チェルノブイリ事故後のベラルーシの住民の甲状腺線量再構築用放射生態学モデル
タイトル:チェルノブイリ事故後のベラルーシの住民の甲状腺線量再構築用放射生態学モデル
著者:クルクJ. E., プルルG., ケニスバーグJ. I.
典拠:放射能環境生物製剤、43、101-110頁、2004年。
doi:10.1607/s 004-0241-z
キーワード:ベラルーシ
概要:放射生態学のモデルがチェルノブイリ事故後のベラルーシの住民における甲状腺被ばくを推定するために開発された。モデルの入力内容には、チェルノブイリ事故の間に堆積した単位面積あたりのセシウム137の放射能、ベラルーシ各地の降雨データ、沈殿物におけるヨウ素131/セシウム137の比率、1986年4月/5月のベラルーシにおける放牧期間の開始といった広範囲なデータのセットが含まれている。モデルの出力は新鮮な牛乳に伴うヨウ素131の摂取による年齢依存性甲状腺被ばくである。年齢依存平均甲状腺線量はベラルーシの選択された地域について評価を行った。最大甲状腺線量は、今回対象とされた州の中で最も堆積が高かったゴメリ州の住民について推定された。最低線量は、堆積が最低レベルだったビテブスク州について推定された。グロドノ、ミンスク、モギリョフおよびブレスト州の平均曝露量は極めて近かった。その結果を人間の甲状腺におけるヨウ素131の測定に基づく甲状腺被ばくの推定と比較すると、それらはよく合致した。このモデルはベラルーシにおけるヨウ素131測定ができない地域における甲状腺線量を評価するのに使用することができる。
URL:http://link.springer.com/article/10.1007/s00411-004-0241-z%23
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