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ベラルーシのこどものチェルノブイリ関連甲状腺がん:症例対照研究

タイトル:ベラルーシのこどものチェルノブイリ関連甲状腺がん:症例対照研究

著者:アスタホヴァL. N., アンスポーL. R., ビーベG. W., ブーヴィルA., ドロズドヴィチV. V., ガーバーV., ガヴリリンY. I., クローチV. T., クヴシンニコフA. V., クズメンコフY. N., ミネンコV. P., モシチクK. V., ナリフコA. S., ロビンスJ., シェミャキナE. V., シンカレフS., トチツカヤS. I., ヴァツワフィフM. A.

典拠:放射能リサーチ、150、349-56頁。放射線医学研究所、保健省、ミンスク、ベラルーシ。

キーワード:子ども、ベラルーシ

概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原子力発電所における事故によって、ヨウ素131およびその他の放射性ヨウ素同位体約2EBqが放出され、ベラルーシ南部を重度に汚染した。1992年に報告されたチェルノブイリ事故による甲状腺がんの増加はおそらく集中的スクリーニングによる結果として疑問視された。我々は、チェルノブイリ事故が甲状腺がん増加を引き起こしたという仮説をテストするための症例対照研究を開始した。1992年のミンスク国立療法センターの幼年期の甲状腺がん記録によって病理診断がなされ、インタビュー可能な107名が挙がった。診断に至った経緯としては、(1)63名においては日常的な内分泌スクリーニングによって、(2)25名においては拡大もしくは結節性甲状腺の出現によって、(3)19名においては偶然的発見、であった。一方は診断経緯が一致し、他方は重度の放射性降下物を蒙った領域を代表する2組の対照群が選ばれたが、共に年齢、性別、1986年時点における地方/都会居住が一致するようにした。甲状腺へのヨウ素131の放射線量はセシウム137の地表堆積、ヨウ素131の地表堆積、1986年甲状腺放射線測定値のデータバンク、アンケートやインタビューから推定した。症例と対照群(両組)との間で線量に関して高度に有意な差が観察された。その違いは、診断に至る経緯、性別、年齢、診断年および土壌中のヨウ素のレベルにおいても持続されており、ゴメリ州南部において最も顕著であった。症例対照比較によって、甲状腺がんとチェルノブイリ事故による推定放射線量の間に強い関係があることが示された。

URL:http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/9728663

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