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カテゴリー「生態・環境」

英国、ワイ川流域におけるチェルノブイリ由来の放射性セシウムの移行と河川への再配布

タイトル:英国、ワイ川流域におけるチェルノブイリ由来の放射性セシウムの移行と河川への再配布

著者:ロワンJ. S., ウォーリングD. E.

典拠:全体環境科学、121巻、1992年6月30日、109-131頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(92)90310-O

キーワード:ワイ川、チェルノブイリ、放射性セシウム、土砂関連、再分配

概要:英国内にチェルノブイリ由来の放射性セシウムを再配布する河川移行プロセスの長期的な見通しについては比較的関心が向けられてこなかった。中央ウェールズのワイ川流域における調査によって、セシウム134を1500Bq m -2と過剰に含む、盆地の西の中央地帯に位置する南北帯に集中した堆積のバルクと共に、流域スケールでの放射性降下物の複雑な分布が示された。この物質の河川移行と再配布は、ワイ川によって運ばれた浮遊砂の放射性セシウムの含有量(≈30–50 mBq g −1のセシウム137)がチェルノブイリ以前のレベルより3-5倍の高さを示していた1988年~89年の冬期の河川サンプリングによって提示された。氾濫原への到達は、二次汚染の可変レベルを示し、放射性セシウムと地元の形態学的コントロールの上流の供給に依存していた。したがって、流域におけるセシウム134の最も高いインベントリ(>6000 Bq m −2)は急速に降着する氾濫原地域と関連していた。これらの場所の多くは大気による直接的な放射性降下物を限られた量蒙っていた。二次汚染のメカニズムとしての河川再分配の重要性が、このようにはっきりと示された。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/004896979290310O

チェルノブイリ・ストロンチウム90のドニエプル川から黒海への流入

タイトル:チェルノブイリ・ストロンチウム90のドニエプル川から黒海への流入

著者:ポリカルポフG. G., リビングストンH. D., クレバキナL. G., ビューセラーK. O., ストコゾフN. A., カッソS. A.

典拠:河口、沿岸および浅瀬の科学、34巻、3号、1992年3月、315-320頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0272-7714(05)80087-3

キーワード:チェルノブイリ、ストロンチウム90、ドニエプル川、黒海

概要:1986年4月のチェルノブイリ事故後、特に国会における水生系における放射性核種一般の研究は放射性降下物による直接的な沈着物の運命や挙動に主に焦点を当ててきた(ビューセラー他、印刷中;リビングストン他、1998年;ポリカロフ他、1991年)。本稿では、河川におけるストロンチウム90のインプットの評価、チェルノブイリからの浅瀬の水の循環研究のためのトレーサーとしてのその利用について取り上げた。1986年~89年のドニエプル川におけるストロンチウム90の計測により、いかにその後のストロンチウム90の黒海の北西への流入量とタイミングを決定することができたかについて述べられている。1988年にドナウ川で出された測定値とこれらのデータの比較は、ドニエプル川から黒海へのストロンチウム90の流動がドナウ川のそれより一桁高いことを示している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0272771405800873

チェルノブイリ・データによる長距離分散モデル評価研究

タイトル:チェルノブイリ・データによる長距離分散モデル評価研究

著者:デジアート

典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、26巻、15号、1992年10月、2805-2820頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(92)90018-G

キーワード:チェルノブイリ事故、長距離分散、モデル評価、感度分析

概要:チェルノブイリ事故によって、長距離大気拡散のリアルタイム推定の性能を改善する必要性が示され、ヨーロッパ中で収集された放射線データに対して数値モデルをテストする機会が提供された。ENEA-DISPでの偶発的放出時影響評価システム(ARIES)において最近活動中のアポロモデルが、IAEA/ CEC/ WMO共同の大気輸送モデル評価研究(ATMES)の期間およびその後に使用可となった気象と放射線データに基づいてテストされた。本稿では、混合の深さと水平拡散パラメータ化に関するモデル評価と感受性試験について提示する。検証に含まれる数量は、空間と時間からなるセシウム137の空気中濃度、時間積分濃度および各地域での雲の到着時間である。その結果、スペースの処理と混合深度の時間変動はモデル推定値を向上させ、観測されたと値と計算された値との間の散乱という面では、水平分散係数の時間の線形トレンドは平方根のトレンドよりも良い結果を出す、ということが分かった。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869290018G

チェルノブイリフォールアウトの一時的変異のインジケーターとしてのプランクトン

タイトル:チェルノブイリフォールアウトの一時的変異のインジケーターとしてのプランクトン

著者:ラヴェラO., ジアンノニL.

典拠:全体環境科学、172巻、2-3号、1995年11月30日、119-125頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(95)04821-9

キーワード:プランクトン、放射性核種、チェルノブイリ、モナーテ湖、イタリア、コマッビオ湖、イタリア

概要:本稿では、チェルノブイリ事故による放射性雲の存在時からその後の期間(1986年4月30日から9月3日)に北イタリアの二つの湖(モナーテ湖、コマッビオ湖)で採集されたネットプランクトンや水サンプルにおける放射性核種(ヨウ素131、セシウム134、セシウム137、ルテニウム106)の活動のパターンを取り上げた。その結果、短期寿命のため、プランクトンは環境汚染の日々の変化の良好な指標であることが分かった。プランクトンの汚染レベルは、放射性核種のスペシエーションや生物学的役割、水のコミュニティ構造や化学的特性といった様々な要因に依存している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969795048219

チェルノブイリ発電所周辺の近位ゾーンにおけるヨーロッパアカマの組織学的変化

タイトル:チェルノブイリ発電所周辺の近位ゾーンにおけるヨーロッパアカマの組織学的変化

著者:スクテルードL., ゴルツォヴァN. I., ノイマンR., シッケランドT., リンドモT.

典拠:全体環境科学、157巻、1997年12月、387-397頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(94)90602-5

キーワード:組織学、マツ、放射線量、影響、放射能、チェルノブイリ

概要:1990年9月に、1986年のチェルノブイリ原発(NPP)事故による放射性降下物で異なるレベルで被ばくした3つの場所にあるヨーロッパアカマツから木材や樹皮のサンプルを採取した。最も被ばくした場所の木材の断面では1986年の年輪における明らかな組織学的変化、4月26日の事故の結果が見られた。年輪の幅は事故後に減少しており、年輪における秋材の相対的な幅は1986年に一時的に増え、その後1987年には減少した。1987年には、場所ごとの汚染に関連して垂直樹脂管の数の増加が観察され、放射線数はより汚染度が高い二か所で減少していた。樹皮中の放射性核種の含有量は木材中の損傷の程度と相関していることが分かった。様々なタイプの放射能汚染からの寄与についていくつかの仮説があるが、結果は「クラウドγ」および堆積放射能(βとγ)双方が重要であることを示した。本研究は、異なる線量率や質の異なる放射線への被爆後の線量・影響関係の詳細な研究によって、In situにおける電離放射線の時間記録微分線量計としての松の有用性を立証できる可能性を示唆している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969794906025

エピソード・シミュレーションにおける操作使用のための高速長距離移行モデル。チェルノブイリ事故への応用

タイトル:エピソード・シミュレーションにおける操作使用のための高速長距離移行モデル。チェルノブイリ事故への応用

著者:ボネリP., カロリG., フィンジG.

典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、26巻、14号、1992年10月、2523-2535頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(92)90104-S

キーワード:長距離、モデリング、軌道、分散、放射性同位元素、チェルノブイリ、核、事故

概要:単純なラグランジュパフ軌道モデルおよびそのソフトウェアの実装であるSTRALEについて記した。標準気象データが、3次元大気移行および点源によって放出された汚染物質分散のシミュレーションのためのインプットとして使用された。垂直拡散と混合層との相互作用を説明するために採用された方式が、チェルノブイリ原発事故のセシウム137放射能のシミュレーションおよび実測値の比較に基づいて説明されている。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869290104S

セシウム137の形態および、チェルノブイリ原発事故後の放射性降下物の特質に依存するものとしての植物に対するアベイラビリティーの変化

タイトル:セシウム137の形態および、チェルノブイリ原発事故後の放射性降下物の性質に依存するものとしての植物に対するアベイラビリティーの変化

著者:サンジャロヴァN. I., フェセンコS. V., アレクサヒンR. M., アニシモフV. S., クズネツォフV. K., チェルニャイェヴァL. G.

典拠:全体環境科学、154巻、1号、1994年9月1日、9-22頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/0048-9697(94)90609-2

キーワード:チェルノブイリ原子力発電所、放射性核種、土壌中のフォーム、アベイラビリティー、移行係数、生態学的半減期

概要:土壌中の交換性および酸可溶性セシウム137の含有量のダイナミクス、および自然植生に対するセシウム137の移行係数について、1986年の事故後のチェルノブイリ原子力発電所周辺50Kmゾーン内のさまざまな場所で調査した。偶発的な放射性物質放出後6年に渡る土壌中のセシウム137の形態変化、およびその時のこの放射性核種の植物に対するアベイラビリティーは放射性降下物(燃料粒子、さまざまに分散したエアロゾル)の性質と土壌タイプに依存していた。事故後の土壌中のセシウム137のさまざまな異なる種の時間的な形質転換が観察された(燃料粒子の破壊、セシウム137の老化および土壌固相のセシウム137の吸着強度の変化)。「近辺」および「遠隔」ゾーン内のセシウム137の挙動は異なっていた。土壌中の交換性セシウム137の含有量は事故後減少した。草の群落中に含まれるセシウム137の平均半減期は「遠隔」ゾーンの乾燥した草原では3.5年だが、事故後の第2(より緩慢な)期間ではセシウム137の半減期は約17年に達すると考えられる。泥炭沼沢土壌のセシウム137の移行係数は、一連の自形の土壌のものより3.7から6.6倍高い。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/0048969794906092

チェルノブイリの放射性降下物の燃料成分を示す放射性核種による領土の汚染

タイトル:チェルノブイリの放射性降下物の燃料成分を示す放射性核種による領土の汚染

著者:カシュパロフV. A., ルンディンS. M., ズヴァリチS. I., ヨシチェンコV. I., レフチュクS. E., ホムティニンY. V., マロシタンI. M., プロトサクV. P.

典拠:全体環境科学、317巻、1-3号、2003年12月30日、105-119頁。

DOI: http://dx.doi.org/10.1016/S0048-9697(03)00336-X

キーワード:チェルノブイリ事故、汚染の地上密度、プルトニウム、放射性降下物、燃料粒子

概要:一連の実験を経て得られたデータは、チェルノブイリの放射性降下物の燃料成分の放射性核種の活動の相関関係を特定し、チェルノブイリの30Kmゾーンの154Eu、238Pu、239+240Puおよび241Am (2000年1月1日付け)による汚染の地上密度マップを作成するために使用された。2000年には、ウクライナのチェルノブイリ30Kmゾーン(放射性廃棄物のストレージおよび冷却池の放射能を除くチェルノブイリ原発工業用地外)における上部30cm土壌層における燃料成分の放射性核種の総インベントリは以下のように見積もられた。すなわち、90Sr—7.7×10 14Bq、137Cs—2.8×10 15Bq、154Eu—1.4×10 13Bq、238Pu—7.2×10 12Bq、239+240Pu—1.5×10 13Bq、241Am—1.8×10 13Bqである。これらの値は、事故の瞬間におけるチェルノブイリ原発4号炉におけるそれらの量の0.4~0.5パーセントに相当する。現在の推定値は以前広く引用された推定値よりも3倍低い。燃料成分の放射性核種のインベントリは、30Kmゾーン内およびその外における他の対象についても推定された。このことによって、チェルノブイリ原発工業用地外の事故時の燃料粒子(FP)マトリックス中の放射性核種の相対的放出の大きさに関するより正確なデータが得られるようになった。それは、原子炉内におけるそれらの放射性核種の1.5±0.5%に達し、以前の推定値よりも2倍低い。FPにおいて放出された放射性核種の三分の二がウクライナの領土の上に堆積した。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S004896970300336X

チェルノブイリから放出された放射性物質の経験的掃気係数

タイトル:チェルノブイリから放出された放射性物質の経験的掃気係数

著者:ジュラK.

典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、25巻、2号、1991年、263-270頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(91)90297-K

概要:チェルノブイリ、放射性降下物、湿潤掃気係数、気象レーダー、フィンランド

概要:1986年4月26日のチェルノブイリ原発事故後、ヨーロッパの大部分がそれに関連する放射線汚染の影響を受けた。本稿では、降水掃気係数λ (s−1) の降雨強度R(mm h −1) への依存性について、フィンランド南部における事故後の放射能とレーダー雨量測定に基づいて調査を行った。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869190297K

EURADモデルを使用したヨーロッパ上空のチェルノブイリ放射能雲のシミュレーション

タイトル:EURADモデルを使用したヨーロッパ上空のチェルノブイリ放射能雲のシミュレーション

著者;ハスH., メンメシャイマーM., ゲイスH., ヤコブスH. J., ローベM., エベルA.

典拠:大気環境、パートA、一般的トピック、24巻、3号、1990年、673-692頁。

DOI:http://dx.doi.org/10.1016/0960-1686(90)90022-F

キーワード:予測、偶発的放出、チェルノブイリ、長距離輸送、堆積、放射性核種

概要:EURADはチェルノブイリ事故後1週目のヨーロッパにおける放射性物質の長距離輸送(LRT)と堆積を研究するために使用されている。重点は、おそらくこうした出来事の後すぐなされるであろう予測モードにおけるモデルシステム使用に置かれている。こうして、気象分野がPSU/ NCARのメソスケールモデルMM4で予測される。予測気象分野を使いつつ、多層オイラーモデルCTM(化学輸送)がセシウム137とヨウ素131の輸送および堆積を計算するために適用されている。しかし、事故シナリオは公表されたデータを用いて推定された。モデルの結果とパフォーマンスについて、観測との比較によって議論されている。モデルは放射性雲の観察された一定の特性、すなわち、表面の空気中濃度の推移、到着時間と湿性沈着パターンを再現することができることが実証された。このことは、EURADシステムの予測能力は、いくつかの単純なアプローチが使用されたという事実を考慮すると比較的高いレベルを有していることを示している。

URL:http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/096016869090022F

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