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タイトル: チェルノブイリ事故処理作業員における低線量放射線による白内障研究のための線量測定Dosimetry for a Study of Low-Dose Radiation Cataracts among Chernobyl Clean-up Workers
著者:チュマクV. V., ウォーグルB. V., クンディエフY. I., セルギエンコN. M., ヴィッテP. M., メドヴェドフスキーC., バハノヴァE. V., ジュンクA. K., キリチェンコO. Y., ムシジャチェンコN. V., ショロムS. V., シュロS. A., ヴィッテO. P., シュウS., シュエX., ショアR. E.
典拠: Radiation Research、167(5)、606-614頁、2007年。
DOI: http://dx.doi.org/10.1667/RR0302.1
キーワード : 低線量放射線、白内障、処理作業員、ウクライナ
概要:電離放射線被ばく後の白内障形成を調査するために、1986年~1987年におけるウクライナ人チェルノブイリ事故処理作業員8,607名のコホートを形成した。適切な研究のためには、目の水晶体への線量を再構成するのに十分な被ばく情報が必要である。対象グループには、原子炉を覆う「石棺」を建てた労働者、チェルノブイリ原発作業員、そして処理作業のために徴兵された軍の予備兵といった民間の作業員が含まれる。放射線バッジを着けていたのはほんの少数にすぎなかったため、作業員のための公式線量のほとんどを算定した。106名の軍作業者については、抜いた歯の電子常磁性共鳴(EPR)測定が、記録されたγ線線量を調整し不確定の推定値を提供する基礎として記録された線量と比較された。水晶体へのベータ粒子線量は、チェルノブイリ作業の性質および場所、事故からの経過時間、適応された保護対策を考慮して考案されたアルゴリズムによって推定された。モンテカルロ・ルーチンによってγ線線量およびβ粒子のγ線線量に対する割合の不確かさの分布から各個人へのランダムな見積もりを500作った。各個人のβ粒子とγ線線量推定値の500の組み合わせの幾何平均がデータ分析に使われている。コホートの水晶体の推定線量の中央値は123mGyで、4.4%が500mGy以上受けていた。
URL:http://www.bioone.org/doi/abs/10.1667/RR0302.1?prevSearch=chernobyl&searchHistoryKey=&queryHash=05c5bf600dfdc400aa01511958fb5e34
タイトル:チェルノブイリ事故後慢性持続性低線量電離放射線に曝露したウクライナの患者の腎明細胞癌における微小血管密度は高い
著者:ロマネンコA. M., ルイズ・サウリA., モレル・クアドレニーL., ヴァレンシアG., ヴォジャノフA. F., ロムバート・ボッシュA.
典拠:Virchows Archiv、2012年6月、460巻、6号、611-619頁。
DOI: 10.1007/s00428-012-1243-x
キーワード:従来の腎細胞癌、電離放射線、血管新生、微小血管密度、CD31抗体
概要:チェルノブイリ事故後25年間、ウクライナにおける悪性腎腫瘍の罹患率は全人口10万人につき4.7人から10.7人に増加した。本グループの近年の研究では、放射能汚染地域に継続的に居住しているウクライナ人患者における罹患率、腎細胞癌(RCCs)の攻撃性、および増殖活性、特に腎明細胞癌(CCRCC)の増加は、いわゆる「慢性持続性低線量電離放射線」(CPLDIR)曝露の影響による特定の分子の変化によって説明しうることが分かった。本研究の目的は、ウクライナのチェルノブイリ事故後137Csによって汚染された地域に20年以上居住する患者におけるCPLDIRに関連するCCRCC発がんにおける血管新生の役割を検証することである。106 CCRCsのパラフィン包埋標本について、統制ケースをスペイン人患者の18の腫瘍(第1グループ)とし、放射能汚染されていない、いわゆるクリーン地域のウクライナ人患者の25の腫瘍(第2グループ)、そして放射能汚染地域のウクライナ人患者の63の腫瘍(第3グループ)について調査した。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s00428-012-1243-x
タイトル:チェルノブイリ原子力発電所30キロ立入禁止区域の住民の血リンパ球における染色体異常
著者:ベズドロブナL., ツィガノクT., ロマノヴァO., タラセンコL., トリシンV., クリムキナL.
典拠:ウクライナ国立科学アカデミー原子力研究所
キーワード:リンパ球、チェルノブイリ立入禁止区域、染色体異常、ウクライナ
概要:1998‐1999年、チェルノブイリ原子力発電所30キロ立入禁止区域の33名の自己移住者とキエフ州ヤホチン地区の村落の住民31名の比較細胞遺伝学的調査を実施した。
URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/kr79pdf/Bezdrobna.pdf”>http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/kr79pdf/Bezdrobna.pdf
タイトル:1992年と2001年のウクライナ、ジトームィル州ステパニフカ村における食品の放射能汚染
著者:ティーヒーV.
典拠:原子炉実験所、京都大学、2002年7月。
キーワード:汚染、食品、ジトームィル州、ウクライナ
概要:チェルノブイリ事故で汚染された村において食品サンプル中の放射性汚染測定が1992年と2001年の2度に渡って行われた。ステパニフカ村はチェルノブイリ原発の西120キロに位置し、その周辺地域はセシウム137の表面汚染の典型的レベル(3 – 5 Ci/km2)にえる。調査は、ウクライナのNGO「グリーンワールド」、グリーンピース・インターナショナルおよび国際ルネサンス財団が合同設立したキエフの独立環境研究所によって実施された。2001年のミルクにおけるセシウム137汚染は1992年よりも9倍低かったが、野生のキノコとベリーにおけるセシウム137汚染は同レベルにとどまっていた。食品や水を介したステパニフカ村の人々のセシウム137の年間摂取量は、2001年は1992年よりも3倍低かった。セシウム137の傾向とは逆に、ミルクと乾燥ベリー中のストロンチウム90の放射能は1992年と比べて2001年は有意に高かった。
URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/reports/kr79/KURRI-KR-79.htm
タイトル:チェルノブイリの長引く脅威の緩和:どのようなメッセージが放射線曝露したウクライナの若者にがんスクリーニング検査を受ける気持ちを引き起こせるのか?
著者:コスティギナG. Y.
典拠:論文、南カリフォルニア大学、2007年、140頁、DAI-69/01、2008年7月。
ISBN: 9780549390817
キーワード:チェルノブイリ、ウクライナ、放射線被ばく、がんスクリーニング、健康メッセージ
概要:いかに健康メッセージがリスクの性質(疾患検出または疾患予防)との組み合わせでフレームが作られているかによって、健康行動の変化に影響を与える可能性がある。さらに、個人の長期的モチーフと文化的価値も、これらの健康メッセージ介入の成功に関わる要因と呼応しうる。文化は個人と同様それらの長期的モチーフにおいて多様であるが、メッセージのフレーム作りに関する研究は米国以外ではほとんどなされていない。これは実際的理由(例えば世界の他地域における健康上の脅威に効果的に対応する際に)、また理論的理由(例えばメッセージに対する応答を緩和することができる動機付けとなる/価値づけるダイナミクスの一般的理解として)から重要である。
本論文は、ウクライナにおける甲状腺がんスクリーニング・メッセージの遵守を呼びかけるメッセージの文化的価値の優先順位の潜在的な相互作用効果(すなわちセキュリティといった価値の方向性)、人格的要因(アプローチと回避動機付け)、そしてフレーム作り(すなわち利得と損失)を検証したものである。曝露に先立つ、がんリスク、自己効力感、意思、およびスクリーニング行動の知覚に対する説得力あるメッセージの肯定的価値づけの影響についても、チェルノブイリ放射性降下物曝露による放射線誘発甲状腺がんのリスクをもつ150名のウクライナ人をサンプルとして分析した。
米国における過去の研究によれば、損失によってフレーム作りしたメッセージが癌の検出を促進するのにより効果的である可能性がある。こうした発見のパターンが主張する代わりに示しているのは、保健行動を変更するには、個々の傾向とメッセージ骨格の性質の双方を同時に考慮しなければならないということである。すなわち、損失ではなく利得を示された人々が示したのは、(a)低次の回避動機付け処理、高次のアプローチ処理もしくはの重要な安全性双方を有している場合には、強制による検査を受ける意思、(b)高い刺激(アプローチとゲイン値)を重視する場合には高次に知覚された自己効力感、であった。反対に、損失をフレーム化された状態の人々は含意(例えば、国際的に保健行動のために集団をターゲットとする)そして理論的含意(例えば、いかなる回避レヴェルとアプローチ動機がメッセージを行動変容に影響を与えるようなフレーム作りと組み合わせられるか)を適応した。
URL:http://www.dslib.net/diss_en/?q=mitigating-chernobyl-s-lingering-threat-what-messages-might-motivate-ukraine-s
タイトル:【研究ノート】チェルノブイリ・旧プリピャチ住民への聞き取り調査備忘録 : フクシマそして原発を考えるためにも
著者:川野, 徳幸
所収雑誌名:広島平和科学 : Hiroshima Peace Science Vol.33 page.119-136 (2011)
キーワード:プリピャチ, ウクライナ、福島、避難者
URL:http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00033611
http://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/metadb/up/kiyo/hps/hps_33_119.pdf
Title: A study of the staff, working in the Chernobyl zone, and residents of Slavutych (Ukraine) to identify the effects of radiation exposure from the Chernobyl fallout
Author: Brenda J. Rogers and Laura K. Baker
Reference: Department of Biological Sciences, Texas Tech University
Keywords:
Abstract: In October 1999, a research of the following four groups was conducted: 1) the liquidators of the Chernobyl accident (which were directly involved in the work on decontamination), 2) Ukrainian scientists who conducted research in the 30-km exclusion zone, and 3) U.S. scientists who worked in the exclusion zone, and 4) residents of Slavutich (Ukraine), who weren’t affected due to their profession from the Chernobyl fallout.
URL:http://www.nsrl.ttu.edu/chornobyl/rus_radiation_workers.htm
Title: Cytogenetic study in lymphocytes from children exposed to ionizing radiation after the Chernobyl accident
Author: L. Padovani, D. Caporossi, B. Tedeschi, P. Vernole, B. Nicoletti, F. Mauro
Reference: Mutation Research/Genetic Toxicology, Volume 319, Issue 1, September 1993, Pages 55–60
DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0165-1218(93)90030-H
Keywords: Chernobyl; Chromosome aberrations; Biological dosimetry
Abstract: The present study concerns the monitoring of children from the Byelorussian, Ukrainian and Russian republics exposed to the fall-out of the Chernobyl accident. Cytogenetic analyses have been performed on 41 children coming from different areas and exhibiting varying amounts of 137Cs internal contamination, as evaluated by whole-body counter (WBC) analysis. On a total of 28670 metaphases scored, radiation-induced chromosome damage is still present, although at a very low frequency. Due to the very low fraction of dicentrics, because of the time elapsed from the accident and the relatively low doses of exposure, radiobiological dosimetry is not possible for these children. However, considering that the WBC data indicate that the children are still exposed to 137Cs contamination, the observed occurrence of stable chromosome rearrangements and breaks may represent the persisting effect of continuous low doses of radiation. The present study also indicates that the parallel use of internal contamination dosimetry and cytogenetics could be usefully employed to monitor individual exposure to radiation and to define further management measures.
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/016512189390030H
Title:Average radiation doses to residents of the South Ukraine caused by the accident at the Chernobyl NPP
Author: Grigorieva L.I.
Reference: Journal: Radiation and Risk (Bulletin of the National Radiation and Epidemiological Registry), Year: 2011 Volume: 20 Issue: 3
Keywords:reconstruction, inhalation and oral intake of 131І, radioisotopes of cesium (137Cs; 134Cs), noble radioactive gases (85mKr; 133mXe), Effective dose, 06Ru, 103Ru, 141Ce, 144Ce, 95mNb, 132Te, 140Ln
Abstract: Results of retrospective reconstruction of average individual radiation doses got by residents of the South Ukraine due to exposure to radioactive fallouts from the Chernobyl NPP are given in the article. In the work radiometry, spectrometry and dosimetry data collected in the territory of Nikolev, Odessa, Kirovograd oblasts and Autonomous Republic of Crimea were used. The study was carried out by the Nikolaev Research Laboratory Larani in 1986 and later.
URL:http://cyberleninka.ru/article/n/srednie-dozy-oblucheniya-zhiteley-yuga-ukrainy-obuslovlennye-avariey-na-chaes
タイトル:ウクライナ州でチェルノブイリ原発事故による最も汚染の激しかった地域の放射線による癌の研究
著者: プリスャージニク A.E., グリシェンコ V.G., ザコルドネツ V.A., フーズィク N.N., スリペニュク E.M., ルィジャク I.N.
典拠:「放射線とリスク」1995年No.6
キーワード: ジトーミル、キエフ
概要:最も汚染が激しかったウクライナのジトーミル州、キエフ州の、チェルノブイリ原発事故前後の悪性腫瘍発生率の推移モデルの研究。事故前のチェルノブイリ地区における腫瘍発生率の指数。当時、5地区の住民は27万4千人(うち小児59200人)。1993年の4地区(チェルノブイリ地区を除く)は15万2600人(うち小児25700人)。固形癌、血液系腫瘍、甲状腺癌の3つのカテゴリーが顕著に増加(特に小児)しており、放射線の影響を証明している。
URL: http://cyberleninka.ru/article/n/izuchenie-vozmozhnyh-radiatsionnyh-rakov-posle-avarii-na-chernobylskoy-aes-na-naibolee-zagryaznennyh-radionuklidami-territoriyah