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スウェーデン北部におけるチェルノブイリ事故前後のトナカイとカワカマスの筋肉組織における放射性セシウム。スウェーデン環境試料バンクからの組織サンプルに基づく遡及的研究

タイトル:スウェーデン北部におけるチェルノブイリ事故前後のトナカイとカワカマスの筋肉組織における放射性セシウム。スウェーデン環境試料バンクからの組織サンプルに基づく遡及的研究

著者:フォルベルクS., OdsjöT., オルソンM.

典拠:全体環境科学、115巻、3号、1992年4月30日、179-189頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(92)90328-P

キーワード:放射性セシウム、トナカイ、カワカマス、チェルノブイリ、環境試料バンク

概要:1986年4月のチェルノブイリ事故後、放射性核種の著しい堆積がスウェーデンの東部、中央および北西部で地域的に発生した。局所的には、放射性セシウム降下物は大気中における核実験の残存物を数倍上回っていた。1960年代の終わりから、毎年異なる地域で収集された様々な植物や動物の種からの器官のサンプルがスウェーデン環境試料バンク(ESB)に保存されてきた。本研究では、ESBからのサンプルを放射能汚染の遡及的研究のために使用した。ESBに保存されていたトナカイとカワカマス(ノーザンパイク)の筋肉組織におけるセシウム134とセシウム137の放射能を測定した。トナカイはスウェーデン北部の3地域で、カワカマスはそのうちの1地域でサンプルが毎年採取されている。チェルノブイリ事故の前に収集された資料においては、新鮮重におけるセシウム137レベルはトナカイで57–180 Bq/kg、カワカマスで14–24 Bq/kgだった。これらのレベルは以前の核爆弾の実験と関連している。チェルノブイリ以前の期間(1971~1986年)にはカワカマスにおいて有意な減少が現れた。チェルノブイリ後のサンプルにおけるセシウム137の負荷は、最北地域における元のレベルに等しい量から最南端地域における最大で80倍高い値にいたるまで様々だった。記録された最高値はトナカイにおける18,425Bq/kgだった。チェルノブイリ放射性降下物以降のトナカイの地理的変動は、1986年5月に行われた航空機調査で推定された堆積物のパターンと一致していた。1987年に捕獲されたカワカマスにおける「新しい」および「古い」放射性セシウム負荷の比率は、湖の堆積エリアに放牧されたトナカイにおける対応比率(それぞれ33および19)に近づいた。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/004896979290328P

チェルノブイリの放射能がトナカイに留まる

タイトル:チェルノブイリの放射能がトナカイに留まる

著者:スクテルドL., ガレE., アイケルマンI. M., ホーブK., スタイネスE.

典拠:環境放射能ジャーナル、83巻、2号、2005年、231-252頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2005.04.008

キーワード:セシウム137、実効半減期、トナカイ、地衣類、植物、食物連鎖、チェルノブイリ

概要:土壌-植物/地衣類-トナカイの食物連鎖におけるセシウム137の転送についてノルウェイの中央(Østre Namdal) および南部 (Vågå)で2000年から2003年の間に調査が行われた。1986年のチェルノブイリ事故以来、それらの地域のトナカイに対して継続的に対策アプリケーションが施されてきた。両地域において、1995年以降の秋、もしくは1998年~1999年以降の冬に屠殺されたトナカイにおけるセシウム137濃度の低下は一切検知されていない。トナカイにおけるセシウム137濃度の季節による違いは近年ではあまり顕著ではないが、冬に比べて秋のセシウム137濃度が時折高い。土壌から植物へのセシウム137の転送はVågåよりもØstre Namdalにおいて有意に高かった。植物吸収のセシウム137の可用性に影響を与える地衣類の成長と豊かさおよび土壌特性に対する気候の影響が、以前に観察されたよりも、土壌-植物/地衣類-トナカイという食物連鎖における放射性セシウムの長期的転送に大きなインパクトを持つと仮定される。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X05001402

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