チェルノブイリ組織バンク 放射線に対する人間の反応をモデル化する統合システム生物学において使用されたバイオマテリアルやデータのリポジトリ
タイトル:チェルノブイリ組織バンク 放射線に対する人間の反応をモデル化する統合システム生物学において使用されたバイオマテリアルやデータのリポジトリ
著者:トマスG., アンガーK., クルズナリッチM., ガルパインA., ガルピンA., ベテルJ., トムリンソンC., ウッドブリッジM., ブッチャーS.
典拠:遺伝子2012、3、278‐290頁、[PDF-203K]、2012年5月。
デジタルオブジェクト識別子:10.3390/genes3020278
キーワード:チェルノブイリ、組織バンク、システム生物学
概要:チェルノブイリ事故による放射線のヒトの健康に対する唯一の明確な影響が、幼年期や思春期に被ばくした者たちにおける甲状腺がん発生率の増加である。チェルノブイリ事故後の甲状腺がんの分子生物学的研究に対する科学的関心を受け、チェルノブイリ組織バンク(CTB:www.chernobyltissuebank.com)が1998年に設立された。これまでに3,861名から生物学的サンプルを集め、11,254のサンプルを使って27の研究プロジェクトを立ち上げた。CTBは当初より放射線関連甲状腺癌へのシステム生物学のアプローチを容易にするための研究と臨床データの統合を促進するリソースとして設計された。したがってそのプロジェクトは、臨床医、線量測定士、分子生物学およびバイオインフォマティクスの研究者間の学際的な共同研究として発展し、オミックス医療の時代の組織バンクの模範として役立っている。
URL:http://www.mdpi.com/2073-4425/3/2/278/pdf