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チェルノブイリ原子力発電所周囲の住民に対する安定ヨウ素の投与

タイトル:チェルノブイリ原子力発電所周囲の住民に対する安定ヨウ素の投与

著者:メトラーF. A. Jr., ロイヤルH. D., ハーレーJ. R., ハファギF., シェパードM. C., ベラルV., リーブスG., (…) チェバンA.

典拠:放射線防護ジャーナル、12(3)、159-165頁、1992年9月。

デジタルオブジェクト識別子:10.1088/0952-4746/12/3/005

キーワード:放射性ヨウ素

概要:1986年のチェルノブイリ事故によって膨大な量(2.5 × 1017 Bq)の放射性ヨウ素が放出された。深刻な原子炉事故後における甲状腺の潜在的な放射線量を低減するのに効果があると考えられる防御措置として、ヨウ化カリウム(KI)の形での安定ヨウ素の投与がある。伝えられているところによれば、チェルノブイリ事故後550万人にヨウ化カリウムが与えられた。国際チェルノブイリプロジェクトの間、医療研究者達が、高度に汚染された集落と対照集落双方の一般住人に対して甲状腺予防に関して尋ねた。最も汚染された地域に現住する人々の25%のみがヨウ化カリウムを服用していると報告した。66%がヨウ化カリウムを服用していないと述べ、9パーセントが分からないと述べた。予防的に安定ヨウ素を服用した人の内、44%が溶液、44%が錠剤の形だったと述べ、12%がどのように服用したか覚えていないと答えた。約3分の1の人々のみが、その薬物療法を行った期間を述べることができた。その平均は6.2日だった。ヨウ素の投与は、チェルノブイリ原子力発電所周囲の住民において見積もられた集団甲状腺線量に対して大きな影響を与えないということが分かった。KIの分布の植物や緊急事故作業者に対する影響については不明のままである。

URL:http://iopscience.iop.org/0952-4746/12/3/005/

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