ギリシャの海洋環境面におけるセシウム137の濃度
タイトル:ギリシャの海洋環境面におけるセシウム137の濃度
著者:H. フラウロウ、G. ニコラウ、N. エヴァンゲリオウ
典拠:環境放射能誌、101巻、8号、654-657頁、2010年8月。
デジタルオブジェクト識別子: 10.1016/j.jenvrad.2010.03.016
キーワード:セシウム、チェルノブイリ、表面海水、フード線量測定、ギリシャ
概要:チェルノブイリ事故前は、ギリシャの海洋環境の放射線状態は主に核兵器試験からの放射性降下物によって特徴づけられた。しかしチェルノブイリ原発事故による環境への放射能の放出およびその沈殿によって、ギリシャの海洋環境におけるセシウム137の放射能濃度は約一桁増加した。さらにセシウム137の転送に関し、主にドニエプル川、またドナウ川を通って黒海へ、さらにダーダネルス海峡を通じて北エーゲ海へという形で放射性セシウムが直接転送されることで、ギリシャ海洋環境はチェルノブイリ事故によってさらなる影響を受けた。本研究の目的は、ギリシャの海洋環境の表面層におけるセシウム137の濃度の地理的変異の現在の模様を報告し、海産物の摂取を通してヒトに届けられる年間の預託実効線量を出すことである。
URL: http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X10000834
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