INES(国際原子力事象評価尺度)の枠組みにおける原子炉安全目標への新しいアプローチ
タイトル:INES(国際原子力事象評価尺度)の枠組みにおける原子炉安全目標への新しいアプローチ
著者:ゲンS.
典拠:信頼性工学とシステムの安全性、80(2)、143-161頁、2003年5月。
デジタルオブジェクト識別子:10.1016/S0951-8320(03)00025-5
キーワード:ヨウ素、災害対策、甲状腺、ガイドライン
概要:緊急対応の介入レベルの決定は国家当局によるが、最新の情報によれば、18歳以下の子どもに対する安定ヨウ素による予防は10mGyとされ、それは、電離放射線に対する保護および放射線源の安全性のために国際基本安全基準において示された一般的な介入レベルの1/10である。40歳以上の成人については、吸入による甲状腺への用量が甲状腺機能を脅かすレベルを超えると予想されない限り、安定ヨウ素による予防は推奨されないと科学的に実証されている。それは、この年齢のグループにおける放射線誘発性甲状腺がんのリスクはきわめて低い一方、反対に、副作用のリスクは年齢とともに増加ためである。リスクと効用のバランスに関する最新情報も、安定ヨウ素の付与と備蓄を計画する際には適切に考慮される必要がある。つまり、万が一の場合には、非常事態ゾーンに通常含まれるよりもはるかに広い地域に対して備蓄は保障されており、国家としては自主的購入の機会も計画に入れているということである。
URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0951832003000255
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