欠陥や多動性障害のテストでは、チェルノブイリ事故当時に胎内にいた子供達において高い欠陥と障害を確認。妊娠中の母親および非常に若い子供の母親の子孫においては、行動性の影響の徴候(可能性)が見られる。

URL: http://aje.oxfordjournals.org/content/160/5/453.long

胎内被曝後における優位半球の発達の途絶

著者:K.N.ロガノフスキー、T.K.ロガノフスカヤ、S.Y.ニェチャイェフ、Y.Y.アンティプチュク、M.A.ボムコ

典拠:J. Neuropsychiatry Clin Neurosci. 2008, 20 (3): 274–291.

キーワード:EEGパターン、子供、母親、WISC

概要:被曝した子供たちにおいて、心理精神医学的障害、左脳神経学的徴候、言語性IQと一般的IQの低下、失語症を伴う言語性IQと動作性IQの差、EEGパターンの乱れ等の向上を確認。母親の精神衛生、ストレス、妊娠中における被曝はこれらの症状の発症に寄与した。(英語による全文ウェブ上に公開)

URL: http://neuro.psychiatryonline.org/article.aspx?articleID=103418

チェルノブイリ事故によって胎内で急性被曝した子供たちにおける知能と脳への損傷

著者:A.I.ニャグ、K.N.ロガノフスキー、T.K.ロガノフスカヤ

典拠:KURRI-KR-79. — Recent Research Activities about the Chernobyl NPP Accident in Belarus, Ukraine and Russia / T. Imanaka (Ed.). — Kyoto: Research Reactor Institute, Kyoto University, 2002. — P. 202–230

キーワード:神経生理学、神経精神医学、胎内被曝、行動障害、感情障害

概要:急性胎内被曝した子供たちを心理測定的、神経生理学的、神経精神医学的に評価。本研究は、0.2~2Gyの胎内甲状腺被曝と11~92mSvの胎内被曝は脳への損傷の誘発要因となりうることを提議。

URL: http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/KURRI-KR-79.htm

胎内および生後1歳6カ月未満で放射性ヨウ素に被曝した子供たちにおける知能の発達

著者:S.バズィルチク、V.M.ドロズド、C.レイネルス、Yu.ガヴリリン

典拠:International Journal of Radiation Medicine. — 2001. — Special Issue 3, № 1–2. — P. 15.

ICRP出版物90。胎内(胎芽、胎児)被曝後の生物学的影響

典拠:— Amsterdam: Elsevier (Pergamon), 2003. — 230 p.

キーワード:未着床期、個体新生、胎児期、動物実験

概要:本レポートは哺乳類の胎芽と胎児は放射線感受性が非常に高いことを証明。誘発された生物学的影響の特徴は放射線量と照射を受ける発育段階に左右される。

URL: http://www.icrp.org/publication.asp?id=ICRP%20Publication%2090

欧州委員会。放射線防護100。胎内で医療被曝した胎児や幼児の保護のためのガイダンス。

欧州委員会。放射線防護100。胎内で医療被曝した胎児や幼児の保護のためのガイダンス。

典拠:Directorate-General Environment, Nuclear Safety, and Civil Protection, 1998. — 30 p.

概要:ウェブ上に英語による全文公開。

URL: http://ec.europa.eu/energy/nuclear/radiation_protection/doc/publication/100_en.pdf

チェルノブイリ事故による胎内被曝の脳への影響

著者:A.I.ニャグ、K.N.ロガノフスキー、R.ポット=ボルン 他

典拠:International Journal of Radiation Medicine. — 2004. — Vol. 6, № 1–4. — P. 91–107.

キーワード:胎内被曝、線量測定、神経精神障害、生理的障害

概要:チェルノブイリ事故の最大の影響の一つは胎内被曝による精神障害である。プリピャチ氏からの避難者(胎内被曝した子供と母親)とキエフの住民を比較。多様な障害・疾患を確認。ウェブ上に英語とロシア語で全文公開。

URL: http://www.mns.gov.ua/files/rm/PDF/6_15.pdf

低線量の胎内被曝による思春期の認知機能への影響

著者:K.S.ヘイエルヴァング、S.メドニック、K.スンデト、B.R.ルンド

典拠:Scand. J. Psychol. — 2010. — Vol. 51, № 3. — 210–215.

キーワード:ノルウェー、IQ、胎内被曝

チェルノブイリ事故によって体内被曝したノルウェー人の認知機能を検査。84人の被曝者と94人の非被曝者の言語性IQと非言語性IQを比較。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/20338021

放射性ヨウ素I-131に胎内被ばくした人々に見られる甲状腺がんなどの甲状腺疾患のスクリーニング研究

著者:M.ハッチ、A.ブレナー、T.ボグダノヴァ他

典拠:J. Clin. Endocrinol. Metab. (臨床内分泌学・代謝誌)、2009

キーワード:I-131,胎内被ばく、甲状腺

概要:

序文

安定ヨウ素と同様、放射性ヨウ素は甲状腺に堆積し、子供の甲状腺がんの発症率を向上させる。胎芽および胎児による被ばくのデータは極めて希少である。私達はI-131による甲状腺への照射から起こり得る疾患の予測を提示する。

研究方法

断面スクリーニング(触診、超音波、甲状腺ホルモン他)によって甲状腺を検査(2003~2006)。母子2582組が調査に参加。母親は、チェルノブイリ事故当日、およびその後I-131の影響下で2カ月間内に妊娠していた女性達(1494人)ならびに比較グループ(1088人)である。

URL: http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/19106267

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