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タグ「改善」

放射性廃棄物の問題を改善するために

 

著者:I.V.ゴリャチェフ、V.G.グニェデンコ、V.D.クズニェツォフ

典拠:雑誌“代替エネルギーと生態学”、 2006

ISSN:1608-8298

キーワード:放射性廃棄物、クルチャロフ研究所

概要:放射能廃棄物の処理問題に関する短い論文。著者は両者ともに、ロシアを代表する原子力の研究所であるクルチャロフ研究所のメンバーである。ソ連時代、この研究所では核爆弾の開発が行われた。ソ連時代、ソ連の原子炉の大半はこの研究所の監督下で建設された。

URL: http://isjaee.hydrogen.ru/pdf/5_2006gnedenko_rus.pdf (ロシア語の全論文)

 

チェルノブイリ事故の影響を受けた農村部:放射線被曝と修復戦略

タイトル:チェルノブイリ事故の影響を受けた農村部:放射線被曝と修復戦略

著者:ヤコブP., フェセンコS., ボグデヴィチI., カシュパロフV., サンジャノヴァN., グレベンシコヴァN., イサモフN., ラザレフN., パノフA., ウラノフスキーA., ジュチェンコY., ジュルバM.

典拠:全体環境科学、408巻、1号、2009年12月15日、14-25頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.scitotenv.2009.09.006

キーワード:セシウム、チェルノブイリ、電離放射線、リハビリテーション、修復

概要:本研究の主要目的は、チェルノブイリ事故の影響をいまだ受けている農村部における最適化された改善戦略を導き出すための国際的合意を得た方法論を開発することと、ベラルーシ、ロシアおよびウクライナの被災3カ国における放射線状況の概要を描き出すことである。研究対象集落の定義は、2004年時点で住民が1万人未満で公式線量推定値が1mSvを超えていることとされた。人口、現在の農業活動、土壌や食品の汚染および以前適用された是正措置のデータが、そうした541研究対象集落ごとに収集された。内部放射線による年間実効線量の計算が、全身カウンタ測定に関する広範なデータセットと共に検証された。2004年の計算によると、290の研究対象集落で有効線量が1mSvを超え、これらの集落での集団線量は約66人·シーベルトに達した。以下の6つの是正措置が検討された。すなわち、草原の根本的改善、牛へのヘキサシアノ鉄酸の適用、屠殺前の豚への汚染されていない飼料の供給、ジャガイモ畑へのミネラル肥料の施肥、汚染された森林の産物に関する情報キャンペーン、人口密集地域における未汚染土壌による汚染土壌の入れ替え、である。

URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004896970900850X

かつての放射性地域における農業回復:Ⅱ.修復されたチェルノブイリ地域における亜麻の種子開発の体系的プロテオミクス特性評価

タイトル:かつての放射性地域における農業回復:Ⅱ.修復されたチェルノブイリ地域における亜麻の種子開発の体系的プロテオミクス特性評価

著者:クルビコヴァK., ダンチェンコM., スクルテティL., ベレジナV. V., フリコヴァA., ラシドフN. M., ハイダックM.

典拠:プロテオミクス・ジャーナル、74巻、8号、2011年8月12日、1378-1384頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.jprot.2011.02.029

キーワード:亜麻、アマ、プロテオミクス、タンパク質プロファイル、修復、チェルノブイリ、放射線、質量分析

概要:かつて放射性だったが修復した地域で成長した作物植物の分子の特徴づけによって、同様の地域の将来的な農業利用のためのフレームワークを確立することができる。近年、チェルノブイリの集落の修復場所で収穫された成熟したアマ(亜麻)の種子タンパク質の定量参照マップを確立した。本稿ではこのテーマに関する現在進行中の調査結果について述べ、同じ場所で収穫された開発中の亜麻の種子のプロテオミクスに基づく特徴付けを挙げる。2次元電気泳動(2-DE)とタンデム質量分析に基づく定量的アプローチにより、種子の発生を通して3792-DEスポットのための発現プロファイルが得られた。亜麻のゲノムリソースの不足にもかかわらず、102タンパク質の同一性が確実に測定された。これらのタンパク質は11の代謝機能クラスに分類された。未知の機能のタンパク質は最大グループを構成し、種子の発生を通して減少した豊富さのパターンを示した。代謝タンパク質クラスの複合発現プロファイルの分析は、種子発生時の特異的な発現パターンを明らかにした。たとえば、種子の発生時の糖分解酵素の存在量の全体的な減少があった。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1874391911000856

チェルノブイリ冷却池の燃料粒子:修復オプションの現在の状態と予測

タイトル:チェルノブイリ冷却池の燃料粒子:修復オプションの現在の状態と予測

著者:ブルガコフA., コノプレフA., スミスJ., ラプテフG., ヴォイツェホヴィチO.

典拠:環境放射能ジャーナル、100巻、4号、2009年4月、329-332頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2008.12.012

キーワード:チェルノブイリ、冷却池、燃料粒子、ストロンチウム90、分解、修正

概要:今後数年間、チェルノブイリ冷却池(CP)の管理と修復戦略が実行される。修復オプションには冷却池の表面水位の制御の減少と露出した堆積物の安定化が含まれる。地上土壌中のチェルノブイリ事故の際に付着した燃料粒子は現在ではほぼ消滅した。しかしCPの堆積物中のストロンチウム90の放射能の大部分は燃料粒子の形態のままである。低い溶存酸素濃度および高いpHにより、CPの堆積物中の燃料粒子の分解は土壌におけるよりも大幅に遅い。プリピャチ川から池への水の汲み上げ計画停止後、堆積物の深刻な領域は排水され、空気に晒されることになる。これによって分解速度はかなり増し、それに従い、放射性核種の移動性および生物学的利用能は時間の経過とともに増加する。露出した底質の酸性化速度は、同質の土壌の石灰化後の酸性化に基づいて予測した。土壌や堆積物への燃料粒子の分解速度に関連する経験式を使用して、phによって燃料粒子の分解および別の修復シナリオによるストロンチウム90の行動を予測することができた。露出した堆積物においては燃料粒子は15~25年でほぼ完全に分解するが、浸水したままの冷却池の一部においては、燃料粒子の分解には約1世紀かかるだろう。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X08002324

チェルノブイリ事故で汚染された農村地域のための修復戦略

タイトル:チェルノブイリ事故で汚染された農村地域のための修復戦略

著者:ヤコブP., フェセンコS., フィルサコヴァS. K., リフタレフI. A., ショトラC., アレクサヒンR. M., ジュチェンコY. M., コフガンL., サンジャロヴァN. I., アゲイェツV.

典拠:環境放射能ジャーナル、56巻、1-2号、2001年、51-76頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(01)00047-9

キーワード:チェルノブイリ事故、セシウム137、修復、汚染、線量

概要:本稿の目的は、決定グループへの年間線量がいまだ1mSvを超えているチェルノブイリ事故で汚染された農村集落のための修復戦略を導き出すことである。70の汚染村落において大規模な放射生態学データが収集された。これらのデータに基づく線量モデルから、ベラルーシ、ロシアおよびウクライナの責任省庁によって公開された公式線量推定値(「カタログ線量」)に近い、もしくは少ない見積りが得られた。大規模に適用することができる8つの是正措置のために、その有効性とコストについて土壌種類と汚染レベル、また以前の改善措置の適用程度に応じた観点から見積もられた。修復戦略は70の村落において、年間線量が1mSvを下回ると評価されるまで、回避線量当たりのコストが最も低く、農家や自治体間で最も高く支持された是正措置を選択することによって導入された。結果は11の汚染/内部線量カテゴリーに一般化された。カテゴリー上に分散した3カ国における農村住民と個人所有の牛の合計数が算出され、2015年まで予測された。それらのデータに基づき、全被災者のためのコストと回避線量が導き出された。主な結果は以下の通りである。(i)約2000 Svならば比較的低コストで回避することができる。(ii)外部被ばくを低減することにより重点を置く必要がある。(iii)年間線量1 mSv達成を目指すならば、干し草の土地や牧草地の思い切った改善と牛へのプルシアンブルーの適応が大規模に行われるべきである。(iv)さらなる重要な是正措置によってジャガイモ畑、食品モニターの分布、キノコの消費量の制限が改善される。(v)いくつかの村落の住民(計約8600人)においては是正措置で年間線量を1 mSv以下に低減することはできないと考えられる。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X01000479

チェルノブイリ事故後長期に渡るロシアの農村集落における人口の被ばくを司る重要なファクターと対策アプリケーション

タイトル:チェルノブイリ事故後長期に渡るロシアの農村集落における人口の被ばくを司る重要なファクターと対策アプリケーション

著者:フェセンコS., ヤコブP., アレクサヒンR., サンジャロヴァN. I., パノフA., フェセンコG., セシルL.

典拠:環境放射能ジャーナル、56巻、1-2号、2001年、77-98号。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(01)00048-0

キーワード:対策、チェルノブイリ、農村集落、修復、ロシア

概要:チェルノブイリ事故後の汚染され年間線量1 mSv a− 1を超えるロシア連邦内の農村集落をセシウム137の汚染濃度、内部線量および森林の近隣に応じて分類した。最も汚染された地域を除き、植物の根の取り込みのセシウム137の可用性の低下に応じて内部線量が減少していることが分かった。セシウム137による汚染が555 kBq m −2を超える地域では逆の傾向が観察されたが、それは対策アプリケーションの縮小もしくは終了、あるいは限定的な対策がいまだ実行されている地域における林産物の増加消費によるものと考えられる。以前適応された対策の有効性を推定し、人口への放射線被ばくを司る最も重要なファクターおよびその時間的推移を確認するため、二十七村落が調査された。線量を40%まで減少させた対策の有効性が長期的には低下する傾向があることが示された。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X01000480

チェルノブイリ事故後の長期的改善戦略の正当化

タイトル:チェルノブイリ事故後の長期的改善戦略の正当化

著者:フェセンコS., ヤコブP., ウラノフスキーA., チュポフA., ボグデヴィチI., サンジャロヴァN., カシュパロフV., パノフA., ジュチェンカYu.

典拠:環境放射能ジャーナル、119巻、2013年5月、39-47頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/j.jenvrad.2010.08.012

キーワード:チェルノブイリ事故、セシウム、電離放射線、放射線防護、リハビリテーション、修正

概要:チェルノブイリ原発事故後、ベラルーシ、ロシアおよびウクライナで多くの様々な是正措置が開発、実施された。対策の適用に関する勧告と是正措置は1994年にIAEAによって「放射性核種放出事故後の農業対策のためのガイドライン」として公にされた。それ以来、環境中の放射性核種の挙動および長期的対策の有効性に関する新しい情報が得られ、チェルノブイリ・フォーラムを含む多くのプロジェクトによって見直された。さらに修復戦略を導く新しいアプローチが開発され、最も被害を受けた国々で成功裏に実現された。本稿では、この経験に基づいてチェルノブイリ事故の影響を最も受けた地域の復興のために提案された修復戦略の正当性を解説する。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X10001992

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