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フィンランドの河川流域における兵器テストとチェルノブイリに由来する放射性ストロンチウムの環境移動性の解析

タイトル:フィンランドの河川流域における兵器テストとチェルノブイリに由来する放射性ストロンチウムの環境移動性の解析

概要:クロスM. A., スミスJ. T., ザクセンR., ティムズD.

典拠:環境放射能ジャーナル、60(1-2)、149-163頁、2002年1月。

デジタルオブジェクト識別子:ttp://dx.doi.org/10.1016/S0265-931X(01)00101-1

キーワード:ストロンチウム、モデリング、チェルノブイリ、放射性核種の移動性、河川

概要:北極圏環境およびその周辺内における放射性ストロンチウムの移動度が、フィンランド内の川の流域のストロンチウム90の移動分析によって研究されてきた。核実験およびチェルノブイリ事故双方によって堆積したストロンチウム90の環境移動が、フィンランドの川の5つの流域で調査されてきた。ストロンチウム90の時間依存移動性を評価するさまざまなモデルの評価が行われた。ストロンチウム90の移動度については核実験によるものとチェルノブイリ事故によるものの間で有意差は見られなかった。核実験放射性降下物の堆積と流出速度の測定値とのフィッティングによって得られたモデルパラメータは、チェルノブイリの放射性降下物による中長期的な汚染と一致する予測を出した。セシウム137とストロンチウム90の比較により、堆積においてはそれらは同様の移動性を持っているが、時間の経過とともに、ストロンチウム90の相対移動度はセシウム137に関して5-8年の間に増加した。セシウム137に対するストロンチウム90の相対的な移行が平衡に至ると、その流出率は、平均すると、大体セシウム137よりも大きい大きさの順となった。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0265931X01001011

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